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▼ 秋の夜長のヒラフッコフェスタ♪ ~ KAGELOU 124F ~
- ジャンル:釣行記
- (シーバス, 中澤 新一郎, KAGELOUシリーズ, スタッフブログ)
深夜の浜で竿を振っている。
海は遥か彼方にある台風の影響でウネッていて、時折入る大波が目の前にある水没サンドバーにぶつかり砕け、周囲にサラシを撒いており、そこにヒラスズキが憑いているらしいのだが・・・強い北風に流されて、ルアーは何処に飛んだか分からないし、着水後は、ラインは右から風に押され、ルアーは左から波に揉まれる状況で、何がなんだか・・・(笑)
黒い視界の中に「ひととき」広がる白い海面めがけてKAGELOU100Fを投げ込み、少しでもルアー位置を把握する為、「巻き」を入れて潜らせつつサラシの下を探るもアタリは無い・・・。
果たしてイメージ通りの事ができているのかも定かではないのだけれど、それでも一応放射状にキャストを散らし、ポイントを広く探っていたところ、とあるキャストのリトリーブ終わり、竿先から1m程の位置まで回収し、水面に浮いていたカゲロウ100Fに「カン!」接触感が生じた!?
引き波で水位を失った際、サンドバーの玉石に偶然ルアーが接触しただけなんじゃないかとも思えるも・・・試しがてらにKAGELOU100Fをサラシの中で漂うように「水面引き」してみたところ、違和感も無いままにリトリーブが止められ、ロッドが震え始め、ドラグが鳴り出し・・・結果ヒラフッコさんが釣れた!(笑)
さすれば喜び勇んで「擦る」わけだが、こんな強風とウネリの狭間で、そんなノーテンション・リトリーブを続けていれば当然ライントラブルが多発・・・ならばと、僅かに「巻き」を入れ、テンションを張ってサラシの波間にKAGELOU100Fを漂わせるのだが、今度はアタリこそ連発するも、悉く弾かれる始末・・・。
そうして「巻くと弾き」・「漂わすとトラブる」という苦悩と格闘していたところ・・・天気予報にはなかったはずの雨が音を立てて降り始め、やがてタックルを濡らし尽くされれば、程無く盛大なライントラブルが起こり・・・びしょ濡れ強制終了という夜を過ごした。
荒れ過ぎて「釣り辛い」というのも厄介だが、無風とベタ凪を待って、ヒラスズキ相手にサラシが無い状況というのも、それはそれで問題だろう?(笑)
数日後、ウネリが残るタイミングで再戦を願って、再び夜中の浜に立つ。
ポイントの状況は、弱い北風、残ったウネリは、先日に比べれば薄いながらもしっかりとサラシており、悪くは無い感じ♪
適度な荒れ様で、ルアー位置も把握できる為、この日はサラシの中で存在感が出るように、サイズアップでKAGELOU124Fを先発投入!ついでにフック数も増えて「フッキング率上がれ!」の精神♪ド派手なドチャートのカゲロウ124Fを沖へと投じ、サラシの波間をダーターカップで割るように水面引きしていれば・・・。
「ングッ!?」と何もないはずのサラシの中で、突如リーリングが止められ・・・怪しみながら繰り出す「巻きアワセ」からのフッキング動作に、即座にドラグが鳴り出し・・・ラインの先に生じた生命感が、サンドバーを洗っている波に紛れて疾走し始め、強烈な単発ダッシュを連打しては小気味良くロッドを絞ってくれる♪
結果、無事ランディングしてみれば50cmほどのヒラフッコさん♪サイズに見合わぬ乱暴なファイトが魅力的♪
尚、前回の釣行で「バイト弾き」が気になった為、今回の釣行は、しなやかな「柔」のロッドであるASTELION AST-101Mを用意!案の上、水面引きの状況でアタック感触は無かったわけなのだが、バイトを弾く事無く拾ってくれた為、ファイトに持ち込めたと思われる。ありがたし♪
さてさて、とりあえず想定通りの展開で釣果が出れば「ここから連発が始まるぜ!」と期待してキャストを繰り返すわけですが、サラシの周囲に散らして投げていたKAGELOU124Fに再び同様の「感触無しのバイト」が出るも、フッキングを見舞う暇も無くドラグが泣き出し、そのままフックアウト・・・?バイトへの追従性の良いASTELIONを以ってしても「端からノル」というわけにはいかない模様・・・(笑)
そして、このバラシ以降は警戒されたのか、パッタリとアタリが無くなる・・・!?
サイズダウンすれば何とかなるかと先日活躍したKAGELOU100Fを投じてみるも、依然として反応は無く・・・これは完全に警戒されているなとポイントをしばし離れ、30分ほど場を休ませた後に再び戻ってみた。
先刻まで使用していたのが存在感アリアリのドチャートだった為、今度はナチュラルなイワシカラーのKAGELOU124Fを登板!やや下げ潮が進んで、サイズが小さくなりつつあるサラシ場の水面に、分け入るように再びカゲロウを泳がせる。
そして数投目・・・水深50cmほどのサンドバー上の海面を泳いでいたKAGELOU124Fが、寄せた小波に押されてサンドバーのブレイクから滑るように深みへ流れ落ちた瞬間・・・「グン!」流される勢いと相まっても確かに感じた吸着感!?生じた違和感に向かって即座にフッキングを見舞えば、直後激しく首を振り、嫌がる挙動がアステリオンに伝わった!
先刻の魚より強烈な引き!アステリオンを絞りつつ、魚はドラグを鳴らしながら、グングンと沖へと走っていく!「いいトコに掛かってろよ~」と祈りつつ、無理しての「身切れ」と「フックアウト」に怯えながらも、じわりじわりとASTELIONの曲がりに頼る感じで、ゆっくりとではあるが確実に魚を寄せにかかれば、時折思い出したかのように強烈な単発ダッシュと首振り抵抗してくるも、その都度、アステリオンが大きくスムーズに曲がり、その後、お返しとばかりに反動よろしく優しくも、しっかりと魚を寄せてくる!
右へ左への激しい走りを何度か見せるも、全ての抵抗をアステリオンにいなされ、ようやく魚も観念・・・ランディングされたのは65cmのヒラフッコさん♪かなりベイトを捕食できている個体らしく、ボディがパンパンに張っていました!
この後も何度かバイトが出たのですが、やはり警戒心が強いらしく、バラした途端に反応が無くなり・・・潮止まりも近づき、潮位の関係でサラシが薄くなると、魚は散ったようでスッカリ反応が無くなってしまいまして、終了となったのでした。
荒れた条件をとりわけ好むヒラスズキですが、そんな高活性な状況下においても、時に水面を偏食する点は興味深く、今回比較的浅いサラシ場を探るのにKAGELOU124Fの「潜らなさ」が非常にマッチしておりました!ポッパーのように完全水面系だと、真夜中サラシに揉まれる中、そのルアー位置や挙動を見失いがちですが、カゲロウのダーターカップで僅かでも増すリトリーブ抵抗感がありがたかったです!
また足元・波打ち際でのバイトや水面リトリーブ時の「弾くバイト」から見てとれる今回のヒラスズキの捕食は、水面なりブレイク際なりにベイトを追い詰めた状態で、「ついばむ様に瞬間アタックし、即時反転」といった「一撃離脱」みたいな捕食方法と思え、確率論になりますが、やはりフック数は多いほうが有利かと。そういった意味で今回はKAGELOU124Fが状況的にベストマッチだった気がします。
また上記の捕食イメージから「弾くバイト」に対して「柔」のロッドであるASTELIONを持ち込んだのも、非常に効果的だったと思われ・・・高弾性のロッドでの僅かなテンション・リトリーブでも弾くバイトを、ロッドの追従性の良さで、テンションを掛けつつも、しっかりと絡めとってくれたと思います。
勿論バラシも発生したのですが、高弾性ロッドで多発する「アタったけどノラナイ」のとは異なり、アステリオンのそれは「ノッタ上で走られ抜ける」という状況であり、これはバイト時の魚の「吸引~即座の反転」という瞬間的な挙動変化に対しロッドがスムーズに追従できている「柔らかさ」の恩恵だと思います!
硬いロッドだと「吸引~即座の反転」に間に合わず、結果ルアーと魚の口元が離れてしまいキスバイトのような形になりますが、「柔らかさ」の効果で、ルアーを魚の口元に触れさせておける時間が多くなる感じで・・・反転後のダッシュの際、皮一枚の「絡み方」な為、身切れてフックアウトしてしまうか、それとも良い位置に絡んでいて、その後の魚のダッシュと、釣り人側のフッキング動作によってバーブまでしっかりと食い込むか・・・バイトの一瞬に、こんな審判が下っているのだと思います。
とまあ、秋の「とある夜」に浮かんだ私の勝手な「妄想」を語ったわけですが・・・簡潔に言えば、ハイシーズの夜にKAGELOU124Fを持っていて、ASTELIONを持ってきて・・・「ホント良かったなぁ♪」という事です!(笑)
【 注意 】
富士川は、「 静岡県内水面漁業調整規則 」により10月11日から11月15日までの期間、東海道本線鉄橋から河口までの区間において水産動物の採捕が禁止されており、残念ながらシーバス釣りも禁止となりますので、アングラーの皆様、ご注意下さい。また静岡県内その他河川におきましても上記期間、釣り禁止とされている河川区域がございますので、釣行の際は、「 静岡県内水面漁業調整規則 」 をご確認願います。
【使用タックル】
リール 4000番
ライン PE 1.2号 + ナイロン25lb
- 2021年11月6日
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