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泣いても笑っても最後の熊本遠征

 大会前日の25日金曜日、早朝4時。夢の中真っ只中の子供たちを起こさないよう静かに準備を整えると、早い時間にも関わらず妻が見送ってくれました。

「いってらっしゃい」

釣りの話をそこまで詳しくは話さない自分に、必要以上に頑張ってという言葉は掛けない妻。

前日の仕事終わりから出発することもできたけれど、敢えて家でゆっくり寝ることを選んだおかげで、身体も気持ちもすっきりしていました。

泣いても笑っても、これが最後の熊本遠征。第8回目のプラ遠征釣行ログです。


■ 平日の通勤ラッシュと上宮さん

 早朝の国道3号線は夜と変わらず快適に車を運び、徐々に明るくなる東の空を横目に、この日用意した2つのプランの選択に迫られていた。

もうすぐ最初のフィールドだというのに直前まで悩んでいるのは、デイの下げと上げ、ナイトの下げと上げという4つのタイミングを打つと、もう迎えるのは本番だからだ。

特に午後の上げからの3つのタイミングは、12時に大会がスタートすることもあり、本番さながらの気持ちでゲームを組み立てたいと考えていた。

 当たり前だが、ひとつの河川にへばりついたら他の河川を見ることが出来ない。効率良くチェックも出来る順序を考え抜き、いざ実行!ってとこで、なんと渋滞に巻き込まれる。笑

休日出勤の振替に当てたこの日は、冷静に考えるとただの平日だ。朝の通勤ラッシュに完全に巻き込まれてしまったのだった。

このまま突き進んでもしょうがないので半強制的にもうひとつのプランである、これまで本命と見てきた河川をチェックすることになった。

 河川をグルっと回って見失ったばかりのコノシロの影を探すも、まだ高潮位のためベイトは見つけ辛く確かな情報は掴めない。

鳥は少なからず上空を旋回しているので、もしかしたら悪くないのかもしれない。

 いつもアングラーの姿を見るポイントを通過しようとすると、見覚えのある車と釣り人を見つける…Fishmanの上宮さんだった。前回会ったのは7月のかめや谷山店のシーバスSPフェスタの時か。

川辺に降りて挨拶すると、「おぉ〜!」といつもの気さくな笑顔を頂けた。

 ここ最近のこの河川のこと、8月からプラを重ねてきていること…Fishman御一行が先に釣りを始めている中呼び止めてしまったけれど、アウェイの地で地元鹿児島の釣り人と会えて少し嬉しかった。

「また後ほど」そう言って別れると、目当てのエントリーポイントへとハンドルを切った。


■ 見切った本命河川と、挑む新たな河川

 大会前日のタイミングで状況が芳しくない川は見切ろうと考えていた。そういった意味では、結果的にこの場所でロッドを振ることになったのは良かったと思う。

中潮の下げの流れはストラクチャーに当たってヨレを作り、駆け上がりではしっかりとした筋を作る。食うならココってイメージするピンスポットでも、ベイトの気配もフィッシュイーターの存在感もまったくもって皆無だった。

"これがこの川でロッドを出す最後だ"

今までここに通ったシーンを思い浮かべながら、"ありがとう"と感謝を込めて川を上がった。

また別の機会で。この目の前の豊かなシチュエーションで。大型シーバスの乱舞が起こる最高な時に来れることを祈りながら、車を北へと走らせた。

 途中別の気になる河川も見て回ったが、大会前日ということもあってかアングラーの姿がどこも多く、去年の参加人数350人超えのイベントであることを早くも実感させられた。

真昼間の最干潮、第7回目のプラで見つけた新しい川に入った。アングラーの姿はなく、開拓するには好都合だった。

ひとり、干上がった河川を練り歩く。初めて見る干潮のその川の表情を目に焼き付け、ベイトが溜まるライン、スズキが遡上するラインをイメージしながら気になる変化を写真におさめていく。

僅かながら上げの流れが逆流し水位に変化が見られ始めた辺りで、ココと決めた立ち位置に付き、本格的に釣りを開始した。


■ 一番やってるスズキ釣り

 いざ上げが始まれば、どんどんと表情を変えるシチュエーションに、無我夢中でしがみ付いていった。

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【ヒットルアー:ダミービー/PUEBLO】


新たに購入したウェーディングネットで、可愛いサイズも練習がてらネットで掬った。

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【ヒットルアー:スウィングウォブラー85S/ポジドライブガレージ】

トップしか出ないのかな?っていう状況でも、水面下を泳がせばカゲロウ124Fのサイズ感でもちゃんとバイトを得ることが出来た。

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【ヒットルアー:カゲロウ124F/メガバス】

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カゲロウでバイトが遠退くと、僅かながらサイズが小振りでアクションもロール主体、クリアベースでいてヘッドがチャートのフリルドスイマーのローテーションでもう1匹拾えた。

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【ヒットルアー:フリルドスイマー115F/ポジドライブガレージ】

 初めて見たこの河川の上げの表情は、一度見ただけではとても理解し切れないほどに複雑で力強く、とても魅力的に映った。

上流から絶えず流れる水を押し上げ、大規模なヨレを作り出す。干上がった陸地を、あっという間に飲み込んでいく。

上げ潮の影響を受ければ受けるほどに川は大胆に、そして繊細に表情を変えた。

 干満差4メートルが作り出す圧倒的な水量が動く世界、普段地元鹿児島でやっている釣りとはそもそもの規模が違う。

それなのに今目の前に広がる上げ潮の釣りは、どこか懐かしさを覚える。

"上げ潮の潮位変動と共に、イナッコを捕食しにシャローにやってくるスズキを狙う釣り"

この3ヶ月間は、コノシロを追い求める余り熊本で全然出来ていなかった釣りのひとつ。そしてそれは、自身のスズキ釣り歴と共に歩んできた"一番やっているスズキ釣り"だった。


■ 残す夜の下げと上げの表情の確認

 夜の満潮からの下げで再びエントリーしたのだが、想像していた通り下げの早い流れはあっという間に潮位を下げ、下げで一番期待していた潮位変動のタイミングを逃してしまった。

その後も少し粘るも、あらかじめ想像していた通り干満差が激しい夜の下げでは、このポイントの流速に全くついていくことが出来なかった。

"ここは一旦睡眠をしっかり取り、夜の干潮からの上げを集中することにしよう"

釣りをする前に、仮眠中に入っていた着信の主に連絡をすると、熊本に入ってきたところだという。

"ようやく来たか"

彼と熊本の地で会うのは、真夏の35度越えの炎天下でフィールドをひた歩いた8月の第2回目のプラ遠征ぶりだ。


 干潮潮止まりを過ぎ、上げが効き始めたタイミングで誰もいない水際に降りた。僕が思う時合いでは、ほとんどと言って良いほどアングラーの姿を見ない。

アウェイの地であるが故に狙いが外れているのかもしれないけれど、自分の釣りを思う存分出来るのでそれらは全て好都合だった。

 昼間見た上げの表情を暗い夜の流れに重ね合わせながら、1匹そしてまた1匹と魚を出していく。

フィールドにプレッシャーを与えたくなかった為、どうしても手元を照らさないといけない時はゼクサスの赤LEDを点灯させ、釣れても写真は撮らずにリリースした。

本番を意識し、目の前のシチュエーションに適応する手段を模索する。ここ最近で、一番集中したナイトゲームだった。

夜明けまであと1時間程。やや周囲の闇が薄まってきたタイミングで釣った魚に、そろそろやってくる時合いの終了を感じ、写真を撮っておくことにした。

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【ヒットルアー:ゲンマ110S(21g)/メガバス】

 ゲンマでキャッチした初めてのシーバスだった。このゲンマは、今回のシーバスパーティ2019へ向けてカゲロウ124Fと共に購入したルアーだ。

初釣果をもたらすまでに2ヶ月を要したが、ビシッと決まったときのキャストは痛快で頼もしく感じる。

 実はこのゲンマの前に、カゲロウで1匹魚をバラした。それも、ずり上げランディングする最終局面でのバラシ。

フックアウトしたカゲロウは背後の草むらまで飛ばされて引っ掛かり、間違いなくこの中では良いサイズだっただけに声に出して思わず天を仰いだ。

今までコンスタントに釣ってきたフッコクラスでは感じなかった、ずり上げ時の重量感。ロッドのバッドまで使ってずり上げようと試みたのに上がらず、身を翻した途端一気にドラグを出していった先に待っていたフックアウト。

最後までプレッシャーを与えたくなかったからライトを付けなかったのだが、どれくらいの大きさだったのか気になって仕方なかった。


 その川を知る最低限の条件として、"大潮周りのデイの最干潮時を見ること"と、"デイの上げと下げ、ナイトの上げと下げを見ること"というのが自分の中である。

本番直前のこのギリギリのタイミングで、なんとかそれをクリアすることは出来た。

夜明けを迎えた河川に浸かり、この後にしなければならない大会へのエントリー等を考慮すると、もうそろそろ撤収に入るかな…といったところ。

ただそう思いつつも、まだ完全には時合いが終わっていないように感じる川の表情に、ロッドの納め時がわからずキャストを続ける。

この時結んでいたのは、メガバスのカゲロウ124Fだった。

いや、この数日間で何度も期待したここ一番のタイミングでメインとして投げていたのは、もうずっとカゲロウ124Fだったんだ。



【タックル&ウェア】
[ロッド]ZENAQ PLAISIR ANSWER PA89 Technical Surfer
[リール]SHIMANO 18 STELLA 3000MHG
[メインライン]SUNLINE CAREER HIGH6 1号(16lb.class)
[リーダー]SUNLINE STATE CLUTCH SHOCK LEADER NYLON 20lb.
[キャップ]1989Luresフラットキャップ(OTTO)
[ゲームベスト]SHIMANO XEFO ショートゲームベスト VF-274L
[ウェーダー]Pazdesign BS BOOTS FOOT WADER V
[小物]Columbiaポーチ,CHUMSエッグ型コインケース


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