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BMCの後継者                  〝タックルハウス TKR〟












スイミングペンシルに属するルアー達。

主観に基づき。ご容赦を。



礎を築いた異端児


調べて驚く。

スイミングペンシルとしては最年長なのか。


2002年5月発売。

既に20年超えのプラグとなる。


タックルハウス TKR


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スイミングペンシルの枠に留まらない逸品。


自身の鱸釣り歴がまだ浅かった頃。

釣具屋店主に勧められ、買ったのを覚えている。


「ルアーは動かすものだ」

そんなことしか頭になく、ひたすら巻いた。


しかし

期待していたアクションは出るはずもなく

最後まで、何かに気付くことも

理解することもできずに挫折した記憶。


識も経験も貧しかった私に

TKRはあまりにも宇宙だった。


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今思えば。初心者にTKRは謎でしかない。


でも、今なら。

釣具屋店主と少しは話ができそうな気がする。


自身が知る得る限り

対シーバスにおけるスイミングペンシルは

ここが元祖。歴史のはじまり。


TKRには「130M」と「130H」の2モデルあり

どちらも癖が強いルアーでありながら

性格は異なり、二卵性双生児のような存在である。


サイズは130mm。

「130M」は32g リップ付き、「130H」は33g リップ無し。


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オリジナリティに富んだ兄弟。リップ有り無し以外にも違いがある。


現在は130Hのみが販売継続されている


ファットなボディと重量感。

そこに練り込まれた二宮氏の思惑。

先人達の目にはどう写ったのだろう。


ルアーマンとして非常に興味深い。



〝王国〟伝家の宝刀 【R-unit】


TKRはTuned K-TENシリーズとして

TKLM90に次ぎ、2番目にリリースされたのだとか。

益々歴史を感じずにはいられない。


今もHPに記載があるように

対青物を想定していることもあってか

キャパスケールの大きさを感じ 

カラーリングもそこを意識したラインナップ。


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貫通ワイヤー仕様。5番リングにST-46#1が標準。


初期設定の段階から次元が違うのだ。


K2Rの兄貴分にあたるTKR。

『K2Rの血統とはTKRから組む血筋』

源流はここである。


なんと言っても

今では数々のタックルハウスルアー採用されている

【R-unit】を初めて搭載したルアーがTKRだそう。


K2R編でも触れたこの【R-unit】

TKRの【R-unit】

K2R『R-unit2.0』とは違い、明らかに重量がある。

そのため、アクションに及ぼす作用効果が強い。


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心臓部のR-unit。このギミックこそTKRの真骨頂。


特に『動きをスポイルさせる』点は

当時から現在に至るまで、革新的ギミックだろう。


二宮氏の受け売りだか

この【R-unit】効果により

『TKRは深度変化が極めて少ない』とある。


BMCのように

水流依存的に四方八方へ飛び跳ねることはない。

アクションの起伏は大人しく、喧しさがない。


そのため

既存のスイミングペンシルに限らず

他のカテゴリーでさえ暴れてしまうような流速下でも

TKRだけは引っ張ってこれるという

異質なシチュエーションが存在する。


これはもうTKRの独壇場とも言って過言ではない。


自身は増水時の太く強い流芯や瀬での使用が主だが

手元に伝わる感触はほぼ正常運転と判断するレベルにある。  


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圧しの強いエリアでもアクションが崩れない。


一方で、止水域、流速の弱いエリアでは

【R-unit】はほぼ機能していないと考えられ

ルアー質量による僅かな引き抵抗を感じる程度だ。


自身は淡水域使用のため

フックサイズ、リングの番手を下げ

多少の軽量化とレンポンス向上を図っているが

劇的に変わる程ではない。


やはり急流、激流といった流速でこそ活きる【R-unit】

存在は感じる。

「どう動いているのか」が不明。

その挙動予測は、K2R以上に不可能だと感じてる。


アングラーの意図的操作に対しても魂を曲げない。

ここで挫折する人もいるのではないだろうか。

自身はここで躓いた。



巨星が示す『ルアーとは何か。』


BMCとTKRは対極。


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TKRには哲学さえ感じる。


特に【R-unit】の特性理解。

ここにほぼ全てが詰まっていると思われる。


自身、未だその全てを知らない。

分かるはずがないというのが本音である。


使用は「巻き」と「流し」だけ。

もっからTKRを動かしにいくことはしない。

スキルが未熟であるために

【R-unit】に主導権を委ねることしかできない。


しかし、こういった特殊ルアーを使用することは

アングラー自身が感じ、考え、理解を繰り返すことの連続。


二宮の言葉から感じるのは

『TKRに正解も誤りも無い』

枠に囚われず、型に填まらず。楽しむこと。


こんな面白いルアーは他にない。


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使い続けていく。そうしなければ見えてこない宇宙がある。


やがて視野の拡がり、スキルアップに繋がっていくと。


少し話が膨らみすぎた。

 
決して万人受けしないスイミングペンシル。

TKR130H。

使い手さえも選ぶ異端児に

我が釣り人生、教えを乞うとしよう。



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