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パプアンバス釣行 怪魚釣り

TRANSCENDENCE(愛称:トラセン)のマサです。
 
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インドネシアから先日、無事に帰国しました。今回は、スーパーバーサタイルロッド、「Latebloomings510+(愛称;レイブル)」がパプアンバスに通用するのか試して来ましたので報告いたします。

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(今回釣獲したパプアンバス。Latebloomings510+にカルカッタコンクエスト400HG)
今回の狙いは、世界最強の淡水魚と呼ばれるパプアンバス。
世界中の怪魚ハンターが挑み続けるこの魚。
パプアンバスの話題になると…
 
「PE8号が切られた」
「ST68 では太刀打ちできない」
「リーダーは100lb以上必須」
「ロッドは怪魚用ロッドのエクストラヘビーが必須」
「バイトの瞬間にロッドを持っていかれた」
なんて信じられない会話が繰り広げられる。
私も経験者の先輩方から幾度となく注意するように言われた。
 
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(今回の舞台とな島。小さな島に小さな町があるだけの自然あふれる場所だ)

今回の舞台となる場所は、東インドネシア。パプアンバスのメッカで知られるこの地域は、大小様々な島が連なり、島を流れる川は小規模なものから大規模なものまでいずれも手付かずの自然が残っている。河川の中流から上流域に生息するパプアンバスは、レイダウンやブッシュに身を潜め、エサが近くを通った際に捕食する。私の個人的な考えではあるが、パプアンバスは夜行性であり捕食は夜間に行っている。その理由として、日中に釣れる場所は基本的にストラクチャーが絡む場所であり、夜に釣れる場所は、オープンなエリアや河口エリアの場合が多いためだ。夜にエサを探し回っているからこそ、オープンエリアや河口エリアのベイトが多い場所に現れるのではないだろうか。私自身、今回訪れた川で夜釣りをしたかったが、パプアンバスがいる水系には非常にワニが多い。。。現地の人もワニを恐れ川では漁をしない。何回か夜釣りに出かける交渉を試みたが、絶対にダメと言われた。安全第一が大前提であるため仕方がない。夜釣りこそできなかったが、未だに人々がワニに怯えながら生活している姿を見て、自然と人のパワーバランスが本来あるべき姿の自然を物語っているなと感じた。
 
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(レイダウンやオーバーハング様々なストラクチャーがある。船が進むスピードに合わせ、ルアーをトレースする。)

話しをパプアンバス釣りに戻そう。レイダウンやブッシュに身を潜めているパプアンバスはニュートラル状態である可能性が高い。もちろん、日中でもフィーディングタイムは訪れるのだが、その瞬間はあまりに短い。15分、長くて30分といったところか。より多くの魚と出会うためには、ニュートラルな魚にスイッチを入れる必要がある。例えばバラマンディ釣りの場合、マングローブや立ち木などのブッシュについたニュートラルな魚をジャークで起こし、ステイで食わせる。パプアンバスも同じイメージである。ただし、パプアンバスの場合はジャークよりもただ巻きの方が良い。
 
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(支流から流れ込み。かなりのクリアーウォーターだ。こういうポイントは一級といえるだろう。)

パプアンバス釣行において必要となってくるのは、キャストの精度と一級ポイントに何度もルアーをトレースすること。そしてもう一つ。素早くストラクチャーから魚を引き剥がすためのロッドパワーだ。トレースコースとレンジに変化をつけ、いかにパプアンバスがバイトしやすい場所でルアーを泳がすことができるかが大切である。しかし、ストラクチャーをタイトに攻めているが故に、ヒットの際、ストラクチャーに魚が潜る可能性もある。このファーストターンの強さこそが世界最強と言われる所以であろう。言ってしまえば、非常に厄介な釣りである。言葉を変えれば、ギリギリの攻防が面白い。
 
パプアンバス釣りにおいて重要なポイントは、
  • キャスト精度
  • レンジ
  • トレースコース
  • ロッドパワー
これらを常に意識して釣りをすることが数とサイズといった結果を出すうえで必要になってくる。
 
ここで問題になってくるのがタックルバランスである。ロッドパワーと繊細なキャストやルアーアクションは喧嘩しやすいからだ。
怪魚釣りにおいて誰しもが陥りやすいミスとして、強靭なタックルを用意すれば良いと言う考え方だ。これは、ユーザーだけではなく、メーカー側にも同じことが言える。“怪魚”とはいえ、相手は魚だ。つまり生きものである魚をルアーで騙す必要がある。日本でハイプレッシャーな環境下で釣りをする人ならお分かりになると思うが、魚を釣るということにおいてルアーがしっかりと動く・アピールすることが非常に重要なのだ。怪魚も同様で動かないルアーでは、いくらジャングル奥地に入ったところでバイトを得ることはできない。先にも書いたが、パプアンバスは、雑なキャストでは食わすことはできない。現行の怪魚ロッドのエクストラヘビーロッドで的確にルアーをキャストができる人は問題ないが、私が知る限りそのうような釣り人は多くない。また、魚とファイトしているときに竿の強さを最大限に発揮させられる釣り人も少ないのではないだろうか。
また、PE6号以上にガマカツトレブルXH、カルティバST68、リーダー100lbを使って泳ぐルアーは数少ない。ルアーとフックのバランス、ラインの抵抗。これらを考えてタックルを組む必要がパプアンバスだけでなく、すべての釣りにおいて必要である。また、硬すぎる竿によって動きが悪くなるルアーも少なくない。
 
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これらの問題を私なりに解決したのが、Latebloomings510+(レイブル)であった。レイブルはPE6号、100lbリーダーに対応しながらも、第一セクションセクション(ティップ)がルアーウエイトを乗せやすいように柔らかめに設計しているため、キャストの際のルアーの振り抜け感が非常にスムーズである。この設計こそが、ストラクチャー打ちとルアーのアクションを殺さない最大のミソである。また、現行の怪魚ロッドの多くはトゥイッチやジャークといった釣り人が自らルアーをアクションさせることに重きを置いているためグリップが短く設計されている。しかし、対パプアンバスとなるとグリップが短すぎるため、瞬時にバットまで竿を曲げることができない。勿論、レイブルもルアーをアクションさせやすいようにグリップを短く設計しているのだが、ご存知の通り、グリップを延長することが可能だ。6.3ftバージョンにすることによってグリップエンドをしっかりと脇に挟むことができ、レイブルのバットパワーを最大限生かすことができる。これで、世界最強と呼ばれるパプアンバスの瞬間的なファーストターンを封じ、魚の頭を船側に向かせることができるのだ。
 
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今回、レイブルで釣獲したパプアンバスは7本。最大7㎏と特大とは言えないサイズだが、レイブルのバッドパワーにはまだ幾らかの余裕があった。川の環境やストラクチャーの質等を考慮すると今回訪れた場所であれば、10㎏クラスのパプアンバスまでは相手できる。実際、7㎏のパプアンバスよりも大きいサイズをヒットさせたが問題はなかった。(なぜかバレてしまった。。。)勿論、海外釣行において一種類のロッドを一本だけというのはおススメしないが、レイブルはパプアンバス釣行をする際に持っていって損しないロッドだと今回のテストで確証した。レイブルは釣り人の考え方、工夫によって様々な釣りにアジャストできる素晴らしいロッドである。皆様もレイブルの可能性をどんどん広げていってほしいと私は願っている。お客様から嘘でしょ?!こんな使い方ありかよ!って我々スタッフが驚くような写真や動画が寄せられることもしばしば。我々でさえも想像しない使い方が見つかった方は、こっそりと教えて欲しいものだ。
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今後、トランスセンデンスでは、Latebloomings510+(レイブル)よりもパワーアップした竿を開発しようという案が上がっています。プロトが仕上がったら、インドネシアの地で世界最強淡水魚“パプアンバス”でテストを行う予定だ。20kgに迫る大物を夢見て。
 
続々と他機種のプロトも仕上がってきているので、海外は勿論のこと国内でもガツガツとテスト釣行を重ねていきます!皆さまにいち早く製品をお見せできるように努力いたしますので、今しばらくお楽しみにお待ちくださいませ!!

タックルデータ:
ロッド:Transcendence Latebloomings510+
    (6.3ftバージョン)
リール:カルカッタコンクエスト400HX
ライン:ウルトラダイニーマ―6号
リーダー:フロロ100lb
ルアー:DDアサシン123F
 
山根正之
 

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