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サヨリパターンシーバス③ 〜ワンランク上げたタックル強度と納得の1匹〜

刻一刻と変わりゆくフィールドシチュエーションを掴もうと努め、バイトに繋がるよう試行錯誤を重ねルアーを選び操作していく過程は、本当に楽しいものです。
 
何しても反応を得られないっていう段階から最終的には、時合いを捉えてバイトにアジャストさせるところまでいけました。
 
拙い知識だけれどもサヨリパターン初めての対峙を振り返るログはもうちょっと続きますので、ありのままを残しておきたいと思います。
 
 

■ ワンランク上げたタックル強度 ■
プレジールアンサーPA89を手にして2年経ちますが、初めてPE1.2号×ナイロンリーダー25ポンドというワンランク上の強度に上げました。
 
立ち位置は橋の上流側。満潮からの下げの強い流れに乗られないようヒットしてからは半ば強引にでも橋脚側から引き剥がさなければならないのが、その主たる理由です。
 
"PE1号とナイロンリーダー20ポンド"
 
メインとするこのラインシステム強度を自身今までに一度も細いとか弱いと思ったことはなかったのですが、ウエイトの乗った個体が明らかに多いサヨリ付きのシーバスに限って言えば、ランカークラスがヒットしたら止められずに、橋脚ラインブレイクをしてしまうかもしれないという思いが過ったのです。
 
既にサヨリパターンシーバス初期で2回のアワセ切れという、愚かな過ちも犯しています(厳密に言えばリーダーとスナップの結束強度の問題ですが)。ラインブレイクのリスクを背負いながらやるべきではないことは明白です。
 
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- #4フックが伸びたプエブロ・インパラIII -
 
フックが伸ばされる原因についてシーバスシーンにおいては、ちゃんとフッキングしていないからという認識がある程度広まっていることかと思います。
 
どの角度でルアーを流してどういう角度から捕食してくるシーバスはこう掛かる、というようなフッキング位置理論も理解していない自分には何か言える根拠もないのですが、4番のフックが伸びるアワセとファイトをしているのは事実です。
 
4番フックが僅かに伸ばされながらキャッチすること。
 
タックルバランスを考慮した上で極めたい、自分の理想でもあります。
 
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- 掛けてからも勝負なのはコンディションの良いサヨリ付きシーバスならでは -
 
 

■ 終息の合図と本当の意味での同じこと ■
「もうそろそろ終わりだな…」
 
心の中で呟いて、今日一日の釣りを振り返る。
 
満潮潮止まりから、徐々に動き出す水の流れ。ただこの河川下流域の時合いは、動き出した時じゃない。動き出して約30分から45分後、濡れた護岸の跡が数十センチくっきりと現れると、決まっていつも1発目のスプラッシュが明暗で生まれる。
 
"決まっていつも同じタイミングで"
 
それこそが僕が3週間通った成果であり、ここからは自身のスキルアップへ繋がるアプローチを繰り出す時間が経過する。
 
刻一刻と変化する水流の強弱、潮位、スプラッシュの種類、ルーティーンを持つベイトの挙動。
 
自身が経験した熊本の圧倒的な干満潮位の差からすれば大したことはないけれど、ここ鹿児島だって大潮周りは2メートルを軽く超える干満差で、水の生き物たちは一生を育まれてゆく。
 
スタートフィッシングでは到底浸かることなど出来ない水位から、ウェーディングの腰下までの水位まで落ちた時…この川の、2度目の時合いが訪れる。
 
"物凄い勢いで下るベイト"
 
食う者と食われる者が互いにぶつかり合う決死の時。
 
ここを乗り越えた食われる者のみ、明日もまた上げ潮に乗ってこの川にやってきて、束の間の休息を得ることが出来る。またそれを、繰り返すというのに。
 
 
2度目の時合いが過ぎ去り、ボイルも終息を迎えこの川が静かな眠りに着こうとする時、僕は冒頭のセリフを用意する。
 
ただ僕は、この最終局面での本当の終息がまだであることを、実は知っている。
 
あの一発の力強い捕食こそが、この川の終息の合図なんだ。
 
 
タックル、実釣時間、ルアーローテーション。アングラーサイドが繰り返し同じことをするから分かることがある。
 
「同じ釣りはつまらない」
 
それは本当に同じ釣りか?本当の意味で同じ釣りが出来ているのか?
 
日々変わる自然を相手にする遊びで、同じことが出来るなんて僕は1ミリも思わない。それが主観的に見た同じことを差すのであるならば、特に何も言うことはない。
 
僕が欲している同じは、答えなど存在しない本当の意味での同じことだ。
 
だから同じことを繰り返す。僅かな変化も見落とさず、瞬時に適応するよう努め積み重ねるという、同じことを。
 
 
 

■ 納得の1匹 ■
すっかり干上がった対岸の馬の背状の川底。この陸地に沿って流れる水の筋を、そいつは最後の捕食場所に選んでいることがわかった。
 
一度ならず何度かそのタイミングにその場所に浸かり、観察してみたことがある。
 
こんなに川幅が狭い干潮時のこの川でここまで流速に差が出るのか、と思う程にこのスポットの水は淀んでいた。おまけに水深も深いところで膝くらいだろう。
 
え?なんでここなんだ?
 
率直に出たその感想を嘲笑うかのように、その場を後にしていつもの立ち位置に戻ると、一発力強い捕食音が水面を揺らした。
 
それは昨日もあって今日もあって…いや、もうずっと何日も前からあるように思う。意識するかしないかで、見えるモノも見えなくしてしまうモノになることを知った。
 
 
珍しくこの日は無駄打ちをせず、そのスポットは最終局面に近付くにつれ純度を増してゆく。
 
"一発の捕食の正体を狙い撃つ"
 
捕食を狙い撃てれば100点だが、今はまだ正体を狙い撃つに留まる。それは実にシンプルなスキルの表れでもある。
 
何度も投げてきたプエブロ・インパラ初代アカキン。プエブロ・インパラⅢとのレンジの違い、引き抵抗の違い、飛行姿勢の違い、レスポンスの違い。
 
同じことを繰り返し、繰り返し、しつこいくらい繰り返したからこそわかるキャストが、馬の背の水の流れの筋にインパラ初代を乗せた。
 
水深なんてあっても50センチくらいだろう。
 
だから思う。
 
そこに居るなら、絶対にインパラに気付く。いや、そいつに絶対インパラはぶつかる。
 
力強いバイトの衝撃だった。その捕食スポットは今回のヒットポイントでは最も遠く、多くのラインを巻かなければならなかった。
 
タックル強度は十分。2つの橋脚を常に頭に置きながらラインの向きを注視し、全力の信頼を持ってリールのハンドルを巻いた。
 
奥も手前もシャロー帯。今までで最も左右に走り回り、激しい水飛沫が魚体と共に何度も水面を舞った。
 
ネットインはいつも赤色LED補助灯で済ますところ、うっすら見えたシルエットに迷わずメイン灯を点灯させた。
 
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- 集大成となるサヨリパターン納得の1匹 -
 
ファイトの感触とネットインした重量から確信したが、メジャーを伸ばすとランカーには届かなかった。
 
思わず、嘘だろう?この魚体で?と声が漏れたが、コンディション抜群でウエイトの乗った素晴らしい1匹のスズキだった。
 
水に浸け蘇生をする間、しっかりとその魚体を目に焼き付ける。耳に届く捕食音はすっかり身を潜め、川を流れる水の面積を陸地の面積が覆うとしている。
 
力強いヒレの反応を見て、そっと手を離す。踵を返し下流へと泳いでいく姿を、膝下程の水深のお陰で少し遠くまで見送ることが出来た。
 
 
納得の1匹。それだけで僕はいつも充分だ。
 
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【タックル&ウェア】
[ロッド]ZENAQ PLAISIR ANSWER PA89 -Technical Surfer-
[リール]SHIMANO 18 STELLA 3000MHG
[ライン]SUNLINE CAREER HIGH6 1.2号(20lb.class)
[リーダー]SUNLINE STATE CLUTCH SHOCK LEADER NYLON 25lb.
[ゲームベスト]SUBROC V-one VEST A-TACS LE X
[ウェーダー]Pazdesign BS BOOTS FOOT WADER V
[アイウェア]Zeque JAZ × 伊藤光学 ナイトオレンジ
 
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