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▼ BMCの後継者　　　　　　　　　　　　　　　　　　〝ブルーブルー ラザミン〟







スイミングペンシルに属するルアー達。

主観に基づき。ご容赦を。



静かなるI字系からの使者


2018年3月にリリース。

ブルーブルー ラザミン


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尖りきった特殊性を持つI字系プラグ達。


90Fの1モデル。自重8g。

HPでは『I字系微波動ミノー』と紹介されている。


「波動」という表現には賛否あるが

云わんとするそのニュアンスは十分伝わる。


確かにディティールは

リップ面積を限りなく小さくしたリップレスミノー。

生み出される美しいI字が最大のストロングポイントだ。


一般的にはスローな展開を強いられる場面や

偏食の釣りに多用されるケースが多いのではと推測する。

オールシーズン、ローテーションに組まれているだろうか。

期間限定、用途限定そんなイメージが無いでもない。


しかし、その魅力的なアクションは

スイミングペンシルに通ずるものがある。


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fimoオリカラ「バチャピングロー」 これがきっかけとなる。


自身は昨年、fimoオリカラ発売のタイミングで

はじめて手にしたため、歴は浅く、多くは語れないが

既存のルアーに照らし合わせると

自身はスイミングペンシルの要素を強く感じた。



疑心の暗闇に潜む鬼


ラザミンは『I字アクション』に焦点を当て

徹底して作り込まれ、蛇足がない。

そこが非常に面白い。


加えて、フローティングI字系の多くは

水面で仕事をすることが多いが

ラザミンは水面のみならず水面直下までカバー可能。

体感では10cm程レンジが入れられる様子だ。


自身、I字系の定義を熟知している訳ではないが

そのアクションは著しくボディを振らない。　

あくまで『揺らぎ』に終始していること。

これは人間側には最も分かりにくいアクションである。


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ボディを振ることも捻ることもしない。シルエットの変化は少ない。


少なからず、アングラー側は

巻き心地でルアーの位置や挙動を把握している。


こういったI字系となれば、その伝達信号は

シンキングペンシルと同等か、それ以上に微細。

ワームで言うノーシンカーの釣りだ。


プラグの釣りとして

I字系は限りなくノーテンションとなる。


心理的に疑心暗鬼に陥る部分でもあるのだが

『それが正解。それで正解。』

既にラザミンは本領発揮の状態下にある。ということ。


自身は地域柄、バチの釣り経験がなく

バチ用ルアーたる物に全く馴染みがない。


ただ、流れの中に入れても

泳いでくるラザミンを見ていると

その枠だけに留まらないことは理解できた。


ergyxwsn3827o3dcdmfm_480_480-268438c0.jpgこの極小リップが隠し味的に効いている。


サイズ感、流速適性、アクション。

想像していたよりも使える場面は多いことに気づく。


ラザミンについてもまずは稚鮎シーズン。

経験上、活路は明るいと観ている。

他のスイミングペンシルと使い分け、真価を見てみたい。


飛距離は特に不満を感じることもない。

スリムであり、空気抵抗も抑えられている。


勿論、重心移動が稼働している訳なのだが

その効果は飛行姿勢の安定化に振ってあるような。


ラザミン自体は

ボディ重量そのもので飛んでいる感覚だ。


泳ぎ出しの良し悪し。

その落とし処をどこに持ってくるか。

敢えてウエイトを戻さないことも有効策になるI字系。


水面表裏皮一枚を探るなら「戻さず」が吉。

一方、スイミングペンシルとなれば、「戻し」が吉。


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成型の整った円錐形。ラザミンはI字系とのハイブリットスイミングペンシル。


この「戻し」は幾分、難有りに感じている。　

ラザミンはウエイトボールが軽く、移動慣性は弱い。

ほとんどの場合、ウエイトボールは自動で戻れない。


自身はトゥイッチで起動させているが

成功率は実にまちまち。

水面を滑ってくることもしばしばである。



深追いの是非


ラザミンはBMCの血脈ではなく

どこかTKRの血統を匂わす性分である。


イレギュラーアクションを見せることはなく

基本路線である、I字らしさを愠んなく解放。

一定の軌道でじっくり魅せて、ストライクを誘う。


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スイミングペンシルの中でも自らポジショニングを確保できる天賦の才。


ここで立ちはだかるのが

需要と供給のアンバランス状態。

やはりネックは入手のしづらさ。


シーバスルアーメーカーでは絶大な人気。

業界事情に疎い私ですら、そこは認知している。

陳列棚に平和など存在しない模様。

この状態はこれからも止むことはないのだろう。


そんな様子を客観的に見ているということは

自身の熱量が著しく低い証拠でもある。


血眼になって探すこともなければ

情熱を燃やす場所はそこで無いと悟っている。


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買えないなら仕方ない。それだけのこと。


ルアーポテンシャルの観点で言えば

使い道はアングラー次第で無数に拡がる。


その可能性が十分なだけに、たとえ動機が生まれても

手に取れない実状はあまりに残念でしかない。

その時点で思惑は足枷を食らうことになる。


自身は深追いしない。

そこに尽きる。



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