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初フィールドの玩具箱 〜ミノー編〜

フィールドに着いてからの一投目がスタートフィッシングではないことは、スズキ釣り師ならば心得ている事でしょう。
 
四季折々の表情を持つ川に育む水中生物の営みは、それらを捕食する立場にいるスズキに大いなる影響を与え、真剣に追えば追うほど確信から遠退くよう惑わされます。
 
どんなタックルで、どんなルアーで、どんな釣り方で、どんなスズキを釣るのか。
 
スズキ釣り師は魚だけを釣らない。いつまでもワクワクする玩具箱をごそごそと探り、糸の先に結んだ宝物で最初の一手、次の一手と繰り返し、生活の中にあるフィールドとたまにどこぞの知らぬ釣り人までも釣るのです。
 
やがて慣れ親しんだ場所を離れ初めて対峙するフィールドで培われた経験という真価が問われ、スズキ釣りの魅力により一層引き込まれるのです。
 
 

■ フィールドを知る為のルアーセレクト
地元鹿児島のスズキ釣りにおいては、同じフィールドに通い続け四季ごとのベイトパターンを楽しみ、特に目立った開拓心を持たない私。
 
もちろん、季節ごとにベイトの種類やサイズが変わることで色々なルアーを試すので、状況にアジャストさせるという意味においては拘りある開拓心を持っているつもり。
 
ただそうした釣りを5〜6年続けたのちに、友人に連れて行ってもらった初場所や遠征先で、"フィールドを知る為のルアーセレクト"の重要性に気付き始めました。
 
イナッコならこれとこのルアー、稚鮎ならあれとあのルアー…というのはもちろん実績があるので選べますが、なーんにもわからないところで"何かを知ろうとした時に投げるルアーは何か?"と考えた時、今までしてきた釣りが地元だから出来る釣りであることだとわかったのです。
 
『スズキを釣る為の釣り=状況判断をする為の釣り』
 
初めて対峙する釣りと向き合わせてくれたのが、去年の秋に熊本で開催されたシーバスパーティ2019でした。
 
 
「釣りの始まりはトッププラグ。その次はミノーかシンペン入れて、反応なければバイブレーション」
 
今からたった1年前までの話しですが、当時の私は初場所での実釣を上記のような考え方でおこなっていました。普段バイブレーションなんて一個も持たないのに、初場所で投入するのです。
 
初場所といいつつも、シーバスパーティ開催の頃のメインベイトはコノシロになるだろうというのは、熊本というフィールドにおけるスズキ釣りでは広く知れ渡っていたので頭の中に入っていました。
 
ただ、プラ釣行を始めたのが日中の気温が35度を越す真夏の8月から。もちろんコノシロらしきベイトの姿は皆無であり、淡々と水が流れるフィールドと灼熱地獄故にまさに干からびそうになる私が存在しているだけ。
 
今思えば、この何もない8月からプラ釣行を開始したことこそが、自身の釣りを見つめ直す最大の起点となったと感じています。
 
"フィールドを知る為のルアーセレクト"
 
これから挙げるのは一般知識や推測ではなく、私自身が実際に考察と実釣をおこなった上で、ワクワクする玩具箱に詰め込んだルアー達です。
 
 

■ 初フィールドの玩具箱 〜ミノー編〜
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【KAGELOU124F/Megabass】
もはや説明の要らないプラグ、カゲロウ124F。今となっては私自身生涯を通してのパイロットミノーという不動の位置付けをしていますが、初めて使ったのはシーバスパーティのプラ釣行2回目から。
 
発売から数年経ってから購入しまだ1年も使っていない私が言うのもなんですが、水中情報の伝わり易さと0〜20センチに設定されたレンジが抜群に心地良い。根掛かりの心配がないのでロストの確率もかなり低く、使い込まれたボロボロルアー愛好家としては初場所でも安心して投げ続けることが出来ます。
 
ここで言う水中情報とは、ほんとのほんとにざっくり簡単に言うと流れの強弱と境目、表層レンジに居るベイトの有無です。基準となる情報を掴み、次の一手に繋げるのです。
 
個人的にカゲロウは、"巻き感"というキーワードなしに語ることは出来ないのですが、今ここで語りだすとブログに終わりが見えなくなるので割愛させて頂きます。
 
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【POWERD LAB-RA 125SFG・LAB-RA EVORUTION 110SFG/Pazdesign】
カゲロウ124Fより下のレンジを探りたい時は、パワードラブラ125SFGを使用しました。
50〜80センチくらいのレンジ潜行イメージで、ベイトが居るの居ないのかをルアーに当たる感触で判断。また、ただ巻きでMAX100センチというメーカーが提示したレンジ設定を意識して、手前の駆け上がりの有無やボトムの起伏調査にも使いました。
 
ラブラエボリューション110SFGは、80〜120センチのレンジを引くようなイメージで、パワードラブラよりひとつ下のレンジを引きたい時に使用しました。
 
パワードラブラとラブエボの使い分けですが、初場所で優先したのはアクションやシルエットによる使い分けではなく、とにかく潜行レンジ。
コノシロパターンでスズキを釣ったことがない私は、事前にネットで調べた"ルアーチェンジでレンジを刻み、どのレンジにコノシロが居るのかを把握する"ということに、力を入れてみました。
 
潜行レンジ〇〇センチと言っていますが、はっきり言って潜ってしまったルアーが何センチを泳いでいるかなんて見えないので私にはわかりません。ピックアップ直前の平行に引けていたであろう潜行レンジを元に判断し、後はなんとなくの感覚に頼ります。
個人的にこのなんとなくの感覚は使えば使うほどに精度が上がると思いますし、逆にわからなくてもなんとなくでも全然良い。
 
「上のレンジを引けるこのルアーではベイトに当たるけど、下のレンジを引けるこのルアーじゃベイトに当たらない」ってのがわかれば、初場所の掴みはとりあえずOKだと判断します。
 
ちなみに両ルアーともスローフローティング設定になっており、河川中流域など塩分濃度によってはゆっくり沈んだりもします。なので水中を漂う感じで流すことが出来、尚且つ移動重心システムの安定度からくるキャスト感の良さ(私の使うZENAQ PA89とバッチリ合う)と、製品としてのきっちりとした作り込みが気に入っています。
 
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【Blooowin!140S/BlueBlue】
カゲロウ、パワードラブラ、ラブエボはフローティングなので潜行深度に限界があると思い、ただ巻きで100センチ程というレンジ設定とシンキングであることで新たに購入したブローウィン140S。
 
シンキング特性を活かしカウントダウンして好きなレンジまで持っていけるので、ひとつのルアーで探れる幅が広がるという点で玩具箱に加えました。実際の使用感も、キャスト・リトリーブの抵抗感等安定しているように感じます。
 
実際に水面にベイトっ気がない時に、ブローウィンを投げてゴツゴツ当たる感触を頼りに、コノシロの群れのレンジや位置を把握して使ってました。が、結局コノシロパターンでヒットさせることは出来ず、あれから半年以上経った今でもスズキをまだ1匹も釣っていないことが残念ですが、それでも今でもちょこちょこ投げてるルアーになります。
 
その理由は正直に言いますと、いまいち"巻き感"を把握しきれていません。S字を描きながら〜ってのも、私には全然わかりません。それでもまだ玩具箱に詰めるのは、長く使わなければわからないことの方が多いし、とっておきの1匹が釣れる予感がするからです。
 
 
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【カタクチジョニー125S/Pozidrivegarage】
プラ釣行の中盤以降の発売と同時に使い始めたジグミノーのカタクチジョニー125S(ミノーという括りにするか迷いましたが)。
 
遠投性能とボトムまでのフリーフォールの速さ、それでいて表層を引けるからベイトの位置を探る時に手っ取り早いと思い投入しました。
 
カタクチジョニーを投げれば「ゴツゴツ」とルアーにコノシロの群れが当たり、予想通りベイトの位置を把握するのはラクだったんですが…いかんせんスローに引けると言っても"ジグミノーにしては"っていうところで、その自重故にコノシロが引っ掛かり過ぎてしまい釣りになりませんでした。
 
群れの後ろを…とか、群れの下を…とか頑張りましたが、もうちょっと使いこなせるのは先になりそうです。
 
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■ 基本はシンプルに
上記の挙げたルアー以外にも、ロンジンのハイスタンダード120や150なども使いました。
 
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ハイスタンダードはロッドティップの上げ下げでレンジコントロール出来るので、ひとつのルアーで幅広く探れるという点では非常に使いやすかったです。飛行姿勢の安定感やそもそものルアーウエイトも、自分のタックルに合っていました。
 
細かくいうと他にも使ったルアーなどありますが、これからも使い続けるだろうなっていうルアーだけピックアップしてみました。
 
表面的な部分だけ見ると、やってることは上からレンジをミノーで刻んでいくというシンプルなもの。そのシンプルな中にどれだけ使い馴染んだ感覚を組み込んでいけるかというところと、分析する材料を量と質を共に積み重ねていくこと、そして何より広範囲をテンポ良く探る為の自分の足も見落としちゃいけない要素のひとつ。
 
ルアーやタックルだけじゃなく、総合的なフィールドを見る目とブレないゲームの組み立て方も非常に重要になると感じました。
 
 
長くなりましたので、少し状況を把握出来た後に意識した攻め方として、初フィールドの玩具箱 〜トッププラグ・シンペン編〜に続きます。

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