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登石 ナオミチ
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▼ 閉鎖された環境の面白さ②
- ジャンル:日記/一般
- (生物ネタ)
どうも〜ナオです!
前回の続き!
前回の記事で、閉鎖された環境では、周りの自然環境によって同じ種類の生き物でも違う性格になる。
という事を書きました。
このログでも、その話。
話の舞台は、関東を代表する山上湖である、河口湖と山中湖!
山中湖と河口湖
関東の人なら誰でも知ってる湖かと思いますが、最近は愛媛の人も見てくれている(と信じてるw)と思うので、一応説明して置くと、山中湖も河口湖も、富士山の近くに位置する山上湖。
どちらの湖も、水質はクリアで、ボトムは溶岩と砂です。
ちなみに上の画像が山中湖で。
この画像が河口湖。
画像からも分かるように、とにかく似ている湖なんですね。関東の人は富士五湖なんて呼んで一括りにしていますね。^ - ^
じゃあ、住んでいる生き物も同じなのか?というと…だいたい同じ。
だけど、一つだけ決定的な違いがあります。
山中湖はワカサギが良く釣れて河口湖はワカサギが全然釣れないんです。
じゃあ河口湖にはワカサギが居ないのか?
というと、そんな事は全くなく普通にワカサギが沢山泳いでますw
また漁協による刺網調査からも、ワカサギが沢山生息していることが明らかになっています。しかも河口湖のワカサギは山中湖のワカサギよりかなりデカイ。
なのに、山中湖には冬になると沢山のワカサギ釣り師が訪れますが、河口湖には全くワカサギ釣り師はきません。なぜなら河口湖はワカサギが釣れないから。
では何故、山中湖のワカサギは釣れて、河口湖のワカサギは全然釣れないのでしょうか?
ワカサギとミジンコの深い関係
ワカサギの餌と言えば、ミジンコ。
だけど、実はワカサギは生まれてからすぐにミジンコを食べ始める訳ではありません。
まだ体が小さいワカサギにとってミジンコは大きすぎるので、体が小さいうちは、ミジンコより小さい、ワムシというプランクトンを食べます。
つまり、ワカサギは、
・稚魚→ワムシ
・成魚→ミジンコ
と、成長段階で餌が変化するんですね。
そしてこの実はワムシ。
ミジンコの餌にもなっています。
ワムシは、ミジンコにも食べられて、ワカサギの稚魚にも食べられて大変ですね。笑
河口湖に何が起きている?
ここまで書けば、河口湖に何が起きていて、ワカサギがどのような状況になったのか、ピンときた人も多いでしょう。
そうです。
ミジンコの大量発生!
理由は、諸説ありはっきりとは分からないのですが、専門家の調査によりミジンコの大量発生が確認されたそうです。
そうすると、まず初めに減るのが、ミジンコに食べられるワムシ。
そしてワムシが減ると、ワカサギの稚魚の餌が減るので、多くのワカサギが餓死してしまいます。
しかし、餌が少ない稚魚期をなんとか生き延びさえすれば河口湖のワカサギは天国ですね。笑
だって餌になるミジンコが大量にいますので。
なので、河口湖のワカサギは餌を沢山食べてサイズが大きいんです。
しかし、常に餌となるミジンコが大量にいるこの状況は、釣りには向きませんね。常に満腹状態では魚は釣り餌に食いつきません。
一方で山中湖では、ワカサギの稚魚の餌となるワムシは大量にいるので、多くのワカサギが成長出来ます。
すると、今度は成長したワカサギに食べられて、ミジンコが減少するんですね。
つまり、ワカサギは沢山いるけど餌は少ない。
これは、ワカサギ釣りには向いていますね。
つまりまとめると…
●山中湖の場合
・豊富なワムシの生息
↓
・ワカサギ稚魚がワムシを食べる
↓
・多くのワカサギが成長する。
↓
・成長した多くのワカサギがミジンコを食べる。
↓
ミジンコの数減少。(⇄豊富なワムシの生息)
↓
慢性的な餌不足
↓
釣り餌への反応、良好
・河口湖の場合
ミジンコの大量発生
↓
ミジンコの捕食によるワムシの減少
↓
ワムシを餌とするワカサギ稚魚の減少
↓
一方でその状況を生き延びたワカサギ成魚は豊富なミジンコを大量に捕食
↓
釣り餌への反応、悪化
となる訳ですね。
いかがでしょうか?
一見、同じように見える湖でも、ミジンコの数のという些細な違いで、ここまで大きな変化が起きてしまうんです。湖という閉鎖された環境ではその湖ごとに独自の生態系が成り立ちます。
それを考えていくのってホントに面白いな〜と。
これって釣りでも同じで、単に「魚が釣れない。」で終わるんじゃなくて、「何で釣れないのか?」を考える。
「餌は何なのか?」「今、餌を食わない理由は何なのか?」自然を観察して、こうゆう疑問を解決していくのが釣りの楽しみです♪
以上!
で………終わりません(^^;;
重要な追記
まぁブログを公開する前に、内容が間違ってたらヤバいので一応、ネットで調べましたよ。
「河口湖 ワカサギ」ってね。。
そしたらなんと!
今年は超絶釣れてるらしい!爆
ちなみに、このブログって私が高校生の時に書いていたブログの内容を少し変えて転載しているんです。
だからその当時の情報としては間違ってないんだけど…なので、この記事の内容は、
河口湖には、こんな時期がありました。
くらいに思っておいて下さいね!
むしろめちゃくちゃ釣れてるみたいなんで、関東の
方は河口湖へGOです!笑
ちなみに、釣れるようになった理由ですが、釣れなくなった理由をしっかり理解していれば簡単に分かりますね。( ̄▽ ̄)
ただ、単純に、増えすぎたミジンコが、ワムシを減らし過ぎて、ワカサギの稚魚の餌だけでなく、自分達ミジンコが食べるワムシもいなくなった
んでしょうね。
その結果、ミジンコも餓死し始め、今では適正数に落ち着いたのでしょう。
その証拠として、ワカサギの大きさも、釣れない時代に刺し網で取れていた大きなワカサギではなく、山中湖と同じくらいの大きさのワカサギに、小型化しています。
以上!今度こそ本当に終わりです!!笑
iPhoneからの投稿
- 2016年5月26日
- コメント(3)
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