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▼ 2020年分プルクラ62B再販!とキャストアキュラシーの話
- ジャンル:日記/一般
- (Pulchra, Yusuke Takada)
こんにちはビックリマン高田です。
2020年分プルクラ62B再販します。今回出荷分は6月末頃に皆さんにお届け予定です。
予約受付中!
オンラインショップはコチラ
ちょうど昨年の今時期頃に、はじめての発売となったプルクラですが、この1年で3度目の生産。
いつも瞬殺で売り切れてしまうので、今回は少し多めに生産しました。
これは本当にウチの製品を愛していただいている皆さんのおかげで、感謝しても感謝しきれません。
ロッドアクションや素材、グリップ周りの部品なんかもそうですけど、ブームやキャッチーさを完全に無視して、とにかく現場で魚に近づくことだけを考えて作りました。
誰も気にも留めないと思ってた、細かすぎるこだわりにも気がついてくれるユーザーさんもいて、こんなに多くの人に評価いただけるとは夢にも思ってなかったのです。
毎度結構な数を作ってるつもりなのですが、未だなかなか手に入らないという声もいただいていて、嬉しいやら申し訳ないやら、複雑な心境であります。
さて、プルクラ62Bについては今までくどいほど解説してきたかと思います。
公式HP(https://www.transcendence555.com/pulchra62b)
でも細部の拘りは徹底的に説明しております
※本当に細かい拘りは説明していないところもありますが…
今回は今まであまり触れてなかったキャスト精度についてのプルクラの拘りを。
近年、近距離のキャストアキュラシーを重視した竿の設計の主流というか、ブームは全体が綺麗にベントする竿です。
ロッド全体が綺麗に曲がってルアーを飛ばす竿。
そして反発力の低い中低弾性ブランクスが多くみられます。
確かに反発力の低いロッド全体を絞ってキャストするのは、楽しみを感じられますし、慣れるとピンスポットへのキャストも可能になるでしょう。またゆっくりとしたスイングスピードで振れるのでトラブルも起こりにくいです。
それにプロモーションもやりやすい。動画や写真で「ほら、綺麗に曲がって飛ばしやすいでしょ?」と見せるとそりゃ、その気になってしまいます。
自分も近距離のキャストアキュラシーを上げるために、そういう竿を色々使ってみました。
ところが自分としてはどれもしっくり来ませんでした。
それに全体が曲がるから近距離の正確なキャストが出来る!というセールストークにも疑問を抱きました。
そもそもアキュラシーだけでいえば全体が曲がる竿は向いていないんじゃなかろうかと。
※飛距離を出すなら硬くて全体が曲がる竿が向いていると思います。
まず第一にロッド全体が曲がるということはルアーを放出した後のブレが大きくなります。
一度だけのキャストならいいですが、正確に連打でポイントにルア
ーを打ち込む時にそのブレは大きなストレスになります。
特に復元力の低い中低弾性ロッドではダルさを感じます。
それに全体が曲がる竿を綺麗に曲げ切るには上下左右どこかに十分スペースが必要です。
経験上、釣り場の多くはキャストスペースに制約が多く、
例えば部屋で小さい的に当てられるようなアキュラシーキャストが出来たとしても、障害物が存在するフィールドでは何の役にも立たないことが多いのです。
足元にブッシュがあると下方向に竿を絞り込めませんし、例えば水門を撃つ時も柵があったりします。
自由にキャストできるのはボートくらいですが、ボートであっても、手すりがついていたり、同船者がいる場合はベストなポジションから投げることができないこともあります。
プルクラは遠投性能よりも近距離のピンスポット撃ちに能力を振った竿を目指しました。
流行を無視してたどり着いたのはベリーの下でルアーが止まるセッティング。
そして曲がるけれども復元力が高いブランクスです。
ロッドティップからベリーは綺麗に曲がりバットの少し前で止まるようにセッティングを出しました。
ベントの頂点はベリーに来ます。セクションでいうと前から3つ目のピースが力を蓄えて前に飛ばすというセッティング。
もちろんロッドは曲がらなければ折れるのでバットもほんの少し曲がっています
この設計だと障害物などで、竿を振るスペースがなくても、曲がる部分はベリー付近ですからサークルキャストでピンスポットを撃てます。
それに復元力が高いのでブレも少ないです。
結果的に、小規模河川の穴の中、ボートシーバスのバース下撃ち、オーバーハング下へのアプローチなどを、どんな状況でも正確に撃てる恐ろしいロッドになりました。
投げるコツとしては、キャスト前にルアーをロッドティップにつけるくらいまで巻きます。つまり垂らしゼロ状態ですね。
その軽く竿を振るとベリーを頂点にロッドが絞り込まれます。
あとはスプールから親指をリリースしてサミングをかけるだけです。
三島湖でプルクラ×スイムジグのキャスト。こんな感じで垂らしをゼロにして投げます。
これさえ守れば誰でも力を入れることなく、正確なアキュラシーキャストが出来ます。
足元の魚を掛けたり、ルアーのウェイトが広い特徴のプルクラですが、この流行から大きく外れたベントの設計が、既存のロッドとは大きく異なる性格を持つロッドになったわけです。
たまに「そんな変わった設計だと折れそう!」と言われたりもしますが、安心してください。
発売してから1年経ちますが、自分自身もスタッフもお客さんもビッグフィッシュを釣りまくってます。強度で劣ることはありません。
フルフッキング、本気ファイトにも耐えられるタフなロッドです。
もちろん限度はありますけどね!(笑)
2020年分プルクラ62B再販します。今回出荷分は6月末頃に皆さんにお届け予定です。
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ちょうど昨年の今時期頃に、はじめての発売となったプルクラですが、この1年で3度目の生産。
いつも瞬殺で売り切れてしまうので、今回は少し多めに生産しました。
これは本当にウチの製品を愛していただいている皆さんのおかげで、感謝しても感謝しきれません。
ロッドアクションや素材、グリップ周りの部品なんかもそうですけど、ブームやキャッチーさを完全に無視して、とにかく現場で魚に近づくことだけを考えて作りました。
誰も気にも留めないと思ってた、細かすぎるこだわりにも気がついてくれるユーザーさんもいて、こんなに多くの人に評価いただけるとは夢にも思ってなかったのです。
毎度結構な数を作ってるつもりなのですが、未だなかなか手に入らないという声もいただいていて、嬉しいやら申し訳ないやら、複雑な心境であります。
さて、プルクラ62Bについては今までくどいほど解説してきたかと思います。
公式HP(https://www.transcendence555.com/pulchra62b)
でも細部の拘りは徹底的に説明しております
※本当に細かい拘りは説明していないところもありますが…
今回は今まであまり触れてなかったキャスト精度についてのプルクラの拘りを。
近年、近距離のキャストアキュラシーを重視した竿の設計の主流というか、ブームは全体が綺麗にベントする竿です。
ロッド全体が綺麗に曲がってルアーを飛ばす竿。
そして反発力の低い中低弾性ブランクスが多くみられます。
確かに反発力の低いロッド全体を絞ってキャストするのは、楽しみを感じられますし、慣れるとピンスポットへのキャストも可能になるでしょう。またゆっくりとしたスイングスピードで振れるのでトラブルも起こりにくいです。
それにプロモーションもやりやすい。動画や写真で「ほら、綺麗に曲がって飛ばしやすいでしょ?」と見せるとそりゃ、その気になってしまいます。
自分も近距離のキャストアキュラシーを上げるために、そういう竿を色々使ってみました。
ところが自分としてはどれもしっくり来ませんでした。
それに全体が曲がるから近距離の正確なキャストが出来る!というセールストークにも疑問を抱きました。
そもそもアキュラシーだけでいえば全体が曲がる竿は向いていないんじゃなかろうかと。
※飛距離を出すなら硬くて全体が曲がる竿が向いていると思います。
まず第一にロッド全体が曲がるということはルアーを放出した後のブレが大きくなります。
一度だけのキャストならいいですが、正確に連打でポイントにルア
ーを打ち込む時にそのブレは大きなストレスになります。
特に復元力の低い中低弾性ロッドではダルさを感じます。
それに全体が曲がる竿を綺麗に曲げ切るには上下左右どこかに十分スペースが必要です。
経験上、釣り場の多くはキャストスペースに制約が多く、
例えば部屋で小さい的に当てられるようなアキュラシーキャストが出来たとしても、障害物が存在するフィールドでは何の役にも立たないことが多いのです。
足元にブッシュがあると下方向に竿を絞り込めませんし、例えば水門を撃つ時も柵があったりします。
自由にキャストできるのはボートくらいですが、ボートであっても、手すりがついていたり、同船者がいる場合はベストなポジションから投げることができないこともあります。
プルクラは遠投性能よりも近距離のピンスポット撃ちに能力を振った竿を目指しました。
流行を無視してたどり着いたのはベリーの下でルアーが止まるセッティング。
そして曲がるけれども復元力が高いブランクスです。
ロッドティップからベリーは綺麗に曲がりバットの少し前で止まるようにセッティングを出しました。
ベントの頂点はベリーに来ます。セクションでいうと前から3つ目のピースが力を蓄えて前に飛ばすというセッティング。
もちろんロッドは曲がらなければ折れるのでバットもほんの少し曲がっています
この設計だと障害物などで、竿を振るスペースがなくても、曲がる部分はベリー付近ですからサークルキャストでピンスポットを撃てます。
それに復元力が高いのでブレも少ないです。
結果的に、小規模河川の穴の中、ボートシーバスのバース下撃ち、オーバーハング下へのアプローチなどを、どんな状況でも正確に撃てる恐ろしいロッドになりました。
投げるコツとしては、キャスト前にルアーをロッドティップにつけるくらいまで巻きます。つまり垂らしゼロ状態ですね。
その軽く竿を振るとベリーを頂点にロッドが絞り込まれます。
あとはスプールから親指をリリースしてサミングをかけるだけです。
三島湖でプルクラ×スイムジグのキャスト。こんな感じで垂らしをゼロにして投げます。
これさえ守れば誰でも力を入れることなく、正確なアキュラシーキャストが出来ます。
足元の魚を掛けたり、ルアーのウェイトが広い特徴のプルクラですが、この流行から大きく外れたベントの設計が、既存のロッドとは大きく異なる性格を持つロッドになったわけです。
たまに「そんな変わった設計だと折れそう!」と言われたりもしますが、安心してください。
発売してから1年経ちますが、自分自身もスタッフもお客さんもビッグフィッシュを釣りまくってます。強度で劣ることはありません。
フルフッキング、本気ファイトにも耐えられるタフなロッドです。
もちろん限度はありますけどね!(笑)
- 2020年6月12日
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