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村岡昌憲
東京都
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▼ 勇気と決断
- ジャンル:日記/一般
現場は大変なことになっていた。
臭気もすごいんだけど、その化学物質のリストをチェック中、人体への有害性が懸念される化学物質をひとつ見つけてしまった。
当たり前の話だが、化学物質は物質と物質が反応して生成されるが、AとBという無害な薬剤が反応してできたCという物質が無害とは限らない。
担当者へその有害物質が生成された可能性について言及する。担当者の顔が青くなった。続いて上の責任者へと青い顔が伝播していく。
彼らは瞬時に悟るのだ。それがどういうことを示すかということを。
僕の専門家として責任は、その可能性に気付いた時点できちんとそれを伝えることだけである。でもこの時ほど心苦しいことはない。
これは知らなかったで済む話のひとつ。
でも知ってしまった者は、知ってしまった時点で責任を持つ。
倉庫保管品が有害物質に汚染。全廃棄なら数億円以上の損害。
これ、知らなければ何も損害はなかった。
でも、彼らは知ってしまったのだ、僕という専門家を呼んだばかりに。
知らない方がいいことと、知って良かった方がいいことがある。
この場合はどっちなのかは僕には分からない。
日本でこの問題に気付くことができる人は数人もいないからだ。
事故は事故だ。起きてしまったことは仕方がない。
その事故に対し、現実を見極め、最悪の事態を想定して対策を練っておく。
これが危機管理である。どっちを選ぶかは客が決めること。そしてどっちに決めようと、臭気判定士は守秘義務があるのでそれについて何も言わないけど、やはり一消費者として大企業のモラルってもんを期待する。しかし、実際の大半の企業はだんまりを決め込むのだ。
僕は早急な分析調査、そして彼らの企業における社会的な立場から先手先手を打った無害対策を断固取るべきだとアドバイスをする。そういった危機の際に後手後手の対策が信頼を大きく失墜させた例をイヤってほどあげて現場を出た。
現場を出て3時間後、会社に戻ると、すでにこの会社から腹を括った旨のFAXが届いていた。損害額からいって現場の担当者で決められる話ではないはずだ。わずか3時間で社長に近いラインまで決裁が上がる。
すごい会社ってあるんだよな、ほんと。
そうとなればこちらも全力で任務に着くだけだ。
- 2003年6月10日
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