最近、動画配信では芸能人も含めて『ストリートファイター6』が流行っている。
ふと思い出したのは、20年ほど前のバス釣りブームも似たような熱気があったことだ。
自分はゲーム全般をかなりやってきたが、格闘ゲームだけは本当に才能がなかった。腕はずっと止まったままだ。
一方で、FPSではプロ選手を輩出したチームに何度か在籍した経験もある。
対戦ゲームは、どれだけ練習したかが結果を左右するジャンルだ。
でも、シャドウバースのようなカードゲームは、運の要素が強く、実力だけでは勝てない部分がある。
そんな自分の目線で、「釣り」をゲームと見たときにどう映るかというと――
確かにゲーム性はある。ただ、その仕組みがまだ“洗練”されていないせいで、どうも「ゲームっぽさ」に欠けると感じてしまう。
自分が考える釣りの“腕の差”が出るポイント配分はこんな感じだ。
立ち回り:60%
キャスト:30%
その他(仕掛け、道具など):10%
この“立ち回り”というのは、つまりどこで・いつ・どう動くかということ。
これが釣果を大きく左右する。
よく「聞いた話」をそのまま実力だと信じているようなケースを見かけるけど、それはちょっと違うと思っている。
たとえばサーフヒラメでよくある「ベイトに合わせた釣り方」もそのひとつ。
自分が重視しているのは、「どの地域にイワシが接岸しているのか」「流れの速さによる居残りの有無」といった要素。
こうした観点は人によって意外と違う。
流れやベイトの動き、居残り個体、朝まずめの考え方など――
ブラックバスとサーフヒラメ、この2つは驚くほど共通点が多い。
でも、よくわかっていない人ほど、テスターや有名人の発言をそのままなぞってしまう。
そして誰もがその話を信じることで、まるで“裸の王様”のような構図になる。
自分はそれを見て「本当にわかってないな」と思ってしまうことがある。
釣りは前提知識があるかどうかで、まったく違う“ゲーム”になる。
同じルールで遊んでいるようで、まるで別のゲームをやっているように感じることも多い。
実際、毎週釣りに行っているのに年間1枚しか釣れない人が、釣果情報を持つだけで20枚以上釣れるようになるケースを何度も見てきた。
つまり、「釣りは情報戦」と言っても過言ではない。
起承転結の“結”だけ求めて行動する人も多くなった。
でも、それでは“手段”が変わってしまい、釣り方そのものを語っても再現性のない話ばかりになる。
今の消費者は「自分が主人公じゃないとつまらない」と思う傾向がある。
そのせいか、自分の周りでも「釣りが上手い人しか釣れないなら辞める」という人が非常に多い。
ほとんどの人が、このパターンで釣りを離れていってしまう。
では、「釣りの上手さ」とは何か?
自分から見て、それはやっぱり立ち回りだと思う。
でも、情報だけで立ち回りを無視した釣りを参考にしてしまうと、再現性がなくて結果が出ず、「上手い人しか釣れない」と感じて辞めてしまう。
カラーやルアー形状など、釣果と本質的に関係ない要素で商品を売ろうとすればするほど、釣りが“つまらなく”なる。
そして結果として、釣り人口が減り、業界が空洞化していく。
自分がやっていたゲームはデジタルだったから、情報の不確かさはほとんど無かった。
一方、釣りはアナログだし、水産の専門家でも分かっていないことが多い。
確かなエビデンスに基づいた情報を発信しようとすると、本当に膨大な労力が必要になる。
たとえば「ヒラメのベイトは何ですか?」という簡単な問いに答えるだけでも、自分は:
論文をほとんどすべて読み、
自分で釣果の集計をとり、
研究者にも直接連絡をとり、
生物学の勉強まで行った。
こうした上で、ようやく「これは言える」と言えるようになる。
最近よく見かける「シロギスパターン」についても、正直やめてほしいと感じる。
自分は鹿島灘で5,000匹以上のヒラメを見てきたけど、シロギスを食べていた個体は1匹もいなかった。
それなのに、平然と「シロギスを意識して底を巻いた」といった話が語られている。
たまたま釣れる状況ならそれでも釣れるかもしれない。
でも、どうしても釣れない状況から抜け出すなら、カタクチイワシについた鳥山を探した方が確実に釣れる状況に近づく。
それが自分の提案であり、それに基づいたルアーが売れたらいいな、と思っている――そんな話です。
以下は元の文章です。
動画配信では芸能人も含めてストリートファイター6が流行ってる。
20年くらい前のバス釣りも同じだったけど。
自分は結構ゲームはやってきたけど格闘ゲームだけは全く才能無くて腕が止まってる。
FPSはプロも排出したチームに何回か在籍したことがある。
対戦ゲームはどれだけ練習したかが勝敗を分けるけどシャドウバースみたいなカードゲームだと殆どくじ運。
そんな自分から見て釣りをゲームと見てそのゲーム性はどうなのかというと、ゲーム性は感じるもののブラッシュアップされていないためにゲームっぽくなく感じる。
自分が思う釣りのゲーム性、上手下手の腕の差が出るのはポイントは立ち回りが60%くらいで30%くらいがキャスト、10%がその他。
「人から聞いただけのこと」を踏襲して腕だと思い込んでいるような話を見聞きするとこれは違うなって思う。
サーフヒラメの場合はそこにいるベイトに合わせた釣り方っていうのがまさにそれ。
自分が考えたサーフヒラメでは、どの地域にイワシが接岸したか、しているか、流れの速さで居残りは、などの考えだけど、人によってそんなに違うか?と思う。
流れやベイトや居残り、朝まずめの考えはブラックバスもサーフヒラメと結構似てる部分がある。
分かって無い人だとテスターが言ってたような事を踏襲して同じ事を言うので裸の王様みたいな話になって、ホントは何も分かってないだろって思ってしまう。
基本知識の前提で釣りは大分人によって違うので同じゲームをやってる気がしない。
立ち回りがゲーム性だと思う理由に、毎週釣りに行ってて年間1枚しか釣れ無い人でも情報さえあれば20枚以上釣れてしまうのを結構見てきた。
情報があれば誰でも釣れちゃう。
起承転結を省いて結だけ求めると手段は変わるよなと思う。
それで釣り方を語っちゃうと、再現性のあるゲームの部分は語れないので適当な話が多くなる。
今の消費者は「自分が主人公じゃなければ面白くない」と思っている。
実際に自分の周りでも、釣りが上手い人だけが釣れるから釣りは辞める、という人がかなりいる。
殆どこのパターンで辞めてしまう。
じゃあ釣りの上手さって何だ?ってなった時に自分から見て釣りの上手さは立ち回りだろ、って思うけど、情報だけで立ち回りを省いた人の釣り方を参考にしてしまうと再現性が無くて、上手い人は釣れると思って釣りを辞めてしまう。
カラーやらルアーの形やら、そういう本質じゃないものでルアーを売ろうとすると釣りを辞める人が増えて業界が空洞化する事と同義。
自分がやっていたゲームはデジタルだったので、情報の不確かさは殆ど無かった。
釣りはアナログで、且つ、水産の専門の人でも分かってないことが多い。
確かなエビデンス有りの情報を発信しようとすると非常に、膨大な、とんでもない労力を必要とする。
ヒラメのベイトは何ですか?という簡単な疑問に自分は論文は殆ど読んだし、自分でも集計を取ってみたし、研究者にも連絡を取ったし、その上で生物の勉強までやるしかなかった。
シロギスパターンなんか語ってる人を見ると辞めてくれよと思う。
鹿島灘では5000匹以上のヒラメを見たけど一匹もシロギスを食べてなかった。
とんでもない話なのに当たり前に語られている。
それで動画でシロギスを意識して底近くを巻きました、なんて言っても全く再現性は無い。
釣れる状況ならそのやり方でも釣れる。
でもどうしても釣れ無い状況から釣れる状況になりたかったらカタクチについた鳥山探した方が釣れる状況にはなるよね、というのが自分の提案であってそれによってルアーも売れればいいなと思ってる次第です。