通い始めて1年が経過した、とある小規模河川の下流域。1年も通っておきながら、未だ河口エリアをちゃんと散策したことがないまま。

「ここで釣れる理由を知りたいなら、河口域の地形を把握すべき」ということは、自分でも理解しているつもり。

　ここら辺でちゃんと地形を見ておきたいな…そう思った矢先、都合よく時間を作ることが出来た。

“昼過ぎに最干潮を迎える大潮”

　視覚的に安全に探れる、絶好のチャンス。いつもと違う日差しで明るい国道を、意気揚々と車を走らせた。

■ 種類豊富なベイトたち

　ピクピクと痙攣しながら足元に流れてきたその子は、自分の目の前で完全に力尽きとうとう全く動かなくなった。

　この日確認出来たベイトは、サッパ・ボラ・イワシ・ヒイラギ。ヒイラギはウェーディングする足元を、いくつかの群れをなして泳いでいる。ちなみに、僕自身初めてヒイラギという魚を見た。

　次に確認出来たフィッシュイーターは、マゴチ・チヌ・シーバス・ダツ。マゴチは水深30センチにも満たない岸際でステイしていてこちらに驚き逃げていき、ダツは表層を群れるイワシを追いかけ回しルアーにもよく反応してきた。

　初めて見た昼間の河口に抱いた感想は「こんなに種類豊富で豊かな川だったんだ」である。

　そのフィールドを知りたいなら、やはり上から下までひと通り見てみないと気付きの分母を増やせない。当たり前のことかもしれないけど、それを毎回実践するという習慣がなかったのが事実。知れば知るほど面白いし、知識と謎(笑)は深まっていくのだろう。

■ 正体不明のピチャピチャナブラとダメダメナイト

　イワシがピチャピチャしてるのか、フィッシュイーターがイワシにピチャピチャしてるのか。時折水面に飛沫が舞うのをジッと見ても、ダツじゃないのはわかるが魚の姿まではハッキリと見えない。推測はサバかアジか？ってとこである。

　わからないけど、ラザミン90のドッグウォークでバイトが出るから面白い。一度良いフッキングができたと思ったけれど、これも途中でバラしてしまった。アジじゃないかなぁと思っている。

　ナイトゲームに備えて腹ごしらえ。熊本シーバスパーティへ向けたプラ遠征でもそのほとんどを、このカセットコンロに助けてもらってる。メニューはもっぱら、カレーかラーメンか味噌汁なんだけど。

　仮眠を取り満潮水位からフィールドへ戻ったのだが、愕然とする光景に出鼻を挫かれる。もう詳しくは書かない。

　デイゲームでの上げ潮時にあまりベイトが遡上するような雰囲気がなかったことが影響しているのか、ナイトゲームでは全く魚っ気が感じられずバイトどころか手掛かりも何も掴めずに終わった。

　上げ潮でベイトがいないからってそういう判断を下すのは浅はかなのかもしれないが、とりあえずは一旦自分の中での答えを出しておく。それが正解か不正解かは、いずれわかる日が来るかもしれないし、そもそもわからなくても良いのかもしれない。

　けれど、こうかな？っていう思考に導くための気付きの分母だけは、増やし続けるに越したことはない。自然が相手だけに、知らないよりは知ってる方が全てに於いてプラスなはずだ。

(生じる迷いが多くなるのはマイナス？笑)

　この秋のシーズンで、この川でランカーサイズに会えたら言うことなしなんだけどなぁ…まぁ会えなくとも、何年何十年と会えるまで通い続けるだけなんだけれど。笑

【タックル＆ウェア】

［ロッド］ZENAQ PLAISIR ANSWER PA89 Technical Surfer

［リール］SHIMANO 18 STELLA 3000MHG

［メインライン］SUNLINE CAREER HIGH6 1号(16lb.class)

［リーダー］SUNLINE STATE CLUTCH SHOCK LEADER NYLON 16lb.

［キャップ］1989Luresフラットキャップ(OTTO)

［ゲームベスト］SHIMANO XEFO ショートゲームベスト VF-274L

［ウェーダー］Pazdesign BS BOOTS FOOT WADER V

［小物］Columbiaポーチ,CHUMSエッグ型コインケース

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