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ガイアナで夢のピラルクを釣る 南米釣行記 vol.1

こんにちは!怪魚ハンター山根兄弟(兄)です。
時間があいてしまいましたが半年前の南米釣行記を少しずつ書いていこうと思います。

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今回の釣行では、僕にとって子供の頃からの夢であった『ピラルク』『ピライーバ』『テメンシス』を重要対象魚に据えて、南米のスターフィッシュとされる魚をとにかく釣り集めることを目的としました。

そしてもう一つ。ChillTripの一員として釣り人の夢を叶える仕事を続けたいということ。
僕にとってガイアナ/ブラジルという国は初めてでしたので、Chill Tripのアテンダー業務にフィードバックできるような現場経験を積み、いつか僕がお客様をお連れした際に少しでも良いご案内ができるようにという想いも強い釣行となりました。

それでは、ガイアナの釣りについて少しご紹介させていただきます。

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Chill Tripが手配している釣行先のひとつにガイアナ共和国を流れるエセキボ川があります。
ピラルクやピライーバを始めとする南米の巨大魚を求めて世界中からアングラーが集まる人気と実績を兼ね揃えた川です。

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特にピラルクに対する考え方は先進的で、周年漁獲禁止とされキャッチ&リリースによるスポーツフィッシングのみ許されています。
その為、ガイアナにおけるピラルクの生息密度は非常に高く、釣獲率が高いのが特徴です。

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エセキボ川で釣れる他の魚は、ピライーバ、ジャウー、レッドテール、パヤーラ(カショーロ)、アイマラ(タライロン)、ブラックピラニア、ピーコックバス(カタラクタエ/オセラリス)などなど他にも盛りだくさん。
テメンシス(ツクナレ・アスー)以外の主要なアマゾン魚が同じキャンプ地で揃うのもエセキボ川の魅力です。
例えば、午前中はルアーでピーコックやアロワナを狙い、午後からピラルクを狙う。
翌日は大掛かりなブッコミ釣りで50kg、100kgといった超大型ナマズを狙う。なんてこともできちゃうんです。
ChillTripのツアーではロッジを拠点とし、河川の状況にあわせて最も状況の良い場所にキャンプ地を構えて釣りをお楽しみいただけます。

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今回は1人旅ということでツアーで利用するロッジではなく、個人的に気になる場所を巡る形をとりました。
エセキボ川水系も広く、サバンナ気候の上流域および支流域から熱帯気候の中流域まで様々な釣り場があります。
ブラジル・マナウスから陸路でガイアナ共和国に入国し、バスを乗り継ぎ目星をつけた村についたのは深夜でした。

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深夜に歩き回るのは危険ですので、道端の朽ちかけた小屋で夜を明かし、明るくなってから村民に声をかけて村長宅まで案内していただきました。
村長は突然1人で現れた日本人に多少ビックリしていましたが、快く入村を受け入れてくれ、ピラルクなら村の近くで釣れるからこの後釣ってこいとまで言ってくれました。

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ガソリン代や村に2隻あるというボートの使用料金、案内役の方々に支払う日当などお金の話しを先に済ませ、昼前には出船することができました。
ガイドは僕より若い2人の好青年。年に何回か中国人の釣り客を案内しているらしいですが、コロナ禍になってからエセキボを訪れるアングラーは激減してしまったとのこと。その分、魚はフレッシュで良く釣れるぞ!と挨拶の段階で期待感を煽ってくれました。

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ピラルクが生息するラーゴと呼ばれる三日月湖を目指す途中で、アロワナが群れる中洲に立ち寄りました。
レイトブルーミングスにフロッグの組み合わせで立木を狙っていきます。
多数のバイトがありましたが残念ながらキャッチできず。
エセキボ川最初の魚はタライーラとなりました。
ガイドたちはピラルクを釣るのにタライーラ1匹で充分だと言うので、アロワナは一旦諦め、ラーゴへ向かいます。

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ピラルクが生息するというラーゴに入り込むとそこは静寂の世界。
オールでゆっくりと船を進めながらピラルクが呼吸するのを待ちます。
すると、小さな魚が群れを成してピチピチと水面に波紋を立てはじめました。

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そう!ピラルクの稚魚ボールです(画像左端)!!
子供の頃、NHKの動物番組 生きもの地球紀行で見たピラルクの子育てが目の前で行われているのです!!
もうこの時点で言葉にできない感動を覚えていたのですが、ガイドからそばに親がいるから餌を投げ込め!と言われ、ほんの少しだけ罪悪感を抱きながらも遠慮なく、タライーラの半身を投げ込みました。
結局、稚魚守りのピラルクは餌に食らいつくことはなく、2度目のピラルクの呼吸を見たところで別のラーゴへ移動となりました。

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2カ所目のラーゴでもすぐにピラルクが見つかります。
今度は単体で水面に浮いているところをガイドが見つけてくれました。
タライーラの半身を投げ込むと着水音にビックリしたのか、ピラルクは波紋を立てて沈んでしまいました。
ガイドから問題ないと言われ餌を着底させて待つもののバイトせず。
再びピラルクが水面に現れ、2mは優に超える巨大な影がとてもゆっくり移動しているのが今度は僕にも見えました。
ピラルクの進行方向の2m先を意識して優しく餌をブッコミます。
やはり着水音に反応してピラルクは沈んでいきますが、餌に向かうと信じてフリーフォールさせます。

水深は2m程でしょうか。餌を着底させ道糸を張らず緩めずの状態でアタリを待っていると、道糸が一瞬にしてピンッ!と張り、竿にはゴンッという衝撃が走りました!
ピラルクが餌を吸い込んだのです。
少しラインを出して送り込み、フッキング。そして追いアワセ!……。
この時、なんとロッドが破断してしまいました。

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使用していたのは、2021年の試作品。可変方式やパワーバランスに問題がありボツになったプロトモデルとはいえ、こんな大事な時に……。

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夢の魚が掛かっている状況でおきたハプニングに動揺してしまいましたが、ガイド2人が落ち着かせてくれたので、冷静さを取り戻し何とかファイトを続けることができました。

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何度もエラ洗いを繰り返すピラルクの姿は言葉で表現し難い高貴な光景でした。
本当に、心から、ガイアナまで来て良かった。
そして、日本のアングラーにもぜひピラルクと触れ合って欲しい。
彼らの強さと優雅さを、彼らが伸び伸びと暮らす原生の水辺を、自分の夢が叶う瞬間を味わいに来て欲しい。
率直にそう感じながら数十分に渡ったファイトを存分に楽しみランディングに至りました。

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ガイドは片時もピラルクから離れることなく、常に胸鰭を保持して姿勢を整えていました。
話しを聞くと、しっかり空気を吸い、浮力が回復するまでピラルクをケアするそうです。
また、無理にフックを外さずにラインカットでリリースするのがこの村のスタイルだそう。
因みに、使用したフックは菅ムロ24号とリーダーはナイロン110lb。
ワイヤーは使用せず、フックも極力軽くて小さな物を使って欲しいと仕掛けを組む際に言われていました。
彼らの説明はどれも納得のいくものばかり。これなら、当分先までピラルク釣りは安泰だなと感じました。

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子供のころから、『いつか』でも『必ず』釣りたいと思っていたピラルクをガイアナのラーゴで釣ることができました。
本当に感動しました。帰国して半年近く経った今でも、何度も写真や動画を見返してしまう程、一生の思い出です。
ピラルクを釣り上げた後、僕はピライーバ、ジャウー、レッドテール、パヤーラ、アロワナなどなど夢の魚を狙いにエセキボ川をガイドと共に走り回りました。
次回以降の投稿でその様子もご紹介できればと思います。

決して安くない釣行費用ですが、エセキボ川は南米の魚達に憧れるアングラーなら、一生に一度は訪れていただきたい夢のようなフィールドです。
そんな素晴らしいガイアナ エセキボ川にご興味ある方はぜひChillTripのホームページよりご連絡下さい。
費用やスケジュール等もホームページに掲載しております。

ChillTrip HP

現在、2023年10月ガイアナ エセキボ川釣行の計画があります。
お気軽にご相談ください。

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