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BMCの後継者                  〝ヒフミクリエイティング シェリー〟





計算し尽くされた機能美


作り込まれたディティールに

詰め込まれたパフォーマンス。


2016年1月リリース。

ヒフミクリエイティング シェリー


ルアーが1~10の行程で出来上がるところを

シェリーは1~20の行程で仕上げられているのではないか。


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ジャパンクオリティ。造形の美しさたるや。


ルアーを構築するすべての要素に 

緻密さを感じることができる。

スタンダードモデルは80、95、125の3サイズ。

F(フローティング)とSS(スローシンキング)の2way。


上記以外に、ラボスペックモデル(会員限定)の

Weight Lockという固定重心モデルが存在する。


こちらはラインナップは95と125の2サイズ。

F(フローティング)とSS(スローシンキング)の2way。


自身はラボスペックを持たず、話ができない。

今回はスタンダードモデルの

F(フローティング)モデルに焦点を当てていく。



シェリーは『シェリー』に属す。


まずは、80F、95F。

BMCの血脈とは異なるようである。


シェリーシリーズは非常に軽量設計である。

80Fが5.4g、95Fは7.6g。125Fで14g。


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初めての手にしたのが95F。ディテールは小魚そのもの。


特に80F、95Fはボディが細く、薄い。

巻き抵抗も非常に軽く、度々消息を絶つ。

感覚的にはライトゲームと同等レベルかもしれない。


自身、手に取った感触は

率直にチープさを感じてしまったのだが

キャストフィールは至ってシャープ。

軽さのわりに飛距離は出るが、やはり風に弱い。


シェリーこそ

「浮くシンペン」もしくは「泳ぐバチルアー」

そんな表現がマッチする。


フロントアイ付近に支点があり

尻をスイングするような動き。

シンペン程の大振りはせず、ピッチ幅はタイトだ。 

ミノーライクなきめ細かいアクションが見られる。


しかし、その軽さからか

流れ、特に強い流速では一切粘りが効かず

バタつきが強くなり、破断しやすい。


80F、95Fは止水域や流れの緩やかな場所での使用がベスト。

適材適所を実感させられるルアーだった。


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シェリーはアイが額にあるのも特徴。


125Fに関しても性質上は 

80F、95Fと基本的に大きく変わらないが

アクションは幅があるように感じた。


アクションに品があると云うか

常に繊細さを身に纏っている。


潜行レンジは0~50cmとややワイド設定。

この50cm内を跳び回るのではなく

I字を伴うマイルドなアクションで

水中をスマートにすり抜けてくる心象を持った。


入力にも反応し

イレギュラーアクションも可能ではあるが

ややレスポンスに欠けるように思う。


ウエイトの戻りは

必ずアングラー側がサポートする必要あり。

その力加減は難しさを含んでいる。


強すぎてはラインを拾い、弱ければ戻らない。

トライ&エラーを繰り返し

自身はスイープなロングジャークで対応している。


癖のある一面は不満要素ばかりではない。


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類い稀なる喰わせ能力。


目を見張る、随一の潜在能力は圧巻。


魚が細身のベイトに固執し、偏食が疑われる状況下。

他には見向きもせず、難易度の高さを見せつけられる時

シェリーが秘めた爆発力を発揮するケースがある。

その際の釣れ様があまりにも異質で舌を巻きに巻いた。


感覚としては

スイミングペンシルというよりはミノーに近い。

125Fにしても、やはりBMCとはテイストに明確な違いがある。


アピール力は非常に弱い。

極めてナチュラル。

遠くから魚を引っ張ってくる能力は著しく低いが 

そこに居る魚に口を使わす才は他を凌ぐものがあると思う。


先発よりは抑え。

最後の切り札。

秘密兵器。


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魚が視覚に依存しているなら、このシルエットを逃がしはしないだろう。


そんな立ち位置が本領発揮の場なのかもしれない。


万能の真逆を行く特殊条件特務機。

まさに個性の塊。

『シェリー』という別ジャンルだ。



〝Finesse〟の申し子


自身は稚鮎シーズンのローテーションに組んでいるが

他では反応しなかった魚、獲りきれなかった魚を

バイトに持ち込む能力は抜きん出ているものを度々感じた。


ディティール、シルエット、アクションどれを取っても

釣獲力に繋がる要素を高次元で持ち合わせていると思う。


まさにフィネス。

貪欲に魚とのコンタクトを得たいなら最善のルアー。

シェリーでしか反応しない魚が確実に居る。


一方で、繊細な設計であることは一目瞭然。


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この〝軽さ〟あってこそ活きる能力。


125Fは一般的なプラグと遜色なく不安な無いのだが

80F、95Fの耐久性に関しては自身、割り切っている。


このログに載せれなかった80Fは破壊の後。

原因の多くは岸に上げた魚の首振り。

無情にも川原で更に数個叩き割られた過去がある。

その後の補充も儘ならないのである。


付属するリング、フックは

正直なところ、常に不安が付きまとう。


80F  フック:がまかつRB Mショートシャンク#10 Ring:#2
95F  フック:がまかつRB Mショートシャンク#8 Ring:#2
125F  フック:がまかつRB MH#6 Ring:#3


上記が標準スペック。

スペアは必須。

ファイト後には必ずチェックしたい。


一本を獲りにいけるルアーではあるが

大型を獲りにいくルアーではないと。


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セッティング上、パワーファイトは禁物。タックルバランスにも注意したい。


諸刃の剣。

しかし、ボックスに忍ばせる価値は十分にあるルアーだろう。


スタンダードモデル

ラボスペックモデル

種類が豊富なため、選択肢の多さは有難い。 


それだけに流通量の少なさは惜しい。

地域性もあるのか。生産能力なのか。


あまり見かけない上に、競争率が高い。
 
それだけ人気なのだろう。


使い方次第では

他に代えが効かないとさえ感じる逸品。

もっと手に取り易くなればと思う。
 


BMCとは完全な別モノ。


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オンリーワンとはこのこと。自らの強みを最大限引き出すシェリーの凄み。


『シェリーはシェリー』

これも素晴らしいルアーであることには間違いはない。


ただ、自身の見解として今趣旨からは外れてしまう。


競合するレンジでむしろ使い分けができる愉しみ。

このブログを書きながら

また使い込んでみようと思った次第である。




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