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試合で本気で使えるパックロッド、スペラール64

最初期プロトから3年かけて完成したスペラール64の話を。

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マルチピース。つまりパックロッドというジャンルの中で、最も軽快なフィネススピニングロッドと自信を持ってお勧めできる仕上がりとなった。

 

こだわった部分や、伝えたい魅力はいくつもあるが、

まず紹介したいのはロッドウェイトだ。

 

自重98g

そう、アンダー100gというひとつの壁をマルチピースで打ち破った。

 

重い、怠いと言われてきたパックロッド。

スペラールはその常識ひっくり返し驚異的軽さを実現することができたのだ。

 

ロッドを握った時、あなたはきっと感嘆すると思う。

スッと手に乗るような感覚。

 

それを実現しているのは、98gという自重だけではない。

その98gの自重を最も疲れないバランスに配置することで人間が感じる負担を極限まで減らすことに成功したのだ。

 

開発した、私ビックリマン高田がの軽快さの秘密を具体的に説明していこう。

 

 

モンスターバスや海のビッグフィッシュに負けないパワーと軽さの両立

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ロッドを軽くするのは簡単だ。ただ薄くカーボンを巻けばよいのだ。

だがそうやって薄くカーボンを巻いたロッドは簡単に破損してしまう。

 

特に高田のホームである琵琶湖には10lbを超えるビッグバスがいつきてもおかしくないので強度の低いフィネスロッドは論外。

海外のフィールドにおいても言わずもがな。さらにはバスボートのラフウォーター走行時の衝撃等に耐えるだけの強度は不可欠だ。

 

難しいのは軽さと強度の両立。

 

スペラール64に課せられたミッションはPE0.6号以下、もしくはフロロカーボン5lb以下というライトラインを用いて、スモールプラグや軽いソフトベイトを操り、ビッグフィッシュをコントロールすること。

 

マイクロルアーを細い糸で意のままに操りながらも、強烈な魚のファイトを受け止める必要があるのだ。

 

ブランクスは兄貴分的ロッドのボティア62sから受け継いだ高弾性4軸カーボン。敢えてソリッドティップにはせず(テスト段階では試してはみたが…)、オールチューブラーの設計にして、とにかく軽快さにロッドの性能を全振りした。

 

キレイなベントカーブをとにかく意識してパワーバランスを構築した。

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ロッド全体がまるで月のカーブのような美しい線を描く曲がりでキャストや魚のダッシュ時における破損、パワー負けのリスクを最小限にした。


先の韓国遠征のビッグバスをキャッチしたのもスペラール64。
マルチピースだということを開発者の高田自身が忘れている。

高弾性4軸カーボンの超軽量ブランクスを美しく曲げるということで軽快さと強度の両立を実現したのだ。

 

そして究極の軽快さを実現するためにあえて今回は長さの変わるトランスシステムを採用しなかった。

そのかわり、クローズドエリアでもオープンエリアでも使いやすい6.4ftというレングスに設計した。

岸でもボートでも、淡水でも海でも、日本でも海外でも。

どんなフィールドでもスモールルアーを使ったゲームを楽しむことができる。

 

 

少し長めに設計したグリップエンド
 

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ライトゲームロッドのグリップエンドというのは基本的に短く設定されていることが多い。

スペラール64は一般的なものよりも長く設定している。

個人差は勿論あるが、肩にエンドを当てることができ、肘を出ないギリギリの設定。

これによってマイクロプラグのただ巻きを安定させることができる。

そしてキャスト時に引き手もより効かせることが可能。

 

そしてリールを装着したときに、重量の中心が手の中にくるようなバランスをとるためにも長めのグリップエンドは一役かっている。

 

自重が軽いロッドでもグリップエンドが短く、ブランクス部分がより長いロッドでは先重りが生じて、せっかくの軽さを殺してしまうのだ。

 

スペラール64はノンバランサーでありながら、少し長めのグリップエンドで自然なセンターバランスを実現している。

 

グリップエンドバランサーを用いてシーソーのようにバランスをとるロッドは、最初こそ軽く感じるものの長時間の使用においては重量が前後に動き続けることで結果的に疲れに繋がってしまう。スペラール64はグリップエンドのバランサーで誤魔化したりはせず、シンプルな重量配置で究極のバランスをとった。

 

オールチューブラーが実現した高感度

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超高感度が求められるバスフィッシングのライトリグを、1ピースのモデルに全く引けを取らないレベルでこなせる。これは高田的に絶対に譲れない部分であった。

スモールマウスバスレイクにおけるディープダウンショットフィッシング、海のアジやメバルにおけるジグ単での感度。

チューブラーティップの空洞が振動を手元まできちんと伝えてくれる。

バスフィッシングの試合においても自信をもって使える、そんなレベルの高いフィネスフィッシングの精度を優れた携行性によりどこへでも持ち運べるのだ。

 

フィネスな操作を可能にするグリップ設計

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リールシートはダウンロックを採用、フロントのコルクグリップを握り込む際の余計なパーツが掌どこにも当たらないよう金属パーツの使用も最低限に留めた。これによりストレスなくルアーに命を吹き込む細かい操作が可能になるのだ。

 

飛距離を殺さない軽量でシンプルなガイドセッティング

ガイドセッティングはシンプルに。ライトラインの飛距離を殺さず、軽量で必要最低限のガイドを配置している。

スペラールは全てのパーツを実釣における軽快さという目的のためにシンプルに配置しているのだ。

 

ヒストリー

スペラールの開発がはじまったのは3年前。ボティア62を元にライトモデルをプロトとして作成した。

この時のコスメはボティア62そのもので、中身だけ違うものだった。

当時はバスガイドをはじめる前で、レンタルボートで琵琶湖に浮いていた。

そして1匹目の魚はジグヘッドを食ってきたロクマルであった。

スペラール64はそこから仕様をどんどん変わっていき、その度に軽快に、快適に進化していった。

そして撮影や勝負どころでは必ず頼るなくてはならないロッドになった。

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野尻湖でもスモールマウスバスの撮影や、高山ダムでのサイトフィッシング、2021年の琵琶湖艇王では川の中をスクーリングしていた1本目のバスを獲らせてくれたのはこのスペラールだった。

 

パックロッドなんて重くて、ダルくて、感度が低いでしょ。

そんなことを未だに言われるけれども

それに対して、毎日琵琶湖や日本、世界各地のフィールドで戦っている高田が出すアンサー。

 

それがスペラール64である。

 

最後に一言だけ。

 

皆さん手にとってみてくださいね。きっと驚きますから。

 

 

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