アクセスカウンター

  • 今日のアクセス:68
  • 昨日のアクセス:655
  • 総アクセス数:17406911

プロフィール

村岡昌憲

東京都

プロフィール詳細

カレンダー

<< 2024/3 >>

1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31

検索

:

アーカイブ

2018年 2月 (3)

2018年 1月 (4)

2017年12月 (1)

2017年11月 (3)

2017年10月 (3)

2017年 8月 (1)

2017年 7月 (7)

2017年 6月 (4)

2017年 5月 (4)

2017年 4月 (2)

2017年 3月 (4)

2017年 2月 (4)

2017年 1月 (2)

2016年12月 (1)

2016年11月 (2)

2016年10月 (4)

2016年 9月 (4)

2016年 8月 (2)

2016年 7月 (4)

2016年 6月 (3)

2016年 5月 (5)

2016年 4月 (3)

2016年 3月 (6)

2016年 2月 (3)

2016年 1月 (5)

2015年12月 (3)

2015年11月 (7)

2015年10月 (12)

2015年 9月 (11)

2015年 8月 (7)

2015年 7月 (15)

2015年 6月 (7)

2015年 5月 (11)

2015年 4月 (13)

2015年 3月 (5)

2015年 2月 (5)

2015年 1月 (8)

2014年12月 (2)

2014年11月 (9)

2014年10月 (11)

2014年 9月 (11)

2014年 8月 (11)

2014年 7月 (8)

2014年 6月 (8)

2014年 5月 (10)

2014年 4月 (15)

2014年 3月 (10)

2014年 2月 (7)

2014年 1月 (8)

2013年12月 (5)

2013年11月 (9)

2013年10月 (8)

2013年 9月 (8)

2013年 8月 (13)

2013年 7月 (9)

2013年 6月 (9)

2013年 5月 (7)

2013年 4月 (8)

2013年 3月 (9)

2013年 2月 (15)

2013年 1月 (12)

2012年12月 (4)

2012年11月 (10)

2012年10月 (3)

2012年 9月 (5)

2012年 8月 (9)

2012年 7月 (7)

2012年 6月 (3)

2012年 5月 (4)

2012年 4月 (5)

2012年 3月 (6)

2012年 2月 (3)

2012年 1月 (9)

2011年12月 (8)

2011年11月 (13)

2011年10月 (9)

2011年 9月 (8)

2011年 8月 (9)

2011年 7月 (10)

2011年 6月 (7)

2011年 5月 (12)

2011年 4月 (7)

2011年 3月 (8)

2011年 2月 (7)

2011年 1月 (7)

2010年12月 (10)

2010年11月 (10)

2010年10月 (9)

2010年 9月 (7)

2010年 8月 (9)

2010年 7月 (8)

2010年 6月 (9)

2010年 5月 (11)

2010年 4月 (8)

2010年 3月 (7)

2010年 2月 (7)

2010年 1月 (5)

2009年12月 (7)

2009年11月 (8)

2009年10月 (8)

2009年 9月 (10)

2009年 8月 (13)

2009年 7月 (10)

2009年 6月 (4)

2009年 5月 (5)

2009年 4月 (5)

2009年 3月 (12)

2009年 2月 (5)

2009年 1月 (2)

2008年12月 (5)

2008年11月 (1)

2008年10月 (7)

2008年 9月 (9)

2008年 8月 (6)

2008年 7月 (8)

2008年 6月 (8)

2008年 5月 (9)

2008年 4月 (11)

2008年 3月 (10)

2008年 2月 (8)

2008年 1月 (2)

2007年12月 (5)

2007年11月 (4)

2007年10月 (8)

2007年 9月 (3)

2007年 8月 (2)

2007年 7月 (5)

2007年 6月 (6)

2007年 5月 (13)

2007年 4月 (11)

2007年 3月 (11)

2007年 2月 (7)

2007年 1月 (10)

2006年12月 (4)

2006年11月 (10)

2006年10月 (20)

2006年 9月 (13)

2006年 8月 (9)

2006年 7月 (9)

2006年 6月 (7)

2006年 5月 (14)

2006年 4月 (21)

2006年 3月 (8)

2006年 2月 (4)

2006年 1月 (12)

2005年12月 (6)

2005年11月 (1)

2005年10月 (3)

2005年 9月 (7)

2005年 8月 (3)

2005年 7月 (3)

2005年 6月 (13)

2005年 5月 (14)

2005年 4月 (6)

2005年 3月 (16)

2005年 2月 (9)

2005年 1月 (5)

2004年12月 (3)

2004年11月 (12)

2004年10月 (7)

2004年 9月 (5)

2004年 8月 (11)

2004年 7月 (8)

2004年 6月 (7)

2004年 5月 (8)

2004年 4月 (3)

2004年 3月 (5)

2004年 2月 (4)

2004年 1月 (5)

2003年12月 (9)

2003年11月 (10)

2003年10月 (7)

2003年 9月 (8)

2003年 8月 (10)

2003年 7月 (14)

2003年 6月 (9)

2003年 5月 (5)

2003年 4月 (5)

2003年 3月 (6)

2003年 2月 (10)

2003年 1月 (3)

2002年12月 (4)

2002年11月 (6)

2002年10月 (3)

2002年 9月 (10)

2002年 8月 (3)

2002年 7月 (2)

2002年 6月 (8)

2002年 5月 (4)

2002年 4月 (3)

2002年 3月 (9)

2002年 2月 (4)

2002年 1月 (5)

2001年12月 (9)

2001年11月 (5)

2001年10月 (2)

2001年 9月 (6)

2001年 8月 (7)

2001年 7月 (6)

2001年 6月 (3)

2001年 5月 (5)

2001年 4月 (2)

2001年 3月 (2)

2001年 2月 (5)

2001年 1月 (3)

2000年11月 (1)

2000年10月 (2)

2000年 9月 (1)

2000年 8月 (3)

2000年 7月 (3)

2000年 6月 (1)

QRコード

子猫1

  • ジャンル:日記/一般

猫の鳴き声がするのである。
 
 月島のもんじゃ五平でたらふく飲んで、ぐでんぐでんに酔っぱらい、さあ帰ろうかという時だった。

五平のお母さんが、
「あなたの車に猫が乗っている。」
なんて会うなり言うもんだから、
ああ、とうとうこの人にもお迎えが来たかなんて(笑)
思ったのだけど、確かにボンネットの中から猫の鳴き声がするのである。
 
 
ボンネットを開ける。
 
とっさに猫が見えた。
 
小さい子猫だ。
 
さっと下に隠れてしまった。
 
ここからが闘い。
 
 
さすがにほったらかしで帰るわけにはいかない。
一緒に飲んでいた連中や五平の店長も巻き込んで、何とか猫を救出しようとあらゆる手を尽くして(とは言っても風神ゼータでつついて動かすしかなかったが)猫を出そうとするが、怯えてしまってしかもボンネットの中を縦横無尽に動き回るもんで全くらちがあかない。

途中から、月島では誰もが知る猫好きのおばさんも集まり、就職活動帰りの近所の青年も家に帰るなり、Tシャツ姿に着替えて舞い戻り、車の下まで潜ってくれる。巡回中のお巡りさんも少し困った顔をしながらも色々と助けてくれて、苦闘1時間半、狭い中を移動する一瞬の隙をついて猫を両手でつかんだ。
 
それで救出は完了した。
救出した瞬間、笑いながら泣いたのは猫好きのおばさんだった。
お巡りさんは、笑顔でまた巡回しに行った。
 
一緒に飲んでいた直樹が、飼いたいと言い出す。
 
「飼えるのか?」
 
念を押して聞く。
直樹は無言で頷いた。

その時だった。
猫好きのおばさんがなんとポケットからお札を出して就活帰りの青年に渡そうとしている。彼は困っていたが、おばさんも頑として引き下がらない。

だったらこの猫を飼うことになった直樹にそのお金を渡したらどうか。僕が提案する。おばさんは半分泣き顔で半分笑顔で頷いた。

直樹もそのお金はもらう訳にはいかないと困っていた。
そこでもうひとつ提案する。
責任を持ってしっかりと飼うこと。そして時に写真を撮ってそれを五平に食べに来た時に、店長に預けて帰れ、と。そしたら店長がその写真をおばさんに渡してくれる。そのおばさんの好意もきっと生きるだろう、と。

 
(下に続く)

コメントを見る