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〜凄腕釣行7日目〜
ウェーダーを手に入れてからかれこれ2年以上経った。
一度浸かる楽しさを知ってしまうと、ウェーダーを履かない釣行は全くと言っていい程なくなった。
1番最初に買ったウェーダーが劣化で浸水した時なんて次のウェーダーを買うまで釣りに行く気も起きず、無理して新しいウェーダーを新調したくらい。笑
そのくらい自分にとっては「シーバス釣り=ウェーディング」の図式が定着していたのだが、10月に入ってから始まったこれまでの凄腕釣行の結果を見つめ直してみると、マイホームフィールドである「おっきな川」と「ちっちゃな川」に拘るのは得策じゃないと判断した。
ウェーディングできるポイントに自然と思考が向いてしまっている現状。
どうせ釣れないなら釣れるポイントを開拓して釣れない方がまだいい。
同じポイントに釣れる時も釣れない時も通い続ける事で見えてくるモノも大事なのだが、もうそろそろ「変化」を求めて動き出す頃合だと自分自身感じていた。
選んだ新開拓フィールドは「鹿児島市内を流れる河川」。
おっきな川とちっちゃな川はどちらも片道1時間程の移動の時間を要していたので、夜間釣行メインとなると体力的にキツイ時も多々有った。
市内河川ならば気軽にアクセスできるし、気候条件が良ければ通勤に使用している原付二種でも通える。
移動時間が少なくて済む一番のメリットは、実釣時間をより多く取れるという事。
使える時間を全て実釣にまわせる。
開拓するには持ってこいのフィールドだ。
ただ一言で鹿児島市内河川といってもけっこう色んな川があり、二級河川からちょっとした水路まで含めて考えるとなかなかのボリューム。
まずはそれぞれの川の様子見から始めることにした。
一本目の河川でさっそく護岸に立ち、キャストする前に足元の敷石や障害物、水の流れなどをライトは点けずに確認する。
足場は大潮満潮時で水面から2メートル程。
普段ウェーディングしかしないからやっぱりちょっと高いと感じる。
そして対岸を見て距離を確認する。
けっこう川幅がある。
右を向けば河口がすぐそこに見える。
このオープンな川幅のある河口域エリアには少し不釣合いに感じるリプラウトで、第1投目をキャストした。
先行はハンドメイドフローティングミノーの10Parabellumクロームシルバー縦ホロ。
水面下20センチ程をノーマルリトリーブで探っていく。
正面、アップ、ダウンと投げるコースを変える。
足場に高さがある為、手前まで来たルアーが水面を滑ってしまう。
その為、キャスト後にしゃがんでリプラウトのティップを水面近くに持ってきて対応した次の1投。
足元まで来たルアーの右横に魚が一緒に泳いでる?
なんだあの魚?と思った次の瞬間、真下からいきなりルアーを突き上げられた。
ビックリしたのも束の間、激しいエラ洗いの猛攻!
至近距離の為、急いでドラグを緩め走らせた。
でも、よくよく考えたら足元は敷石や沈んで頭だけ出てる消波ブロックの破片みたいな岩があったからあまり走らせすぎてもマズイはず。
緩めたドラグを少し締め直し、持ってきたタモの用意をする。
…が、慣れないタモランディングにあたふたする。笑
やっとこさタモの枠が水面に着水したところで、今日イチのエラ洗い1発!
ルアーがピョーンと飛んできてきて試合終了…
バラしたのは惜しいが、釣り開始5分もしないうちに新しいポイントでシーバスの反応を早々に得ることが出来た収穫を考えると、悔しさなんてすぐに吹き飛ぶ。
まだまだ撃つべきポイントはたくさんあるので、川岸の護岸を上流側へ移動しながら打っていく。
1匹目の反応から、今日の狙いを足元の敷石や障害物周りに絞った。
キャスト毎にしゃがんで足元まで丁寧にリトリーブする必要があるが、それを繰り返しおこなっていく。
同じ場所では2〜3投したらすぐに移動。
その際にタモを一回一回持って移動しなくちゃならないんだけど…それが些かめんどくさくなってきた。
使ってるのはもう10年近く前に買ったフカセ用の普通のタモ。
ネットと柄のジョイント部分なんてガチで固着してて破壊しない限り取れないレベル。
背中にタモ付けてるアングラーいるよなぁなんて思いつつ、仕方がないから一回一回ちゃんとタモを持って移動していく。
橋脚の明暗に差し掛かってきたので、トレースコースを慎重に選び操作していくが反応はない。
ふと足元を見ると細長い魚が見える。
サヨリ?
今までほとんど経験してないサヨリパターン?
なんて思ったけど、ルアー早巻きしたらおっきな奴が追っかけてきたのでおそらくダツだろう。
河口から見て左岸側は攻めきったので、橋を渡り対岸である右岸側の護岸際を今度は攻めていく。
橋脚周りは足場がもっと高くやり辛いので、潔く河口側の出来るところから釣りあがってくることにした。
上流からの流れに対してダウンで巻いてくると反応はなし。
やや上流側の正面にキャストし足元まで丁寧に巻いてくると、敷石の切れ目くらいでバシャッとバイトが出た。
やっぱりいた。
今度は仕留める、と今さっきよりもアップへキャストし流れに乗せるように巻いてくると…
ゴンっ!
今度はしっかりと狙い通りの位置で掛けた!
アワセもしっかり入れてファイト開始。
ドラグも走られ過ぎずキツ過ぎずなところで落ち着いて後はランディングと思ったところで…
エラ洗い1発で再びルアーがピョーンと宙を舞った。
…くそぉ、狙い通りだっただけに流石にこれは悔しい!笑
なんでバレるんだよ〜と一人で天を仰ぐ。
だけど冷静に考えて見るとバレる理由もちゃんとあるような気がする。
いつものウェーディングスタイルより陸っぱりの今日のファイトの方が確実にエラ洗いの回数が多い事に気付く。
違いは魚を引っ張るラインの角度だと思うんだけど、ウェーディングだとロッドを寝かせば真横からラインを引っ張ってる状態だが、足場がすでに2メートルくらいある護岸からだとラインが上に近い角度から引っ張ってることになる。
上に上に引っ張るからエラ洗いさせやすいんじゃないかなぁなんて思った。
ここまで3バイト2ヒットノーキャッチ。
掛けた2匹のうち1匹は確実にキーパーサイズいってるように見えただけに悔しい。
張り切ってこの後もランガンしていくが、無情にもノーバイト…
開拓1日目としては魚の姿が見れただけで十分か…
そう自分に言い聞かせてこの日の釣りを終えた。
ロッド : Fishman Beams RIPLOUT 7.8ML
リール : DAIWA ZILLION SVTW 1016SV-SHL
ライン : YAMATOYO FAMELL PE RESIN SHELLER 22lb.
リーダー : YAMATOYO FAMELL FLUORO SHOCK LEADER 20lb.
ルアー : Handmade Lure 10Parabellum,Cork…etc
- 2017年10月22日
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