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カモの足跡

■釣り納め


今まで100パーセントの確率で想定出来ていたことが覆された日。


駐車スペースに停まるその一台の車にチラリと目をやると、ホルダーに何本ものロッドが並んでいた。

1年の内の365日目の深夜に、こんなに干上がった川に自分以外の人間が先にロッドを振っているのか?

だが見える範囲に人の姿はなく、橋の灯りに背を向け河口へと伸びる川沿いに目と耳を澄ましても、動く物体が見えることもなく風を切るキャストの音も聞こえない。


その先行者を見たのは上げの潮が川の流れを押し戻し、立っている護岸が少しずつ面積を狭めていっている時だった。


「こんばんは」


お互い声を掛け、ほんの少しだけ状況を交換した。

だが、正直お互いの状況という情報交換なんてどうでも良くて、普通の人なら何年も通ったりしないであろうこのちっちゃな川で、"自分と同じタイミングでフィールドに立った人"と会えただけで充分だった。

それも一年の終わりのこんな日に。


ここからずっと下っていった先にある遠い河口付近でロッドを振り、満潮になり退路が無くなるまでに釣り上がってきたであろうそのアングラーは、挨拶を交わした後、自分の上流側にある橋脚周りの対岸にポジションを構えた。


そこで自分と同じ事をする人ならば、ロッドが曲がるのも時間の問題だと思った。


なぜならそこは少し前に上げの潮が効き始めた段階で、単発のボイルが2〜3回起きた場所。

普段ならそこへ移動しキャストをするところだが、今日は目の前にあるストラクチャーに狙いを絞っていたので、その単発ボイルは見て見ぬ振りをした。

釣り納めに、自分のやりたい事を突き通した1匹が欲しかった。



残念ながら1時間ほどでそのアングラーは一度もロッドを曲げる事なく帰っていった。

きっと立ち込み過ぎたのが原因だろう。

岸からロッド一本分は離れ、手前のシャローに刺すタイミングを狙うと良かったのではないか?

なども分析しつつも、2時間経ってもバイトひとつ得られていない自分が、他のアングラーに何をどうこう言う資格もないのである。笑


狙いのストラクチャーで待ち受ける作戦は失敗に終わったが、自分が好きなフィールドで他に誰もやってるとこを見た事がない"自分だけ知っている"と思っていたタイミングに、他のアングラーと会えた事。

そして、やはり予想通りに上げの潮に乗ってやってきてくれたであろうシーバスを確認出来た事を成果として、2017年の釣り納めとなった。




■初釣り


元日の夜、鹿児島市内の漁港絡みの河川調査に出た。

前日のノーフィッシュ釣行、つまり31日の釣り納めの次の日に初釣りに出掛けている。

もはや釣り納めとか初釣りとかっていう括りなど意味を成さないのではないか?

ただの二夜連続釣行だ。



久しぶりにやってきた市内河川なので、調査という名目通りとにかく歩いてベイトの状況を探りつつ、最近ルアーBOXに仲間入りしたハンドメイドシンキングペンシルの感触を身体に覚えさせるようにキャストをしていった。


ベイトが少し騒いだようにも見えたが、ルアーを通してもバイトは得られない。

それでも粘り強くトレースコースを変え隅々まで足で探っていったが、トンっとティップを抑えたのは水がパンパンに入った新年初キャッチとなるゴミのビニール袋だった。



その後移動したもうひとつの小さな川の河口エリアでは、期待したカタボシイワシの姿も確認することなく、集まってくる猫を横目に納竿。

市内の厳しさをまざまざと見せつけられた初釣りだった。




■カモの足跡


正月休み最終日は、朝から仕事道具の手入れをしていた。

毎年、連休の度に仕事道具は家に持ち帰り、手入れをおこなっている。

工具を差すヌメ革のサックにミンクオイルを塗り込み、安全帯を点検し、ドライバーやニッパーなどの工具諸々を綺麗に磨き上げる。


仕事道具も釣り道具も良いものを長く大切に使い込むのが好きなのは、ひとつは凝り性な性格だからだと自覚している。

3年目を迎えるヌメ革のサックは良い感じに育ってきた。

自分のスキルも工具と共に育ってるか?

本当はもうちょっとやれたんじゃないか?とすぐ考えてしまう。

そういう性格も少し疲れるから気楽にいかなければなぁと、こっちも自覚はしているのだが。笑



家族みんなでのんびりと連休のまとめをしようと思っていたのだが、なんとなく釣具に手を伸ばした所で悪い虫が騒ぎ始め、釣りに行きたい衝動が制御不能に。

去年3月に良い思いをしたおっきな川で、去年の再現に向けたベイト調査をおこなうことにした。



着いて早々にイナっ子の群れの溜まり場を見付けたが、バチャンと跳ねたりピシャッと水面で何かを捕食するような音を出し、一瞬セイゴのライズなのか?と思うも、ボイルみたいなのは起こらずどうも平和に過ごしているだけの様子。


ならば移動だ、とひたすら"歩き"始める。

普段なら歩かない場所も歩いてこの目で確かめる作業をおこなうのは、車で移動したら横目にすぐ流れていってしまうだけの"景色"になってしまうから。


自分に足りないものはもっとフィールドに通い、もっと"新しいエリアを探していくこと"だと、なんとなくずっと思っていた。

そのなんとなくを今年は全て行動に移す年にすると公言した。


数十分歩いたところで、身体が温まって貼り付けたカイロが暑過ぎると感じるまでになり汗ばんできたが、迷う事なく突き進む。

下流側はとても浅く、大きく潮が動く今日みたいな日はもはや干上がる寸前の状況だった。

散々歩いたにも関わらずロッドを振れることはなかったのだが、突き進んで得たのは最初にイナっ子が平和に過ごしていたエリアがこの辺りの溜まり場となる理由がわかったということ。

次攻める時の一手を見つける事が出来たのが、大きな収穫だった。



日が暮れた頃に帰ろうとも思ったのだが、ここで帰ったらいつもと一緒なのでもう一踏ん張りしてみることに。

上げ潮でベイトが入ってこないか確認するため、河口エリアに差し掛かる橋の周辺で待ち伏せすることにした。


飛距離の出るシンペンで、ベイトに当たらないか、流れの強さはどのくらいかをひたすら投げ込み確かめる。

雨もサラサラと夕方からずっと降っているのだが、雨具を持って来ておらず防寒着をそっと濡らしていくが構わず投げ続ける。

そこから約2時間、思う存分キャストを続けた。

上げ潮で海からボラが上がってくる事はわかったが、結局シーバスからの反応は得られなかった。

それが収穫。



この日を最後に自分は釣りに出ていない。

6年前、とある方が作ったポッパーでカンパチを釣り上げ喜んで写真を送ったのだが、おめでとうの言葉の後に"今は釣りに行くのはやめなさい"と、一言頂いたことがある。

その時、自分の妻は妊娠しており、母子ともに安定はしていたが臨月だった。

釣りは自分にとって大切な趣味のひとつではあるが、"大切な人を犠牲にしてまでやるものではない"と教えて頂いた。

今思えばそんなの当たり前と思えるが、当時のわかっていない自分にしっかりと言って頂いたからこそ、そう思える自分になれたので今もその方にとても感謝している。




今月新たに家族が増える予定なのでしばらく釣りはお休みします。

また落ち着いた頃に釣りは再開しますが、釣りにいかないで家のことをし、子供達を見つつも隙間時間でハンドメイドルアー製作は一気にペースアップする予定。笑

ブログ更新もペースアップし、ルアー知識と写真撮影スキル、SNSでの情報発信力強化期間として過ごそうと思います。


釣りは再開したらまた、フィールドに足跡を付けまくる日々を全力で送ろうと思います!


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-tackle data-

Rod:Fishman Beams RIPLOUT 7.8ML

Reel:DAIWA ZILLION SVTW 1016SV-SHL

Line:SUNLINE CAREER HIGH6 1.7号(30lb.)

Leader:YAMATOYO FAMELL FLUORO SHOCK LEADER 22lb.

Lure:10Parabellum,Cork,Thumb pen …all handmade lures



-wear & tool data-

Life jacket:Shimano XEFO ショートゲームベスト VF-274L

Wader:REALMETHOD チェストハイウェーダー ピンフェルト TG-2904

Fish grip:STUDIO OCEAN MARK OG2100Newbie M/Go



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