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▼ BMCの後継者 〝シマノ COO〟
スイミングペンシルに属するルアー達。
主観に基づき。ご容赦を。
激戦地帯からの実力者
4モデルを展開する
シマノ COO
COOシリーズの先陣を切った100F。
2016年1月に発売開始。
監修者はシマノインストラクターの嶋田氏。
スイミングペンシルは
ニッチ(隙間)と評されるカテゴリー。
発売から7年が経過した現在も
COOがシマノ製品ラインナップに存在していること。
正直、驚きを感じている。
何故なら
ルアーラインナップの入れ替りが
極めて激しいと感じるメーカーだからだ。
一度は名を聞いたルアーでも
既に廃盤になっているモノが多数ある。
COOの販売がここまで続くとは奇跡に近いのかもしれない。
市場ニーズ、販売量、他社動向、もしくは他の何か。
並々ならぬ企業戦略的なものを感じている。
大手が放つスイミングペンシル。ニッチな領域をも押さえにくるシマノの着眼点。
無論
それはCOOが積み上げた製品実績の賜物。
熾烈なシマノラインナップに鎮座する事実。
確かな存在感を示しているルアーに他ならない。
ユーザーとしても
大手シマノが販売継続していることは有難く
全国どの店頭でも手に入りやすい点も嬉しい。
『アンダー10cm』を支配する
海水域は限りなくこのレンジを捉えるが
淡水域では20cm辺りまでを拾ってこれる。
サイズ展開は4モデル。
70F/8g(7°)・100F/10g(5°)・130F/15g(5°)・190F/29g(7°)
5°の130Fと7°の190F。僅か2°差。この値は姿勢と泳ぎに顕著現れる。
シマノルアーの良いところは
『スイムフォーム』が開示してあること。
あくまで参考ではあるものの
自身は重要視している部分でもある。
そこも踏まえると
特に100F。次いで70F、130F。
それぞれが個性を持ちつつ、BMCの血脈を強く感じた。
190Fも非常に面白い存在。
アクションはスローピッチとなり、スムース感が増幅。
トリッキーさは影を潜めるが、アクションにトルクを感じる。
少しテイストが変わってくる心象だ。
COOは「スリム」
これが魅力のひとつ。
現存するスイミングペンシルの中でも
そのシルエットは大きな特徴と言えるだろう。
自身の持論で参考にはならないが
シルエットが細身であればあるほど
ルアーサイズを上げても
然程影響がないと思う節があり
COOが4サイズを展開するあたりは心底流石だと感じた。
そこへ同社の十八番である重心移動システム
ジェットブースト(AR-C)搭載により
飛距離もしっかり担保されている。
ウエイトの戻りに難が出るスイミングペンシル。
やはりジェットブースト(AR-C)の恩恵は絶大である。
着水時には自動で重心が戻る点も素晴らしく
「即起動」は、COOのみに許された特権。
これにより、ストレスが一つ確実に消える。
細身のシルエットは、水流を受け過ぎず、暴れにくい。
且つ、ボディの浮力(内部空気量)を生かし
浮上・潜行・ふらつき・スライドをランダムに入れてくる。
ただ、潜行レンジが浅いことから縦の変化幅は小さい。
他のスイミングペンシル達が気を衒う中で
比較的アングラーの意に添う性質を持つ。
イメージをイメージ通りに遂行するCOOは優秀。
自身、春の稚鮎シーズンには
必ず持ち歩くマストルアーになっている。
特にこの時期は全幅の信頼を置く存在と化す。
水面直下を狙う愚直な策士
一貫したコンセプトを持つCOO。
性格は異なりながらも、BMCに肉薄する要素がある。
名作がやってのけた芸当。
7割は再現してくれると思っている。
違いの3割はアクションの質によるもの。
縦の変化幅が小さいこと。
横の変化は控えめなこと。
レンジ内での遊び方が大人しいこと。
アピール力は弱い部類。
主軸ではなく、脇を固めるローテーションの一角だろう。
これが駄目な訳ではなく
このルアー〝らしさ〟を感じている部分であり
フィネスな一面も垣間見えるのだから隙がない。
更に各サイズを使い分けながら
その時々の状況に宛がえることができれば
想定するベイトを限定せずとも
様々なベイトパターンにも対応可能かと思われる。
より一層、緻密で手厚い釣りが
可能になってくるのではないかと。
ピーキーさは無く、至って真面目。
アングラーによっては面白味に欠けるかもしれない。
また、あまりにも引き抵抗が軽いため
ラインからの伝達信号が微細で、挙動を把握しづらい。
ローテンションではNOと感じる状況は多々ある。
しかしながら
BMCの血脈からは逸脱はしておらず
根本的にルアーとしての性能が非常に高い。
後継者と呼ぶに値する素晴らしいルアーだ。
『アンダー10はCOOのためにある』
自身にとっては紛れもなく名作の域。
今年の春も共に
稚鮎を迎えに行くのだろう。
今後も販売継続を願いたい。
※YouTubeには水中アクション動画が複数あります。
こちらには動画、リンク貼りませんので気になる方はそちらを。
- 2023年2月16日
- コメント(4)
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