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バチが抜けない(見えない)時のボトムゲーム

「バチ調査の時、俺に騙されたと思って小型のバイブとシャッド系ミノー、持参してくれませんか?」
 
今月に入ってバチ抜け調査に本腰を入れた時、相棒からそんなラインが入った。
 
バチが抜けなかったら抜けてる別のポイントを探すっていう選択肢もあるが、自主的にはなかなか発見し切れない釣りの選択肢をここはひとつモノにしたい。
 
それから僕は、バチ抜けと銘打った釣りにはボトムを探れるルアーをいくつかルアーケースに忍び込ませるようにした。
 
するとその結果は考えるよりも早く、意外にもすんなりと出てくれたのだった。
 
 
■ あともうひと踏ん張り
 
第2回肝属遠征の帰路の途中、「あともうひと踏ん張りするかね」とルアーケースの中身を入れ替える。
 
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"メガバス/カッター90、アイマ/カーム80・アルデンテ95S、ブルーブルー/ラザミン90、パズデザイン/マッチボウ100F…準備したのは所謂バチ抜け用のルアーたち"
 
バチ用ルアーのみならず、ブルーブルー/ナレージ50やポジドライブガレージ/ジグザグベイト60S、フィンバックミノー75Sのノーマルモデルとライトモデルも詰め込んだ。
 
満潮を迎え、のっぺりと止まっていた水面の浮遊物が緩やかに動き出すと、強弱を付けた下げの流れが呼吸を繰り返すかのように効き始めた。
 
バチパターンを初めて経験したのが去年3月のことで、経験年数でいったらまだまだ初心者の今年。
浅い経験値ながら去年と比較するとバチが抜ける時合い的はぴったりなのだが、その姿はまだ確認出来ない。
 
"フィールドと向き合う"
 
特に公にはしていないが、それも今年自身に掲げた目標のひとつ。
その為の具体的な行動のひとつとして、"あともうひと踏ん張り"を今年に入ってから既に何度も自分に言い聞かせている。
 
肝属遠征を終えた満足感を持ってすると家に帰ってビールでも良かったが、あともうひと踏ん張りでバチ抜け調査という名目で今こうしてフィールドに立った。
バチが抜けそうにない現状を迎えるも、まだ出来ることはある。
 
"ここからさらに、あともうひと踏ん張り"
 
相棒からもらった選択肢を実行する、良いチャンスが巡ってきた。
 
 
■ バチは抜けるんじゃない、抜くもんなんだ
 
ナレージ50でボトムをリフト&フォールでスローに誘う。
リフト&フォールはロッド操作でなくて、リールのハンドルを巻く手を止める所謂ストップ&ゴー。
相棒からそれが良いと聞いて意識的に実行した。
 
着底時にゴミを拾うことが多かったからなんとかボトムギリギリをトレース出来ないかと、カウントダウンでレンジを把握しながら立ち位置を細かく変え探っていく。
 
ルアーも細かく変えていく中で、手元に伝わるアクションと分かりやすい直線的な操作感、この場所の潮の流れの強さに対して若干流すことを可能にするフィンバックミノー75Sライトモデルが気に入った。
 
だが結果から言うと、ボトムゲームは不発に終わった。
 
納竿の時間も迫る中、バチが抜けるであろう場所を再度チェックする。
水面をライトで照らしてみると、サッと3匹程の魚影が逃げていくのが見えた。
目の前のボトムにエイがいるのも確認出来る。
 
1月からこの場所をチェックしているが、バチどころか生命感が全くなかったから、この状況はポジティブに捉えていいのでは?と思う。
 
バチが抜ける条件はなんだ?満潮の時刻、月の影響、昼間の気温と水温…そんなことを考えながらライトを照らしっぱなしにしていると、視界の端に動く何かが映った。
その方向へライトを照らし直すと、僕の鼓動はそのスピードを一気に上げた。
 
「本当か?本当なのか!?」
 
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"その正体はこちらに寄ってくる1匹のバチだった"
 
ピロピロと水面に波紋を出しながらウネウネやってくるその虫に、感激し興奮する。
魚を釣るよりも、バチを見つけたことに至福を感じる。笑
 
その後もライトを照らし続けるとどこからともなくバチがやってきて、合計20匹くらいは集まってきたところでボシュっと下流側で捕食音が聞こえた。
 
「…マジか?」
 
強制的にバチが抜けて、さらには強制的にボイルまで。ほんとかどうかは知らないが、思わず自分でも笑ってしまう。
 
何はともあれどんな形であれ(笑)、今年も無事にバチ抜けを初観測することが出来た。
 
"バチは抜けるんじゃない、抜くもんなんだ"
 
決して肝には銘じない教訓(笑)を得て、この後のバチパターンの釣りは完全ノーバイトをくらい、実釣は2日目に引き継いだ。
 
 
■ フィンバックミノー75S(ライトモデル)でのボトムチヌゲーム
 
翌日は仲間と共にバチ抜けシーバスを狙った。
 
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"この日はなかなかバチは抜けず、ライトを照らしても合計5匹抜けたかどうかといったところ。抜くもんなんだ!というセリフは、早くも息をひそめることとなった(笑)"
 
そうとなればやることは決まっている。
バチが抜けると予想する濃厚なスポットは仲間に任せ、離れたところで昨日好感触を得たフィンバックミノー75Sライトモデルを使って、ボトムレンジを巻いてくる。
 
着水点を扇状に毎回ズラしながら、リーリングでのリフト&フォールを繰り返す。
流れに上手く乗り若干ドリフトするトレース角度で、フォールへ移行した直後に確かなバイトを得た。
 
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"ヒット直後から下へ下へと潜り、ゴンゴンという力強い感触をロッドから伝えてきたのは30センチ後半のキビレだった"
 
水面にベイトの気配があるわけではない。
実釣に影響のない場所をライトで照らしてみても、ボトムまでクリアな水中に生命感はまるで感じない。
 
それでもこうして明確をバイトを持ってフィッシュイーターが相手をしてくれるボトムゲームに、今まで敬遠してきたことを素直に勿体ないと思った。
 
ボトムの釣りをあまりしないのは、ルアーロスト率が必然的に高くなるというのもある。
ロストによる環境問題等もあるが、大切な釣り道具をロストしてしまうことが自分にとっては何よりも凹む。
 
実は初日の釣りで、フィンバックミノーをひとつロストしてしまっていた。
フォールに移行した直後、明確にゴンゴンとロッドに伝わるバイトがありアワセを入れたのだが、一直線になろうというPEラインが水面に浮かぶゴミに当たり「ヤバイ」と思った瞬間には、空中を虚しくラインが舞った。
 
僕の記憶の限り、スズキ釣り歴6年で2回目となるファイト中のラインブレイク。
もう少し水面のゴミに神経質になっていれば防げたことを考慮すると、後悔の念に駆られた。
 
シャローの魚をシャローのルアーを用いて釣る僕の釣り。
それと真逆の、ボトムの釣りの奥深さを気付かせてくれた今回の釣り。
 
まだ釣れたのは1匹のキビレだけだが、それでも十分に伝わったボトムゲームの面白さ。
不要なロストを避ける自分の納得いく手順を踏んで、今後は伸ばしていこうと思う。
 
 
そういえば肝心のバチ抜けだが、仲間2人に任せて自分はバチ用ルアーを全然投げなかった。
遠くで「うぁ〜バレた」みたいな声が聞こえてきて何やら楽しそうだった。笑
 
これまた不思議に思われるかもしれないが、僕はそれがわかっただけで"うん、満足"と思えるタチ。
翌日からは前線による、そこそこの雨予報。
2020年のバチ抜けシーバスキャッチは、おそらく2週間後の大潮又は後中潮に持ち越しだ。
 
バチが抜けない(もしくは見えない)時には、ボトムゲーム!
 
またひとつ、新たな引き出しを増やすきっかけをくれた相棒に感謝である。
 
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"実はフィンバックミノー75Sでキャッチした自身ファーストフィッシュ!!"
 
 
 
【タックル&ウェア】
[ロッド]ZENAQ PLAISIR ANSWER PA89 -Technical Surfer-
[リール]SHIMANO 18 STELLA 3000MHG
[メインライン]SUNLINE CAREER HIGH6 1号(16lb.class) & 0.8号(12lb.class)
[リーダー]SUNLINE STATE CLUTCH SHOCK LEADER NYLON 20lb. & 12lb.
[バッグ]SHIMANO XEFO・タフ ウエストバッグ M
[ライフジャケット]DAIWA 膨張式ライフジャケット(腰巻きタイプ)
 
 
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