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▼ 66cmの黒鯛とランカーメソッド!
- ジャンル:style-攻略法
- (クロダイ・キビレ, 加藤 光一, CUTVIBシリーズ)
皆さんこんにちは。
東京湾奥エリアの加藤です。
今回は、湾奥河川での66cmというモンスタークロダイの釣果と大型クロダイ狙いのランカーメソッドのお話です。
(長文ですが興味のある方はお付き合いくださいね)
近年、夏の東京湾奥の河川では50cm前後の大型のクロダイが比較的イージーに釣れる事は御存知の方も多いと思います。
主な狙い方はボトムレンジでのバイブレーションの早巻き、ミノーのジャークやトゥイッチです。
6月~9月中旬がハイシーズンの東京湾奥河川のクロダイですが、ハイシーズン以外はほとんど釣れなくなるのですが、
実は真冬以外は河川内でも大型のクロダイが狙って獲れるのです。
僕は2月~11月まで湾奥河川で年無しクロダイを狙って釣っています。
もちろんハイシーズンと比べると釣果数は下がりますが出ればデカいのも夏場以外の湾奥クロダイの特徴です!
ほとんどのクロダイが塩分濃度が濃く水温の安定しているエリアに移行している中で、一部の大型個体は水温が下がりはじめてもしばらくは汽水域に留まっているのでしょうね。
ちなみに厳寒季には港湾や運河等を底ズルチニングで狙えば中型のクロダイやキビレの数釣りを楽しむ事ができます。
夏のハイシーズンは、主にメタルバイブレーションの早巻きといった強い波動とスピードに反応するアグレッシブな個体が多いのは間違いないのですが、その狙い方ではハイシーズン以外はほとんど釣れなくなります。
これは、ハイシーズンには警戒心よりも食欲が勝っていたのが、夏場以外は食欲よりも本来持つ警戒心が強くなるのが一つの理由だと僕は考えています。
エサ釣りでは一般的に警戒心の強い魚とされているのがクロダイです。
その警戒心の強さはハイシーズンの高活性であるはずの夏場にも表れる事もあります。
昨年の夏は、連日35℃を超す猛暑日が続き雨もほとんど降らず、河川の水はぬるま湯の様に暖かくなっていました。
そして、6月~7月中旬までは好調だった湾奥のクロダイでしたが、7月後半には全く釣れなくなったのです。
釣れても30cm~40cm台ばかりで50cmを超す年無しサイズはパタリと釣果を聞かなり、多くのクロダイアングラーからは「高水温で河川から年無しクロダイが居なくなった……今年はもう終わった」という声を聞く様になりました。
そんな大型のクロダイが全くと言って良いほど釣れなくなった湾奥河川でしたが、同じ時期に僕は年無しサイズだけで1ヶ月に15枚近くキャッチできていました。
しかもその中の4枚は60cm近い超大型のクロダイです。
その当時の状況を僕の個人ブログに『猛暑の続く7月にも関わらず秋の釣りに移行している』と書きました。
実際には水の中は夏真っ盛りなのですが、釣り方が夏から秋の釣りに変わったという意味です。
その『秋の釣り』の1つが今回紹介するランカーメソッドなのです。
夏の釣りは強い波動とスピードが主体ですが、『秋の釣り』と表現したランカーメソッドはその真逆で『波動は出さずスローにアプローチ』するのです。
ランカーメソッドを簡単に解説すると、流れに対してアップにキャストしてカーブフォール(テンションフォール)の状態でボトムレンジをキープし続けるというシンプルなモノです。
カーブフォールはいずれはボトムに着底するので、着低しないようにラインスラッグを取り続けるのがランカーメソッドです。
スローにリトリーブしてはいますが、水に対するルアーの動きはあくまでもカーブフォールの状態を長い時間維持するのが目的なので、流れに同調してルアーがアングラー側に移動している、もしくはラインも水に押されているので僅かに流れよりも早くルアーが移動しているというイメージです。
リトリーブはルアーを引っ張る(動かす)為ではなく、カーブフォールで着低しないようにラインを回収しているだけです。
シーバスのドリフト釣法に少し似ていますが、シーバスのドリフトはラインを流れに引っ張らせてU字を描いて狙いのピンポイントでターンさせるのが主なメソッドです。
クロダイのランカーメソッドはラインを流れに引っ張らせる場合もありますが、それはできるだけカーブフォールの状態を作りやすくする為でありボトムレンジをキープするのが目的です。
この時、ルアーは全くといって良いほど動いていません。
バイブレーションプラグを使っていますが、あえてブルブルと振動は出さず、スーッと動いてボトムの僅かな水流のヨレで時折フラフラとしているはずです。
ボトムレンジのピンでターンさせる場合もありますが、ダウンに入るとルアーのレンジが一気に上ずってしまうので、流れに対してルアーのウエイト選択やトレースラインの角度がかなりシビアになり、慣れるまでは難易度がかなり高くなるのでそちらの解説は今回は省きます。
また、ボトムタッチも極力避けます。
これは、高活性時以外の大型クロダイはルアーがボトムに当たる音や振動に強い警戒心を持つ個体が多いと考えているからです。
一昨年は、このランカーメソッドの原型といえるバイブレーションのボトムドリフトで64cmのモンスタークロダイをキャッチできました。
昨年は、このランカーメソッドをメインに行い55cm以上だけで年間15枚ほどキャッチしています。
ハイシーズンには年無しサイズが釣りやすい湾奥全体でも55cmというサイズはなかなか出ないのですが、それだけこのメソッドが超大型の個体に有効だと言えるのではないでしょうか。
今年は初夏のナイトゲームでこのランカーメソッドにより58cmという立派な個体に出会う事ができました。
そしてハイシーズンを過ぎた10月。
シーバスのハイシーズンを迎えたこともあり、湾奥ではクロダイを狙うアングラーは減り、僕自身もクロダイの釣果数は減ってくる季節ですが、2年振りに60cmを大きく超える超大型のクロダイをキャッチすることができました!
大型個体としてはかなりコンディションの良い66cmです。
僕の知る限りではルアーで釣ったクロダイとしては関東最大級です。
ヒットルアーは年無しクロダイを何十枚と連れて来てくれている『カットバイブ55HW』。
ただ巻きでも数えきれないクロダイが釣れていますが、このランカーメソッドにおいても使いやすく、またリップ形状の下アゴの部分が波動を出さないスローな状態の時に、流れやヨレの水流を受けてフラついてくれるのもモンスターをバイトに持ち込むトリガーになっているのではないかと感じています。
ちなみに僕の良く使うカラーはホロ系やゴースト系、ブラックです。
これは至近距離でクロダイにシッカリとルアーを見せて喰わせるメソッドなので、強いカラーは見切られやすいという考えです。
そしてランカーメソッドを行う上で重要なのがタックルです。
メインラインはPE 1.2号を使用しています。
ランカーシーバス並の強烈なパワーを持つ超大型のクロダイと勝負するにはそれなりの強度が求められます。
毛羽立ちや劣化により性能低下する前に常に新しいラインに交換します。
またボトムに走り続ける習性があるため、根ズレによるラインブレイクのリスクが大きい為、出来れば2号位の太いPEを使用したいところですが、バイトに持ち込むまでのアプローチで流れの影響を受けやすくなりボトムレンジをキープし難いためギリギリの強度とコントロール性を優先して1.2号を使っています。
リーダーはフロロカーボンの30lb。
ナイロンよりも比重が高いためボトムレンジをキープしやすく、またボトムタッチや大型個体の小さなアタリも拾いやすいという理由です。
太いリーダーは通常の巻く釣りにおいてはリーダーが水を切る際に発生する振動がマイナス要素になる場合もありますが、水の動き(流れ)とほぼ同調させている為、ラインが水を切る振動は出にくいのです。
太いリーダーなので目の良いクロダイには当然見えているはずですが、水と一緒に移動しているので違和感を与えにくいと考えられます。
また、フロロリーダーを使う大きな理由は他にもありますが、長くなるので今回は割愛します。
そして、このランカーメソッドで大きな役割を担うのがロッドです。
東京湾奥の夏のクロダイ狙いでは、9f前後の一般的なシーバスロッドの流用でも全く問題はありませんが、ボトムをスローに狙う事の多いクロダイ狙いにおいてはシーバス用のロッド特性がマイナス要素となることが少なくありません。
具体的には、ルアーがボトムに当たったのか、クロダイがバイトしているのかを利き別ける事ができるかどうかで根掛かりを回避しやすくなると同時に小さなバイトをヒットに持ち込めるのです。
ロッドに求めるのはティップからベリーにかけてのハリと感度です。
多くのシーバスロッドは感度は良くてもシーバスがバイトすると、ルアーを弾かない様にティップもしくはベリーがスッとしなやかに曲がるモノが多いのです。
シーバスには必要な性能ですが、それが逆にボトムにルアーが当たった際に、ボトムなのかクロダイのバイトなのか明確な判断をすることが困難なのです。
また、魚のヒットなのか根掛かりなのかを瞬時に判断できる事で、牡蠣瀬に走られてラインブレイクも避けやすくなります。
スローに動くルアーを大型のクロダイは吸い込んで捕食します。
そして僅かでも違和感を感じるとすぐに吐き出してしまうため、僅かなアタリを感じた瞬間にアワセをいれなければバイトしたことにすらアングラーは気付くことはできない場合が多いのです。
ラインテンションが抜けるバイトもあるので、クロダイの落とし込み釣りやフカセ釣りのアタリの取り方に近いイメージです。
そんな理由から湾奥のクロダイ狙いに適している僕の使っているロッドがアステリオンAST-96MLとAST-101Mです。
使い易さはAST-96MLで、メタルバイブレーションの早巻きで狙う年無しサイズのクロダイには最適です。
ただ、60cm近いモンスターサイズの強烈な引きに対抗する為にAST-101Mをメインに使っています。
AST-101Mでは50cm前後のサイズではオーバースペックで、労せずキャッチできますが、流石に60cmを超えてくるとMクラスのパワーでも苦戦しました。
全国的にみても、東京湾奥河川のクロダイは引きがかなり強いと言われています。
この66cmは、僕自身の過去最大であり肉厚で筋肉質な上にヒレの状態もパーフェクトに近い個体でした。
特に尾ヒレのつけね辺りは僕の手首よりも太く、その強烈なパワーが写真からも想像できるのではないかと思います。
ヒットした直後は根掛かりの様に全く動きませんでした。
テンションの抜けるアタリを感じた瞬間に確信を持ってアワセを入れ、僕は仰け反りAST-101Mがフルベンドしたまま20秒近く動けませんでした。
その間、根掛かりした様に全く寄ってくる気配は無いものの、ゴンゴンとクロダイ特有の叩き(ヘッドシェイク)を感じていました。
クロダイの頭の向きがこちらを向いた瞬間だけ寄せて、クロダイが優位な向きになれば一気にラインを出されるという一進一退の攻防が暫く続いた後に、少しづつ距離を詰めてネットに収める事ができました。
このランカーメソッドは、ルアーを動かさない釣法なので、最初のバイトを得るまではなかなか釣れそうなイメージが沸きにくいと思います。
釣果優先ならば巻く(ルアーを動かす)釣りの方が結果を出やすいのも事実です。
それでもモンスタークロダイとの千載一遇のチャンスをモノにするために、必要なメソッドであると僕は実感しています。
また、全てがメソッド通りでなくとも、御自身のスタイルにプラスできる要素はこのランカーメソッドの中にあるはずです。
すぐに実行できる簡単な釣りとは言えませんが、興味のある方は是非チャレンジしてみてくださいね!
東京湾奥エリアの加藤です。
今回は、湾奥河川での66cmというモンスタークロダイの釣果と大型クロダイ狙いのランカーメソッドのお話です。
(長文ですが興味のある方はお付き合いくださいね)
近年、夏の東京湾奥の河川では50cm前後の大型のクロダイが比較的イージーに釣れる事は御存知の方も多いと思います。
主な狙い方はボトムレンジでのバイブレーションの早巻き、ミノーのジャークやトゥイッチです。
6月~9月中旬がハイシーズンの東京湾奥河川のクロダイですが、ハイシーズン以外はほとんど釣れなくなるのですが、
実は真冬以外は河川内でも大型のクロダイが狙って獲れるのです。
僕は2月~11月まで湾奥河川で年無しクロダイを狙って釣っています。
もちろんハイシーズンと比べると釣果数は下がりますが出ればデカいのも夏場以外の湾奥クロダイの特徴です!
ほとんどのクロダイが塩分濃度が濃く水温の安定しているエリアに移行している中で、一部の大型個体は水温が下がりはじめてもしばらくは汽水域に留まっているのでしょうね。
ちなみに厳寒季には港湾や運河等を底ズルチニングで狙えば中型のクロダイやキビレの数釣りを楽しむ事ができます。
夏のハイシーズンは、主にメタルバイブレーションの早巻きといった強い波動とスピードに反応するアグレッシブな個体が多いのは間違いないのですが、その狙い方ではハイシーズン以外はほとんど釣れなくなります。
これは、ハイシーズンには警戒心よりも食欲が勝っていたのが、夏場以外は食欲よりも本来持つ警戒心が強くなるのが一つの理由だと僕は考えています。
エサ釣りでは一般的に警戒心の強い魚とされているのがクロダイです。
その警戒心の強さはハイシーズンの高活性であるはずの夏場にも表れる事もあります。
昨年の夏は、連日35℃を超す猛暑日が続き雨もほとんど降らず、河川の水はぬるま湯の様に暖かくなっていました。
そして、6月~7月中旬までは好調だった湾奥のクロダイでしたが、7月後半には全く釣れなくなったのです。
釣れても30cm~40cm台ばかりで50cmを超す年無しサイズはパタリと釣果を聞かなり、多くのクロダイアングラーからは「高水温で河川から年無しクロダイが居なくなった……今年はもう終わった」という声を聞く様になりました。
そんな大型のクロダイが全くと言って良いほど釣れなくなった湾奥河川でしたが、同じ時期に僕は年無しサイズだけで1ヶ月に15枚近くキャッチできていました。
しかもその中の4枚は60cm近い超大型のクロダイです。
その当時の状況を僕の個人ブログに『猛暑の続く7月にも関わらず秋の釣りに移行している』と書きました。
実際には水の中は夏真っ盛りなのですが、釣り方が夏から秋の釣りに変わったという意味です。
その『秋の釣り』の1つが今回紹介するランカーメソッドなのです。
夏の釣りは強い波動とスピードが主体ですが、『秋の釣り』と表現したランカーメソッドはその真逆で『波動は出さずスローにアプローチ』するのです。
ランカーメソッドを簡単に解説すると、流れに対してアップにキャストしてカーブフォール(テンションフォール)の状態でボトムレンジをキープし続けるというシンプルなモノです。
カーブフォールはいずれはボトムに着底するので、着低しないようにラインスラッグを取り続けるのがランカーメソッドです。
スローにリトリーブしてはいますが、水に対するルアーの動きはあくまでもカーブフォールの状態を長い時間維持するのが目的なので、流れに同調してルアーがアングラー側に移動している、もしくはラインも水に押されているので僅かに流れよりも早くルアーが移動しているというイメージです。
リトリーブはルアーを引っ張る(動かす)為ではなく、カーブフォールで着低しないようにラインを回収しているだけです。
シーバスのドリフト釣法に少し似ていますが、シーバスのドリフトはラインを流れに引っ張らせてU字を描いて狙いのピンポイントでターンさせるのが主なメソッドです。
クロダイのランカーメソッドはラインを流れに引っ張らせる場合もありますが、それはできるだけカーブフォールの状態を作りやすくする為でありボトムレンジをキープするのが目的です。
この時、ルアーは全くといって良いほど動いていません。
バイブレーションプラグを使っていますが、あえてブルブルと振動は出さず、スーッと動いてボトムの僅かな水流のヨレで時折フラフラとしているはずです。
ボトムレンジのピンでターンさせる場合もありますが、ダウンに入るとルアーのレンジが一気に上ずってしまうので、流れに対してルアーのウエイト選択やトレースラインの角度がかなりシビアになり、慣れるまでは難易度がかなり高くなるのでそちらの解説は今回は省きます。
また、ボトムタッチも極力避けます。
これは、高活性時以外の大型クロダイはルアーがボトムに当たる音や振動に強い警戒心を持つ個体が多いと考えているからです。
一昨年は、このランカーメソッドの原型といえるバイブレーションのボトムドリフトで64cmのモンスタークロダイをキャッチできました。
昨年は、このランカーメソッドをメインに行い55cm以上だけで年間15枚ほどキャッチしています。
ハイシーズンには年無しサイズが釣りやすい湾奥全体でも55cmというサイズはなかなか出ないのですが、それだけこのメソッドが超大型の個体に有効だと言えるのではないでしょうか。
今年は初夏のナイトゲームでこのランカーメソッドにより58cmという立派な個体に出会う事ができました。
そしてハイシーズンを過ぎた10月。
シーバスのハイシーズンを迎えたこともあり、湾奥ではクロダイを狙うアングラーは減り、僕自身もクロダイの釣果数は減ってくる季節ですが、2年振りに60cmを大きく超える超大型のクロダイをキャッチすることができました!
大型個体としてはかなりコンディションの良い66cmです。
僕の知る限りではルアーで釣ったクロダイとしては関東最大級です。
ヒットルアーは年無しクロダイを何十枚と連れて来てくれている『カットバイブ55HW』。
ただ巻きでも数えきれないクロダイが釣れていますが、このランカーメソッドにおいても使いやすく、またリップ形状の下アゴの部分が波動を出さないスローな状態の時に、流れやヨレの水流を受けてフラついてくれるのもモンスターをバイトに持ち込むトリガーになっているのではないかと感じています。
ちなみに僕の良く使うカラーはホロ系やゴースト系、ブラックです。
これは至近距離でクロダイにシッカリとルアーを見せて喰わせるメソッドなので、強いカラーは見切られやすいという考えです。
そしてランカーメソッドを行う上で重要なのがタックルです。
メインラインはPE 1.2号を使用しています。
ランカーシーバス並の強烈なパワーを持つ超大型のクロダイと勝負するにはそれなりの強度が求められます。
毛羽立ちや劣化により性能低下する前に常に新しいラインに交換します。
またボトムに走り続ける習性があるため、根ズレによるラインブレイクのリスクが大きい為、出来れば2号位の太いPEを使用したいところですが、バイトに持ち込むまでのアプローチで流れの影響を受けやすくなりボトムレンジをキープし難いためギリギリの強度とコントロール性を優先して1.2号を使っています。
リーダーはフロロカーボンの30lb。
ナイロンよりも比重が高いためボトムレンジをキープしやすく、またボトムタッチや大型個体の小さなアタリも拾いやすいという理由です。
太いリーダーは通常の巻く釣りにおいてはリーダーが水を切る際に発生する振動がマイナス要素になる場合もありますが、水の動き(流れ)とほぼ同調させている為、ラインが水を切る振動は出にくいのです。
太いリーダーなので目の良いクロダイには当然見えているはずですが、水と一緒に移動しているので違和感を与えにくいと考えられます。
また、フロロリーダーを使う大きな理由は他にもありますが、長くなるので今回は割愛します。
そして、このランカーメソッドで大きな役割を担うのがロッドです。
東京湾奥の夏のクロダイ狙いでは、9f前後の一般的なシーバスロッドの流用でも全く問題はありませんが、ボトムをスローに狙う事の多いクロダイ狙いにおいてはシーバス用のロッド特性がマイナス要素となることが少なくありません。
具体的には、ルアーがボトムに当たったのか、クロダイがバイトしているのかを利き別ける事ができるかどうかで根掛かりを回避しやすくなると同時に小さなバイトをヒットに持ち込めるのです。
ロッドに求めるのはティップからベリーにかけてのハリと感度です。
多くのシーバスロッドは感度は良くてもシーバスがバイトすると、ルアーを弾かない様にティップもしくはベリーがスッとしなやかに曲がるモノが多いのです。
シーバスには必要な性能ですが、それが逆にボトムにルアーが当たった際に、ボトムなのかクロダイのバイトなのか明確な判断をすることが困難なのです。
また、魚のヒットなのか根掛かりなのかを瞬時に判断できる事で、牡蠣瀬に走られてラインブレイクも避けやすくなります。
スローに動くルアーを大型のクロダイは吸い込んで捕食します。
そして僅かでも違和感を感じるとすぐに吐き出してしまうため、僅かなアタリを感じた瞬間にアワセをいれなければバイトしたことにすらアングラーは気付くことはできない場合が多いのです。
ラインテンションが抜けるバイトもあるので、クロダイの落とし込み釣りやフカセ釣りのアタリの取り方に近いイメージです。
そんな理由から湾奥のクロダイ狙いに適している僕の使っているロッドがアステリオンAST-96MLとAST-101Mです。
使い易さはAST-96MLで、メタルバイブレーションの早巻きで狙う年無しサイズのクロダイには最適です。
ただ、60cm近いモンスターサイズの強烈な引きに対抗する為にAST-101Mをメインに使っています。
AST-101Mでは50cm前後のサイズではオーバースペックで、労せずキャッチできますが、流石に60cmを超えてくるとMクラスのパワーでも苦戦しました。
全国的にみても、東京湾奥河川のクロダイは引きがかなり強いと言われています。
この66cmは、僕自身の過去最大であり肉厚で筋肉質な上にヒレの状態もパーフェクトに近い個体でした。
特に尾ヒレのつけね辺りは僕の手首よりも太く、その強烈なパワーが写真からも想像できるのではないかと思います。
ヒットした直後は根掛かりの様に全く動きませんでした。
テンションの抜けるアタリを感じた瞬間に確信を持ってアワセを入れ、僕は仰け反りAST-101Mがフルベンドしたまま20秒近く動けませんでした。
その間、根掛かりした様に全く寄ってくる気配は無いものの、ゴンゴンとクロダイ特有の叩き(ヘッドシェイク)を感じていました。
クロダイの頭の向きがこちらを向いた瞬間だけ寄せて、クロダイが優位な向きになれば一気にラインを出されるという一進一退の攻防が暫く続いた後に、少しづつ距離を詰めてネットに収める事ができました。
このランカーメソッドは、ルアーを動かさない釣法なので、最初のバイトを得るまではなかなか釣れそうなイメージが沸きにくいと思います。
釣果優先ならば巻く(ルアーを動かす)釣りの方が結果を出やすいのも事実です。
それでもモンスタークロダイとの千載一遇のチャンスをモノにするために、必要なメソッドであると僕は実感しています。
また、全てがメソッド通りでなくとも、御自身のスタイルにプラスできる要素はこのランカーメソッドの中にあるはずです。
すぐに実行できる簡単な釣りとは言えませんが、興味のある方は是非チャレンジしてみてくださいね!
- 2019年12月27日
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