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村岡昌憲
東京都
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▼ 子猫1
- ジャンル:日記/一般
猫の鳴き声がするのである。
月島のもんじゃ五平でたらふく飲んで、ぐでんぐでんに酔っぱらい、さあ帰ろうかという時だった。
五平のお母さんが、
「あなたの車に猫が乗っている。」
なんて会うなり言うもんだから、
ああ、とうとうこの人にもお迎えが来たかなんて(笑)
思ったのだけど、確かにボンネットの中から猫の鳴き声がするのである。
ボンネットを開ける。
とっさに猫が見えた。
小さい子猫だ。
さっと下に隠れてしまった。
ここからが闘い。
さすがにほったらかしで帰るわけにはいかない。
一緒に飲んでいた連中や五平の店長も巻き込んで、何とか猫を救出しようとあらゆる手を尽くして(とは言っても風神ゼータでつついて動かすしかなかったが)猫を出そうとするが、怯えてしまってしかもボンネットの中を縦横無尽に動き回るもんで全くらちがあかない。
途中から、月島では誰もが知る猫好きのおばさんも集まり、就職活動帰りの近所の青年も家に帰るなり、Tシャツ姿に着替えて舞い戻り、車の下まで潜ってくれる。巡回中のお巡りさんも少し困った顔をしながらも色々と助けてくれて、苦闘1時間半、狭い中を移動する一瞬の隙をついて猫を両手でつかんだ。
それで救出は完了した。
救出した瞬間、笑いながら泣いたのは猫好きのおばさんだった。
お巡りさんは、笑顔でまた巡回しに行った。
一緒に飲んでいた直樹が、飼いたいと言い出す。
「飼えるのか?」
念を押して聞く。
直樹は無言で頷いた。
その時だった。
猫好きのおばさんがなんとポケットからお札を出して就活帰りの青年に渡そうとしている。彼は困っていたが、おばさんも頑として引き下がらない。
だったらこの猫を飼うことになった直樹にそのお金を渡したらどうか。僕が提案する。おばさんは半分泣き顔で半分笑顔で頷いた。
直樹もそのお金はもらう訳にはいかないと困っていた。
そこでもうひとつ提案する。
責任を持ってしっかりと飼うこと。そして時に写真を撮ってそれを五平に食べに来た時に、店長に預けて帰れ、と。そしたら店長がその写真をおばさんに渡してくれる。そのおばさんの好意もきっと生きるだろう、と。
(下に続く)
- 2003年6月24日
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