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【無いなら作る!】サンライン・ステートクラッチのリーダースプールを薄型にしてみる

 前ログにて、愛用しているサンライン・ステートクラッチのリーダースプールの厚みについて、こだわりを好き勝手に述べさせて頂きました。
 
けれども、思うだけ・ただ言うだけでは何も手に入らない…そこで"無いなら作ってしまおう"と。
 
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【薄型スプールに改造したステートクラッチ】
 
 メーカーが考え抜いて世に送り出す製品に手を加えるということで、"全てにおいて完全に自己責任"になるのは言うまでもありません。
 
これから先の内容を読み進める人は、そこを踏まえた上で、「こんなことする奴がいるんだ〜笑」くらいに見てもらえるとありがたいです。
 
工程自体はとても簡単。一言で言うと、「切って切ってくっ付けるだけ」です。笑
 
 
■ 準備する道具
 
1.糸のこ
2.接着剤
3.ヤスリ
4.セロテープ
5.輪ゴム
6.マッキーペン
7.細い棒
 
 ザッと上記ラインナップですが、一般家庭では糸のことヤスリがないのかな?自分はハンドメイドルアー製作もするので、全部部屋に転がってました。
 
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使用する糸のこの刃は細目。荒目だと切断面がボコボコになってしまうだろうし、何より刃自体に厚みがあるので繊細なコントロールはし辛いと思います。
 
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本当は卓上糸のこで一瞬で済ませるのが簡単だし精度も高いと思いますが、そんなのさすがに部屋には転がってません。笑
 
輪ゴム・マッキーペン・棒は、カットする幅の目印を引くためのものなので、他に良い方法があれば必要なし。後ほど解説します。
 
 
■ リーダースプールカット編
 
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 リーダーを一旦全て別のスプールに移し、カットを始めようと思うのですが、どうやってカットライン(目印)を引こうかな?と。
 
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地味に悩んだ末に、輪ゴムを巻き筆のおしりを使って一定の幅を作ってみました。
 
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輪ゴムがズレてしまわないよう軽い力で、輪ゴムに沿ってマッキーペンでラインを引きます。(もうちょっと良い方法ありそうだけど、僕には浮かびませんでした。笑)
 
あとはこのラインからズレないよう、慎重に刃を当ててカットしていきます。
 
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片側のカットが終わったら次は反対側をカットするのですが、同じようにラインを引きます。ただ、今回はスプール側面から若干幅の余裕を作りました。
 
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理由は、側面に糸のこの刃が当たって傷付いてしまうことを防ぐため。スプール面がザラザラしてて、リーダーが当たって傷なんかが入ったりしたら意味がないですもんね。
 
ここも慎重にカットを進めていき、3枚下ろしになったステートクラッチがこちら。
 
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この真ん中の厚み分幅をカットすることが出来、薄型にするということです。
 
 
■ 接着編
 
 貼り付ける前に、発生してしまったバリをヤスリで取っていきます。
 
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リーダーが巻かれる面はあまり傷付けないように気を配り(接着後にセロテープで保護するので、別に良いっちゃいいのですが)、ある程度整ったら軽く合わせてみると…
 
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慎重にやったつもりなのにガタガタ。笑
 
でも、セロテープで保護するのでまぁいいです。気にせず先に進みます。
 
ちなみにどのくらいの薄さかというと、それぞれこんな感じ。
 
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 合わさる面に接着剤を塗布し、貼り合わせていきます。
 
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使った接着剤は、プラモデルにハマっていた時に購入したタミヤのプラスチックモデル専用接着剤。
 
塗布しても瞬間接着剤のようにすぐに乾くわけではなく、貼り合わせてツライチになるまでズラすことも出来るので丁度良かったです。
 
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塗ったらサッと貼り合わせて、ちょいと固定。材料リストには載せませんでしたが、ハンドメイドルアー製作で使う小さなクリップがあったので、周囲をくるりと挟んで30分ほどおきました。
 
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 しっかり接着されていることを確認したら、リーダーが巻かれる面の保護でセロテープを巻いていきます。
 
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カット段階でとっても綺麗な断面処理が出来れば、こんなことしなくて良いと思います。今回は見ての通りガタガタの為、荒い接着面でリーダーが傷付いてしまったら本末転倒と思いセロテープで誤魔化しました。
 
 
■ 完成編
 
 こうして1時間ちょっとで出来上がったのがこちら。
 
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リーダーは5〜10メートルくらい巻いて、スプールバンドは元々付いていたものを再利用しました。
 
スプールバンドのこと考えてなくてちょっと焦ったけど、バンドを縦にしたら運良くハマってくれました。むしろ、ドンピシャで気持ち良い。
 
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"薄型ステートクラッチ"の完成です!
 
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■ 比較&使用感
 
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 厚みについては純正スプールの半分よりやや薄い程度に仕上がりました。
 
もっもギリギリにカットしていけばこの幅はさらに薄くすることは可能だと思いますが、リーダーを止めるスプールバンドをどうするか考慮する必要が発生すると思われます。
 
 ちなみに、ヤマトヨの耐摩耗ショックリーダースプールと比較するとこんな感じ。
 
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薄さで負けていますし、"1/3にして欲しい!"って自分で言ってましたが、意外にこのくらいの厚みでも全然問題ないと思います。笑
 
というのも、愛用のチャムスのエッグ型コインケースに2個スマートにおさまってくれました。(カギも入れるつもりでしたが、薄型ステートクラッチ専用にしたくなったのでコレで満足です。笑)
 
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肝心の現場での使用感ですが、問題など発生するはずもなく好感触。薄型の方がやはり現場では重宝出来るかと思います。
 
 
 改めて薄型にすることのメリットを挙げるなら、「コンパクトである為現場に持ち込める個数が増える」という点と、雨などの被水による「ストックしているリーダーの劣化が最小限に抑えられる」という点だと思っています。
 
劣化を抑えるとはどういう意味かというと、僕が現場に持ち運ぶリーダーの長さは5メートルも有れば充分。自分の場合、大体FGノット4回分程の長さになります。
 
ナイロンリーダーが水で劣化するということを聞くことも多いと思いますが、持ち運ぶリーダーが短ければ使い切るスパンも必然的に短くなり、"比較的フレッシュなリーダーが常にスプールに巻かれている"という状態が作れると思います。
 
 SNSでこの薄型リーダーの投稿をした際、メーカーの方からコメント頂くことが出来ました。
 
「リーダーの巻量と、糸同士が重なって出来るボコボコなどを少しでも改善する為」
 
という趣旨の元、スプールの厚みを決定されたそうです。
 
確かにステートクラッチのスプールに巻かれたリーダーは、整然と綺麗に巻かれてクセなど感じませんよね。
 
スプールから取り出すリーダーそのものに、現状で不満など微塵も感じません!
 
 薄型を作ってみて思ったのは、"純正スプールはあの厚みのままでいて欲しい"ということ。
 
あれ?なんだか最初と言ってることが違うじゃねーか!?と思われるかもしれませんが…苦笑
 
普段の保管は、純正スプールを直射日光などに当たらないタックルBOXに保管 → 使う分だけ小分けにして現場にスマートに持ち運ぶ!
 
っていうのが、個人的にパーフェクトのように思うのです!
 
 薄型ステートクラッチを作った今、薄型カットインや他の号数も、ひと通り時期が来たら作ろうと思います。
 
カッコいいパッケージデザインを失わず、ちょこっとだけ手を加えて使いやすいものにする。
 
"無いなら作る!"
 
また愛着の湧く釣り道具が、ひとつ増えたのでした。
 
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