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こと歩く

氷点下になる夜と違って、一度歩き出せば汗が滲むような日光を浴びる午後。
けれど日陰は涼しく、吹く風に当たれば少し肌寒い。

そんな12月をひとり、こと歩く。

パキパキと乾いた音を鳴らすススキを掻き分けて川岸に降りると、水面にぐわりと波紋が広がる。

ここで一体何をしているのか?
ここが安全なのか?

いつも鯉と一緒に泳いでいるボラに聞きたくなった。


Googleマップなんかじゃ見れない地図がある。
タイドグラフではわからない流れがある。
車で通り過ぎるだけじゃわからない轍がある。

だから歩く価値があるし、見る価値も、匂う価値もある。

前に進むことにもう迷いは無くなった。

…と言ったら少しだけ嘘になるけれど、やることは決まってるし、全ては2023年の為に2022年はやってくる。

激しい水飛沫は、とある魚の後始末。
もしや?と思って夢中で打ち込んだCorkはカスリもしない。

"ハンドメイドルアーじゃなくてもいいかな"

そう思う自分がいる限り、ハンドメイドルアーで狙ってメーターには出逢えない。

ルアーを自作する意味ってなんだと思う?

おれは業界と程遠いスタンスで自然に向き合い、その結果釣りという手段を用いているに過ぎない。

良いとか悪いとかじゃない。
息をすることに善悪の概念はない。
釣りを楽しむとか、繋がりを作るとか、まずはもっと根底にある部分を。


最近、釣りに出発する時に息子が「パパ頑張って」と言うようになった。
思えば今までの釣りは、いつも心のどこかしらが引っ掛かっているものばかりだった。
「ありがとう」と言って家を出る時、息子の言葉が力になることを知った。

おれにとって釣りなんてただの遊びに過ぎない。
そのくせ人一倍こだわりは強くて、目標を設定し、ひとりでいることを好む。

「中途半端にやるくらいなら釣りに行かない方がいい」

少し前、そんな言葉をもらった。

自分は恵まれていると思う。
その言葉の続きにおれはとても勇気をもらったから。


次の釣行に向けて準備しなければならない装備や道具が着々と揃ってきている。
みんな協力してくれている。
たったひとりの男のわがままのために。
1095日をその一尾に捧げるためだけに。

1095日をこと歩く。
みんなと一緒に、こと歩く。

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