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下げと上げ、サーフヒラメと潮回りについての概論。

  • ジャンル:日記/一般
12月から統計数学の勉強をまた始めた。


これはラグランジュの未定乗数という解析の方法を使って「推定」というものを行う。

10年くらい前も勉強したんだけど忘れちゃってる。

このラグランジュの未定乗数法は色々なところで現れるのでもう一回勉強しなおし。

忘れやすいから何度も出来る。


ブルトレ本というのを大会の景品にしたんだけど、その本の中に書いた自分の分析を少しご紹介したいと思います。



サーフで潮回りというと、「下げ」を中心に考える事が多いと思う。

この「下げ」自体に魚を寄せる効果があるのだろうか?

ちょっと分析してみた。

ひらめっぱりさんからデータをお借りし、釣れている地形毎にヒストグラムを描いてみる。

上げ




下げ


全体で見ると、やはり下げの方が釣れている数が多く、離岸流である縦潮流が良く釣れている。

じゃあ下げの方が釣れるな、バイバイ、だと味気ないのでちょっと分析を深めてみる。

ヒストグラムを見てみると、下げでも上げでも釣れそうな地形の比率は変わっていない。

では、地形から見た潮の上げと下げの状態ではどのように釣れ方が違うだろうか?

ここではデータの一部だけ書いてみる。

これは離岸流で釣れたヒラメの潮回りについて書きなおしたデータ。



こうすると非常に面白いデータになるのが分かる。

なんと、離岸流で釣れたヒラメは下げ5分以外に特徴的に釣れる潮回りが無い。

これは驚くべきことではないかと思う。

なぜ下げ5分は離岸流が良く釣れるのか?

離岸流は下げ5分が1・6倍ほど他の潮回りと比べて釣れるというのは、明らかにそこに何かあるからだ。


じゃあ横流れはどうだろうか。


下げ5分はやはり一番釣れているものの、明らかに離岸流の時よりも釣果が相対的に落ちている。


そして、実はサーフヒラメは上げ一分が一番釣れ無い潮回りのようだ。



と、いう感じで分析したんだけど、結構面白いことをブルトレ本には書きました。


サーフヒラメを定量的に分析したのは自分が初めてだと思う。

他の釣り方は、釣れたか釣れ無いかだけで語っているので一匹釣れても二匹釣れても同じ重みで語ってしまっている。

自分の釣り方は何がどれくらい釣れやすいのか?というのを明らかにしている点が全く違う。



データを見る時に結構厄介なのが加算過程っていうもので、色々足すと全て正規分布になってしまう、というところ。

言葉は難しいんだけど、「たくさんのデータを」足して割ると大体平均辺りでばらつくようになるという話。

今回の例で言うと、離岸流や横流れ、ヨブなどのデータを全部足して潮回りを検討すると「やっぱり下げ5分が一番釣れるよな」という話にしかならない。

ところが、離岸流や横流れで「ジャンル分け」してやると結構面白い分析が出来たりするのだ。

我々が釣り人がサーフに釣りに行くときには下げ5分だけ、というわけにはいかず、上げ1分という事もある。

実は上げ1分は一番釣れ無い潮回りなんだけど、選ぶ地形によってはやりようがあったりするということになる。

今回の結論は、潮回りと地形は関係している、です。


他にも面白いことをブルトレ本に書いたので是非大会に参加してドネーションをしてもらって読んでもらえたら幸いです。(剰余金は寄付します。)


今年大会の開催がまだ分からないけど。

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