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▼ MRGABASS × JERKMAN 隠岐の島で巨大ヒラマサを狙う!
- ジャンル:釣行記
BBX OCEAN: MRGABASS × JERKMAN 第3弾
隠岐の島で巨大ヒラマサを狙う!
2014年9月号の「遠州灘キャスティングトーナメント」、今年4月号の「ニュータックルレポート」と、2度にわたってBBX OCEANで取り上げてきたMEGABASS×JERKMANのコラボ企画。今回はいよいよその実釣編として、ジャークマンの廣江栄二氏とその仲間が、島根県・隠岐の島でヒラマサキャスティングにチャレンジした。
隠岐の島は、七類港からフェリーで約2時間半を要する日本海の島。島前(どうぜん)、島後(どうご)に二分される広大なエリアには隠岐の島町、海士町、西ノ島町、知夫村という4つの有人島のほかに180もの無人島があり、複雑な海流も相まって豊かな釣り場を形成。山陰のヒラマサゲームの聖地にして、廣江にとっては通い慣れたホームグラウンドでもある。春から初夏の今頃はヒラマサが産卵を控え、一発大型が期待できる季節。廣江自身、前の週には13kgをキャッチしており、仲間とともに気合十分でフェリーに乗り込んだ。
今回廣江が持ち込んだタックルは、ロッドがトリジア・キャスティングカスタムのTMJ-82S、ラインシステムはPE6号~8号に130~170ポンドのショックリーダーをつないだもの。オオマサとの力勝負を想定し、引き負けないパワーを重視したセッティングだ。
ルアーはもちろん、フラッパー、ソウリーF、ソウリーSの3アイテム。オリジナルモデルが山陰エリアで多くの実績を残してきたことは言うまでもないが、昨年秋にメガバスとのコラボが実現し、以降は全国各地から釣果報告が届いている(各ルアーについてはBBX OCEAN4月号に詳細情報あり)。
廣江自身が「どのモデルも満足できる完成度までもっていけた」と自負する各アイテム、その使い分けは「フラッパーは条件や使い方を選ばないオールラウンダー。ソウリーのFとSはどちらもサンマをイメージしていますが、ヒラマサがサンマを探しているときはフローティング、ナブラ打ちやトップに出ない条件下ではシンキング、というのが基本的な使い分けになります。トビウオが追われているときはソウリーFの水面滑走アクションが特に効果的ですね。サイズはそのときのベイトを参考にしますが、それがすべてではなく、食いの渋いときはサイズダウンしたり、あえてワンサイズ大きいものを使って活性を上げたりすることもあります」とのことだ。
この時期はベイトがサンマからトビウオに移行する境目。ちょうど入れ替わりのタイミングなら、カタクチやシラスがメインベイトになっている可能性もある。シラスパターンの場合はそれなりに厳しい展開が予想されるが、フラッパー、ソウリーF、ソウリーSの三つがあればたいていの条件には対応出来る。「トビウオが入っていればソウリーのフローティング、そうでなければオールラウンダーのフラッパーやソウリーのシンキングを多用して反応を探っていく」というのが今回の廣江の想定である。
西郷港でフェリーを降り、松美丸に乗り換えたメンバーは、早速沖に出て目ぼしいポイントにルアーを撃ち込んでいく。しかし状況的には潮の流れが弱く、無風・ベタナギということもあってヒラマサの活性は低い。沖目では時折ボイルも起きるが、ベイトの正体はシラスで、ヒラマサの気配は薄い。
廣江はフラッパーの170とソウリーSの150を駆使してヤズ、マルゴといったブリ系をキャッチしていく。丸々と太ったブリクラスまで釣り上げ、釣果としては十分だが、廣江は満足しない。なぜなら今回の狙いはあくまでも大型のヒラマサであって、いくら大きくても、この場合ブリは外道にすぎないからだ。
いったいヒラマサはどこにいて、どんなアクションに反応するのか? 初日とは一転して朝から荒れ模様の2日目も、潮の流れと魚の活性に大きな変化はなかったが、ルアーのサイズを変え、色を変え、アクションパターンにも変化を加えてチェックを続けると、やがてブリに交じってヒラマサらしきチェイスが見られるようになった。廣江はそのなかに、ちょっとした傾向があることを感じ取っていた。
「今までのセオリーとは違う。でも今回は明らかにこれがキーワードになっている…」。
最終日、廣江の提案を入れてアングラーと船長が立てた作戦は「ナブラは無視すること」と「速引き」の二つ。それを迷いなく忠実に実行することで少しずつヒラマサとの呼吸が合いはじめ、9時を回った頃にとうとう大型のヒラマサがヒット。激しいファイトの末に10㎏オーバーが取り込まれた。釣り上げたのは瀬尾英信。その口にはジャークマン・フラッパーの200がガッチリと掛かっていた。
行くたびに姿を変えるフィールドにおいて、潮、風、波、ベイトなどの自然条件とアングラーの戦略、技術、メンタルが合致し、そのうえでなお数えきれないキャストを繰り返し、暴力的なファイトを制した者だけに訪れる至福の瞬間。一筋縄ではいかない相手だけに、釣り上げた時の達成感は計り知れない。廣江ほどのベテランをして「何度通っても新しい発見がある。同じ日、同じ条件は2度とない」と言わしめる釣り、それがヒラマサのキャスティングゲームなのだ。
今回のキーワードは「スピード」だったが、それがなぜヒラマサのバイトにつながるのか、またそれは、釣行のなかでどのように絞り込まれていったのか? その詳細は近日中にアップされる動画と、7月15日発売のソルトワールドで報告する予定なので、併せてご覧いただきたい。
隠岐の島で巨大ヒラマサを狙う!
2014年9月号の「遠州灘キャスティングトーナメント」、今年4月号の「ニュータックルレポート」と、2度にわたってBBX OCEANで取り上げてきたMEGABASS×JERKMANのコラボ企画。今回はいよいよその実釣編として、ジャークマンの廣江栄二氏とその仲間が、島根県・隠岐の島でヒラマサキャスティングにチャレンジした。
隠岐の島は、七類港からフェリーで約2時間半を要する日本海の島。島前(どうぜん)、島後(どうご)に二分される広大なエリアには隠岐の島町、海士町、西ノ島町、知夫村という4つの有人島のほかに180もの無人島があり、複雑な海流も相まって豊かな釣り場を形成。山陰のヒラマサゲームの聖地にして、廣江にとっては通い慣れたホームグラウンドでもある。春から初夏の今頃はヒラマサが産卵を控え、一発大型が期待できる季節。廣江自身、前の週には13kgをキャッチしており、仲間とともに気合十分でフェリーに乗り込んだ。
今回廣江が持ち込んだタックルは、ロッドがトリジア・キャスティングカスタムのTMJ-82S、ラインシステムはPE6号~8号に130~170ポンドのショックリーダーをつないだもの。オオマサとの力勝負を想定し、引き負けないパワーを重視したセッティングだ。
ルアーはもちろん、フラッパー、ソウリーF、ソウリーSの3アイテム。オリジナルモデルが山陰エリアで多くの実績を残してきたことは言うまでもないが、昨年秋にメガバスとのコラボが実現し、以降は全国各地から釣果報告が届いている(各ルアーについてはBBX OCEAN4月号に詳細情報あり)。
廣江自身が「どのモデルも満足できる完成度までもっていけた」と自負する各アイテム、その使い分けは「フラッパーは条件や使い方を選ばないオールラウンダー。ソウリーのFとSはどちらもサンマをイメージしていますが、ヒラマサがサンマを探しているときはフローティング、ナブラ打ちやトップに出ない条件下ではシンキング、というのが基本的な使い分けになります。トビウオが追われているときはソウリーFの水面滑走アクションが特に効果的ですね。サイズはそのときのベイトを参考にしますが、それがすべてではなく、食いの渋いときはサイズダウンしたり、あえてワンサイズ大きいものを使って活性を上げたりすることもあります」とのことだ。
この時期はベイトがサンマからトビウオに移行する境目。ちょうど入れ替わりのタイミングなら、カタクチやシラスがメインベイトになっている可能性もある。シラスパターンの場合はそれなりに厳しい展開が予想されるが、フラッパー、ソウリーF、ソウリーSの三つがあればたいていの条件には対応出来る。「トビウオが入っていればソウリーのフローティング、そうでなければオールラウンダーのフラッパーやソウリーのシンキングを多用して反応を探っていく」というのが今回の廣江の想定である。
西郷港でフェリーを降り、松美丸に乗り換えたメンバーは、早速沖に出て目ぼしいポイントにルアーを撃ち込んでいく。しかし状況的には潮の流れが弱く、無風・ベタナギということもあってヒラマサの活性は低い。沖目では時折ボイルも起きるが、ベイトの正体はシラスで、ヒラマサの気配は薄い。
廣江はフラッパーの170とソウリーSの150を駆使してヤズ、マルゴといったブリ系をキャッチしていく。丸々と太ったブリクラスまで釣り上げ、釣果としては十分だが、廣江は満足しない。なぜなら今回の狙いはあくまでも大型のヒラマサであって、いくら大きくても、この場合ブリは外道にすぎないからだ。
いったいヒラマサはどこにいて、どんなアクションに反応するのか? 初日とは一転して朝から荒れ模様の2日目も、潮の流れと魚の活性に大きな変化はなかったが、ルアーのサイズを変え、色を変え、アクションパターンにも変化を加えてチェックを続けると、やがてブリに交じってヒラマサらしきチェイスが見られるようになった。廣江はそのなかに、ちょっとした傾向があることを感じ取っていた。
「今までのセオリーとは違う。でも今回は明らかにこれがキーワードになっている…」。
最終日、廣江の提案を入れてアングラーと船長が立てた作戦は「ナブラは無視すること」と「速引き」の二つ。それを迷いなく忠実に実行することで少しずつヒラマサとの呼吸が合いはじめ、9時を回った頃にとうとう大型のヒラマサがヒット。激しいファイトの末に10㎏オーバーが取り込まれた。釣り上げたのは瀬尾英信。その口にはジャークマン・フラッパーの200がガッチリと掛かっていた。
行くたびに姿を変えるフィールドにおいて、潮、風、波、ベイトなどの自然条件とアングラーの戦略、技術、メンタルが合致し、そのうえでなお数えきれないキャストを繰り返し、暴力的なファイトを制した者だけに訪れる至福の瞬間。一筋縄ではいかない相手だけに、釣り上げた時の達成感は計り知れない。廣江ほどのベテランをして「何度通っても新しい発見がある。同じ日、同じ条件は2度とない」と言わしめる釣り、それがヒラマサのキャスティングゲームなのだ。
今回のキーワードは「スピード」だったが、それがなぜヒラマサのバイトにつながるのか、またそれは、釣行のなかでどのように絞り込まれていったのか? その詳細は近日中にアップされる動画と、7月15日発売のソルトワールドで報告する予定なので、併せてご覧いただきたい。
- 2015年5月25日
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