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▼ -続- ハンドメイドルアーのリップ補修
- ジャンル:日記/一般
- (Handmade Lure -ハンドメイドルアー-, 10Parabellum -イチマル パラベラム-)
昨日のログでは"リップ素材は何が良いのか?"という事についてつらつらと書きましたが、実際にその購入してきたPET樹脂板(変性ポリエチレンテレフタレート)で10Parabellumのリップ補修をしてみました。
補修の方法ですが、折れてしまったリップが残っている場合は、そのまま残っているリップに沿って切り込みを入れるだけです。
写真は切り込みを入れた後に残っていた1ミリの塩ビ板は取り除きました。
この後付けるのは2ミリのPET樹脂板なので、少し厚めの切り込みスペースが必要な為です。
切り込みを入れたら後は付けるだけ。
もちろん接着剤を切り込みに付けてからリップを差し込み、抜けないようにします。
ここで注意点というか具体的に言うと、自分は仕上げコートまでしてからリップの切り込みを入れ、最後にリップを付けて完成という工程で作成していました。
ですが、その方法だと"最後の最後でミスをしたら台無しになってしまう"のと、"防水性という面から見ると少々不安が残る"のです。
コート後に切り込みを入れるので、バルサ材が剥き出しになります。
その部分の防水加工には、一度瞬間接着剤で木目(目地)の隙間を埋める事で対処していますが、例えばリップが折れてしまった場合そこから浸水するなどといった事が起こります。
おまけに下地コーティングした後におこなう1度目のスイムチェックが出来ない。
(リップのいらないルアーはこの下地コーティング後にスイムチェックを行うことが可能なので、ここでダメな点を見付けたらすぐに修正に入ります)
"少しでも不安に思うなら改善すべき"
そう言った点から、今作っている10Parabellumのブランクからは下地コーティングに入る前に切り込みを入れ、下地コーティング後に一旦リップをハメてスイムチェックを行った後、塗装に入るようにしました。
仕上がってから"ちょっとバランスが悪かった"とか"塗装に瞬間接着剤が付いて見栄えが悪くなる"などといったトラブルを減らす事が出来ます。
少しでも材料と時間を短縮して効率よく良いものを作る為には、常にトライ&エラーです。
トライしての失敗は1ミリも損ではないのです。
さてさて、前作は塩ビ板が1ミリ厚しかなかったので、今回の2ミリのPET樹脂板は見た目と質感的にだいぶ強度が上がった気がします。
適度に曲がるため小さな衝撃なら吸収して粘ってくれそう。
塩ビ板とPET樹脂板の比重が少し違いますが、このくらいならばアクションや浮き姿勢などに影響はほぼ無いと思うのですが、念の為スイムチェックをしてから再びお渡ししようと思います。
- 2017年12月24日
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