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自身のスズキ釣りにインパラが刻まれた日

初めて対峙するパターンに完全に打ちのめされる。
 
スズキ釣りって奥が深いって分かっているつもりだけれど、その上を軽々と超えてくる光景が実際のフィールドに広がる。
 
これがダメでも、次の一手はどうだろうか?
 
仕事漬けの日々から解放され、掴み始めた秋の片鱗。
 
仕事で家を空けていたのに、釣りでも家を空ける始末。でもあと少し、もうちょっとだけ好き勝手させて欲しい。
 
まだ獲ったことのないプラグが、遂に出番を迎えたところだ。
 
 

■ プエブロ・インパラ
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- プエブロ・インパラ-
 
ハンドメイドルアー製作を始めた頃、僕にとってのプエブロは憧れのような存在でした。
 
使ったこともなければ実物すら見たこともなかったのですが、当時はホームページがありましたのでルアーのスペック紹介ページやカラーチャートなどよく見ていました。
 
プエブロがフーター80Fのモニターを募集した時、募集開始と共に入力フォームまで記入したのに締め切りまで迷いに迷った末、僕は最後の送信ボタンを押せませんでした。
 
自らのハンドメイドルアー製作のモチベーションの格を成しながらも、憧れは憧れのまま時は過ぎてゆく。
 
なんでしょうね…憧れるだけ憧れといて、実際にはプエブロルアーをたったのひとつも使ったことはない。憧れが作り出した実体のない憧れは、憧れの最終点を無闇に昇華させることなく、自らの憧れに対し己で運命を打とうとしたのかもしれません(笑)
 
ただそこで錆びることなく益々強くなった原動力は、自身のハンドメイドルアー製作をさらに加速させます。
 
そんなある日Instagramにてひとつのメッセージが届きました。その送り主は、当時フーター80Fのモニターを務めていたHAYAO.くん(https://www.fimosw.com/f/hitodeman)でした。
 
【ハンドメイド:2018年5月7日~三浦半島大鱸釣り】
https://www.fimosw.com/u/hitodeman/mhiz1xcrhdgpby
 
彼が何者なのかまだ知らない人は、上のログを読めば片鱗を掴めると思います。釣り師としての濃度がふんだんに高めので、そこはあくまで片鱗です(笑)
 
僕は彼ほどプエブロ好きな人間を見たことはありません。いや、そもそも身近にプエブロウッドが好きという人間は、今でもたったの一人もいません。
 
彼は今年鹿児島から故郷の神奈川へ居住を移しましたが、プエブロウッドを見掛けることは皆無と言って良い鹿児島で出会うなんて、本当想像すら出来なかったことです。
 
写真のインパラは、そんな彼が僕にくれたプエブロウッドプラグ。
 
正直プエブロウッドの真髄や背景などは、まだ勉強不足で片鱗も掴めていないと自覚しているのですが、教えてもらったことでひとつ言えるのは、アカキンのインパラ(初代)は初期も初期のモノらしく、インパラの中でもレア度は高いらしいです(使うのほんと緊張します…苦笑)
 
僕にとってはただのプラグじゃなく、憧れであり様々な思いの詰まった大切な大切な、そんなインパラの出番がやってきたというわけです。
 
 

■ 食わないボイル 〜ベイトの正体はサヨリ〜
大潮の満潮潮止まりから下げの流れが効き始めると心の中で「位置について」が唱えられ、濡れた護岸が静かに露出していくにつれ「よーい」の掛け声が聞こえ、今日一番の流れが走ったら「パンッ」と水飛沫と共にスタートの合図が鳴り響く。
 
そうして始まるボイル祭りは、前夜同様またしてもなかなか食わないボイルの模様。
 
手持ちのイナッコパターンの実績ルアーを次から次へと打ち込んでいくも、反応を得られたのはジグザグベイト60Sとマッチボウ100Fのみ。
 
ただどちらとも後々気付くことになる自分の愚かな技術不足のせいで、魚の口にルアーを付けたままブレイクしてしまいました。
 
バーブレスフックなのですぐに外れてくれると良いのですが…ブレイク後にエラ洗いで水面を割って出る、無念の光景が脳裏に焼き付きます。
 
 
「これだけボイルしていて、何故トップルアーに出ない?」
 
過去の実績に縋りながらダミービー、スウィングウォブラー85S、そして新加入したばかりのアルゴ105を投入しドッグウォーク等で探るも、全く反応を得られない状況。
 
こりゃどうしたもんかなぁと明暗の奥へ流しきったアルゴを回収していると、明暗の境目でググンッと何かが引っ掛かりました。
 
ベイトかな?バラさぬよう慎重に寄せると、イナッコにしてはなんだか地味にウエイトがあるような感じだし、シルエットは大きい?長い??
 
抜き上げる時に見えたその魚体に、瞬時に脳内を走る衝撃。
 
すかさずライトで照らしてその正体をしっかりと確認した時の「マジか!そういうことか!」という思いは、無意識の内に声に出て河辺に響いてしまっていたように思います。
 
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- 引っかかったのは25~30センチありそうなサヨリ -
 
食わないボイルの正体は、なんとサヨリ。エンピツサヨリは今年の6月に一釣行だけ確認していましたが、このサヨリらしい立派なサヨリはこの河川では初めて確認するベイト。
 
いや、この川のみならず、僕の7年のスズキ釣りにおいて正真正銘初めて対峙するベイトとなります。
 
ベイトの正体がわかったのなら、あとはアジャストさせるのみ。ただ問題として今手元にあるのは、サヨリパターンに使えそうなルアーなんて全く想定していないルアーケースだということ。
 
釣り開始で反応があったマッチボウもコンビでローテーションを組むラザミンも、いけそうと思ったナンバーセブン117Fも不発。その他のルアーは、イナッコパターン系のみ。
 
「こりゃあ困ったなぁ」と思う時間も与えてはくれない大潮は、あっという間に河口へと蓄えた水を吐き出し納竿時に。
 
サヨリパターン、サヨリパターン、サヨリパターン…脳内を埋め尽くすサヨリ。
 
寝る前も仕事中も休憩時間も、全てサヨリパターンを調べることに徹し、ヒットパターンとルアーを予習し、翌日も同じポイントにエントリーしたのです。
 
 

■ サヨリパターンでの自身初めての一匹を、プエブロ・インパラでキャッチ
グーグル先生完全指導のもと予習してきたことを、ひとつずつ試していきます。
 
そのひとつ目、ルアーを投げる前に確認しないといけないのが、サヨリがどの方向に逃げて捕食されているのか?ということ。
 
「スプラッシュの向きが〜」と解説されていたのですが、確かによく見てみると明暗で発生するボイルのスプラッシュは、"全て上流に向かって真っ直ぐあがっている"ことがわかりました。
 
ただし、流芯であがるスプラッシュにアジャストさせるには護岸からのキャストだと角度が平行になってしまい、流れに対して垂直になるルアー姿勢を作るのは不可能に近い。
 
橋から上流側に思い切り距離を取ってドダウンで投げれば…っていう手もありますが、最初からそれをするのはなんだかちょっとだけ億劫。
 
昨日は岸際でも捕食が起きていたのでとりあえず足元から狙ってみようと、流れを利用して後退させるのでも逆に巻いて泳がすわけでもなく、「スーッ」とインパラをスライドさせるだけのイメージで、手前の明暗の境目をトレースしていきます。
 
ラインの角度からインパラが流れに対して真っ直ぐの姿勢を保持できてるかなぁと思った矢先、水面がバシャっと割れてロッドに生命感が伝わってきました。
 
答えが出たことの早さに驚くと共に、獲りたかったプラグでキャッチした達成感に嬉しさが込み上げてきました。
 
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- インパラでキャッチした初めてのスズキ -
 
秋の始まりだからなのかサヨリ付きだからなのか、コンディションが良く下げの流れに同調しながら良く引いた一尾。
 
橋脚からも近いエリアだったのでドラグは出さないようにしながら自分は上流側へ移動、とにかく頭を完全に下流に向けて主導権を奪われてしまわないよう必死のファイトでした。
 
ありがとうと自然に出た思いは、釣れたスズキとインパラを託してくれた相棒と、もちろんグーグル先生及び教材を提供してくださった方々に対しての気持ちです。
 
 
 
リリースを終えてもなお高鳴る心臓音と、吹き出してくる汗。
 
鹿児島の季節はまだ秋じゃない?夏の名残り?
でもそんな狭間の時期に一番躍動するのがこの河川の特徴だと、3年以上通って分かってきました。
 
ただ、この河川にサヨリが入るなんて知ったのは初めてのこと。
 
まだまだ知らないこの川の姿があって、まだまだ対峙したことのないスズキ釣りのパターンがあって。
 
実釣前はまだピカピカだったインパラに薄っすらと入った擦り傷とフックサークルを撫でる。
 
相変わらず派手にあがるスプラッシュは、そう簡単には僕のプラグにあがってはくれません。
 
あれがダメならこれは?これがダメならこっちは?次の一手を繰り出すことはやめないし、考えることもやめない。
 
もう1匹可愛いサイズを追加しつつ、インパラとサヨリパターンを自分のスズキ釣りに刻んでいくのでした。
 
 
 
【タックル&ウェア】
[ロッド]ZENAQ PLAISIR ANSWER PA89 -Technical Surfer-
[リール]SHIMANO 18 STELLA 3000MHG
[メインライン]SUNLINE CAREER HIGH6 1号(16lb.class)
[リーダー]SUNLINE STATE CLUTCH SHOCK LEADER NYLON 20lb.
[ゲームベスト]SUBROC V-one VEST A-TACS LE X
[アイウェア]Zeque JAZ × 伊藤光学 ナイトオレンジ
 
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