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▼ 【あとがき】この両腕に夢魚を抱いて
- ジャンル:日記/一般
- (SEABASS -スズキ-)
2ヶ月が経過してなお、ふとした時にあの日を思い出す。
バイトの衝撃、猛々しく出るドラグ、震える手と対照的に収まる堂々たる魚体。
狙って獲ったなどといったカッコいいモノではなく、もがき足掻きながら通い続けて、泥臭く手繰り寄せた1匹。
結果だけ見れば「良かったね」で締め括ってもいいのだろう。
だけど振り返ればそこに至るまでに犠牲にしたものや、大切な人に八つ当たりしてしまった己の未熟さの方が、はっきりと記憶に焼き付いている。
時刻を確認しようと、ハンドルを握る左手の腕時計に目をやる…くるりとあさっての方向を指す文字盤。
バンドの穴を一つ詰めてぴったり収まった腕時計に、プラ遠征を開始した早々に感じた身体の変化は、やはり気のせいなどではなかったことを実感する。
プラ遠征開始から、2ヶ月半が経過した頃の話だ。
休日の度に、家を空けた。仕事終わりに鹿児島を発ち、翌休日は一日中熊本で釣りをした後、子供たちが寝静まった夜に帰宅する。
もちろん、優先すべき学校行事などは全て出席した。妻が仕事の休日は、子守りをした。
けれど、家族全員揃って出掛けたり遊んだりした思い出は、この3ヶ月間一度もない。
夏休みも終わるという頃、娘が宿題の絵日記を書けずに苦戦していると妻が言う。
娘に「思いつかないの?」と聞くと、「だって、どこにもいってないもん」という返事が返ってきた。
好き勝手してる自分が招いた現実のくせに、一丁前に胸は苦しくなった。
プラ遠征の序盤、「お金の減りが早い」と妻から指摘を受けた。
「無駄な金なんて使ってねぇよ!」
僕は声を荒げ、妻にそう言い放った。
家族の為、家計のことを考えて、ちゃんと現実を教えてくれる妻に対して、あまりにも自己中心的で身勝手な発言。
それでもフィールドに行かなければ先に進めない…プラに行ける日に行かないという選択をするつもりはなかった。
"どうしようもない人間だな"
心底、自分自身にそう思った。
遠征資金繰りという不安要素に、プラ開始からたった2回でぶち当たる現実。
プラ遠征一回分の走行距離は約400〜500キロ。ガソリン代にして、約4000円。そこに食費や水分、往復8000円を超える高速料金をプラスすると、1万は優に超えてしまう。
だから最初から全ての工程は下道にし、食費削減の為予めインスタント及びレトルト食品を用意し、一回の遠征でガソリン代以外のお金はなるべく使わないと決めた。
それでもやはり、節約するだけでは資金不足は回避出来ない現実が、当たり前に立ちはだかる。
"姿カタチを変えて、これからの自分の糧になるなら"
そう思って、シーバスタックル以外の釣り道具を全て手放した。
この時得た資金で、なんとかプラ遠征は最後まで乗り切ることが出来た。
ただ、小さな頃から揃えてきた釣り道具達には、それぞれに沢山の思い出が詰まっていた。
大人になってマイホームを建て、釣り部屋を作ったら全部きれいに飾るんだって思って大事にしてきた宝物達がいない部屋。
この遠征で結果が出ずに後ろを向きたくなったとしても、もうそこには振り向く後ろすらない。
今やるべき釣りに対する道具しか持たない自分。手放した宝物と引き換えに得た決意は、何故か不思議と心を身軽にした。
"自分で決めた目標を最後まで考えてやり抜け"
そんな言葉を、自分自身に掛け続けた。
大会までの残り1週間は、本当に濃厚で怒涛の時を過ごした。
この時点でまだ何も結果を残せていなかったから、決意、思考、不安、行動、失敗…それら全てが荒波に揉まれるように複雑に入り混じり、何度も自分自身のメンタルを不安定に掻き乱すかのように押し寄せた。
"辛い"
釣りをしていて初めて感じた感情に、激しく混乱し少しだけ立ち止まった。
釣りに行かない理由を探してしまう自分。ここで足を止めれば、わからないものはわからないままで終わってしまう。
"ダメでも最後までやりきろう"っていう、よく聞く言葉。だけど自分は、この"ダメでも"という前提が嫌いだ。
"ダメにならぬよう考えに考え抜く"ことをやった上でやり切らなければ、最後までやる意味などない。
この3ヶ月間は、考えに考え抜いた行動を実践してきたつもりだった。けれど結果が出ていない現実は、やはりそこに存在する。
「ここで諦めたら、これまで犠牲にしてきた沢山のものを裏切ることになる。考えに考え抜いた行動を、最後までやり抜くこと」
今思えば、この時の経験は釣りへの向き合い方だけに限らず、これからの人生においても役に立つ、とても貴重な試練だったんだなと思う。
記憶に残る1匹が釣れた時、僕はその1匹から放たれる威厳や風格、迫力を前にし感極まるものなのだろうと想像していた。
実際に震える手で掴んだ魚体を前にすると、何度も感極まるシーンがあった。ただその理由は、想像とは少し違った。
犠牲にしたものや辛かった時のこと、何よりこの3ヶ月を過ごす為にサポートしてくれた妻への感謝の思いが何よりも先ず込み上げてきた。
少し落ち着いてから、電話でこの1匹のことを妻に話した。
釣りに行くと言えば「食べれる魚釣ってきてよ」という妻だけど、普段から口に出していた自分の目標を聞いていたから、なかなか出逢えない1匹であることをすぐに理解してくれた。
電話を切った後、写真も送った。
「幸せそうな顔だよね」
この3ヶ月、自分勝手でわがままで本当に苦労を掛けたのに、妻からはおめでとうとその言葉をもらった。
"自分は周りの人たちのおかげで釣りが出来ている"
本当の意味で、それを理解出来たと思う。
思うだけじゃなくて、常に口に出してきた言葉がある。
「シーバスパーティで表彰台に立ちたいんだ」
妻にも、友にも、親にも、職場の釣り好きにも、機会があれば何度も話した。そして行動や結果の記録をブログに書き残し、公言し続けてきた。
結果として表彰台に立てなかったから、僕は目標を達成できなかった者になる。
大会終了後のイベント会場で多くの人と話をした。その中で大会結果を聞かれ「ダメでした」と答えたら、「あんなにプラしてたのに?」と笑いながら言われた。
そこに悪意は全く感じなかったからその言葉自体には何も思わない。
何より、"あんなにプラしたのに結果として表彰台に立てなかった"という事実は、自分自身が1番身に染みてわかっていた。
努力が必ず報われるかなんてわからない。「報われない努力はまだ努力と呼べない」という名言も、耳にしたことがある。
ただ釣りに関して言えば、ベイトフィッシュやフィッシュイーターの生態や習性、自然の摂理等を理解することが大前提にあって、"やみくもにフィールドに立ってロッドを振り続けることを努力とは言わない"と確信した。
だから僕は、"プラ"という単語を"努力"に置き換えるようなことは一切しない。
自分が出来たこと出来なかったことを、ありのまましっかりと受け止めている。
最後に僕は、"目標を口にすることで得られるものがある"ということだけは、自信を持って伝えたい。
"目標に向かう途中に壁にぶち当たった時、その言葉が力になるということ"
大会1週間前に結果が出ないことで辛くなり、釣りに行かない理由を考えることが多くなった時に思い起こすのは、「シーバスパーティで表彰台に立ちたいんだ」と口にしてきたそのシーンの数々だった。
その言葉は前進する為の原動力になったし、何より辛い時にこそ自分が信じるべき道標として、いつしか心の中にしっかりと存在していた。
自分が何をしようとしているか?
それを周りの人に知ってもらうことは、とても大切なことだと思う。それは具体的であればあるほど、より良いと思う。
目標に向かうその過程で得た経験全ては、自分だけじゃなく支えてくれた周りの人たちにも響き広がる価値になると、心の底からそう思えたからだ。
終わりなき釣りを、これからも夢をもって。
"その両腕に夢魚を抱け"
まだまだ旅は、始まったばかりだ。
令和元年十二月
平田孝仁
- 2019年12月29日
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