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BMCの後継者                  〝アピア バレーヌ〟






スイミングペンシルに属するルアー達。

主観に基づき。ご容赦を。



令和生まれの新進気鋭


2022年秋に発売されたバレーヌ。

このタイミングでの発売は色々と想像した。


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散るモノあれば咲くモノもある。アピアが放つ新星とは。


スイミングペンシルとしては、数年振りの新作ではないか。

監修者はアピアプロスタッフの濱本氏である。


2023年1月時点。どうやら流通が停止中の模様。

オンラインは取扱店が少なく、品切れ多数。

メーカー予測よりも需要が上回ったことが理由だとか。


このカテゴリーにおける

市場ニーズ把握は難しさが伴うだろう。

安定した流通が望まれる。


そのため、まだ極一部のアングラーしか

手にしていない現状だと考えられる。


心なしか

これまでのアピア製品プロモーションを考えると

いささかトーン控えめなリリースだった気がした。


まずはスロースタートで

需要を測りたかったのだろうか。策士。


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秘められたポテンシャル。全国のストリームライダー達にどう響くか。


ただそれでも 

「アピアが出した」

ここに大きな意義があると思う。


長らく新しいルアーが出ずにいたニッチな領域。

バレーヌの登場でスイミングペンシルが脚光を浴びるか。


謎多き新星。

起爆剤になることを期待したい。



多彩な持ち球を駆使する技巧派


サイズ125mm 自重22g。

フォルム、アクション、潜行レンジについても同様。


スペックは少なくとも

王道を行くスイミングペンシルである。


ディティールに目を凝らすと

ヘッド部分がフラットフォルムになっている。


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コバンザメのようにフラットなフォルム。好みは分かれそうだ。


この部分に水流を当てることにより

抵抗感が生まれ、挙動把握に繋がるのだろう。


見覚えがあるこの外観。

廃盤となったモンスターヒッター156Fを彷彿とさせる。

自身の好みを挟むなら「好みでない」


バレーヌに関してもYouTubeで

水中アクション動画を観ることができ

映像ではロールが入っていることが分かる。


ホロ系カラーでは明滅効果が期待できる。

遊泳力も兼ね備え、ルアーバランスも良好に感じた。


だが、同時に気になる点もあった。



百聞は一見にしかず。動画はやはり随所まで分かりやすい。


主に止水域でのことだろう

ルアーがストップした際に

ヘッドが〝コクリ〟とお辞儀する。


BMCにはない動きである。


バレーヌのウエイト配置は4箇所。

最前部と最後部の固定ウエイトに加え

ヘッド部の直ぐ後方に小規模なサブ重心移動。

更にその後方に飛距離を司るメイン重心移動が設けてある。


肝心要は「小規模なサブ重心移動」と解く。

重心ボールの戻し、飛距離の補助

それら両方を考慮した結果

「この位置に、このギミック」だと汲み取った。


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ウエイトボールもそれぞれ大きさが異なる。


各重心移動のウエイトボールが定位置へ戻った状態では

フロント寄りの重心となり、静止時は頭下がり。


起動時はヘッド部分のフラットな面で水流をキャッチ。

後方へ移行する水流が背中を押さえることで

頭下がりを矯正し、上体を起こすのだと推測される。


このお辞儀。

ストップ&ゴーならアクション中の一変化にはなる。


自身はこの動作が妙に引っ掛かった。

終始流れの中で使うなら、そのような間も無いと思われ

自身の好みによる心象のため気にしないで頂きたい。


メーカー表記では潜行レンジ10~50cmとある。

これが海水、淡水どちら参考なのかは不明。

出来れば追加表記を願いたいところ。

塩分濃度は無視できない要素だからだ。


全体的なアクションはBMCと同じく

水流をアクション転換する力には

非常に長けているものを感じた。


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縦に長過ぎず、横に太過ぎず。水抜けと水受けの両立が期待される。


潜行レンジ内でのアクションは多彩。

潜行、浮上、跳ね、ダート、スラロームに加え

ヒネリで魅せるロールはバレーヌならでは。


ここにオリジナリティが感じられる。


その点、BMCはここまでのロールは入らない。

バレーヌのロール特性を生かすなら

「巻き」を意識することでもっと面白くなりそうだ。


また、スイミングペンシルの中では

アクションにメリハリも感じられるため

ジャーキング等の入力で目先を変えていけるのも強味だろう。



新星は名作をも喰らうか


BMCの血脈を継ぎつつ

持ち球の多さにより、性能の引き出しは多いと感じた。


ヘッド寄りの重心バランスは

ジャークベイトにも通じる設計であり

流し、巻き、アクション入力と

全てをこなす能力を兼備している。


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アングラーのスキルにより、幾つもの顔を持つバレーヌ。


普段、スイミングペンシルに馴染みがないアングラーでも

バレーヌならジャークベイトの延長線上で

比較的抵抗感無く、実戦投下できるのではないと。

懐は深く、面白い存在になる可能性は十分秘めている。


ナイトゲームだけではむしろ勿体ない。

デイゲームでも積極的に使っていけることだろう。


BMCは10年以上昔のルアー。
 
今も色褪せることはなく、現代のシーバスシーンでも通用する。


しかし、その10年の間には

道具の進化、メソッドの昇華、トレンドの移り変わりと

シーバスシーンは様変わりした。


BMCには注がれなかった

「時代背景」というエッセンスは

バレーヌへフィードバックされているに違いない。


ドリフトマスターが鍛え上げた実力は

疑いの余地はなく、折り紙つきだろう。

ルアーポテンシャルの高さを感じている由縁でもある。


将来のシーバスシーンをも見据えるNewスイミングペンシル。


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一気に真打ちへ躍り出るか。活躍が期待される。


名作を超えていくのはバレーヌなのかもしれない。


自身もまだまだ投げ足りないため

シーズンを通してその性能に踏み込んでみたい。



※YouTubeには水中アクション動画が複数あります。
こちらには動画、リンク貼りませんので気になる方はそちらを。

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