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琵琶湖 生命の育みの光と影


どうも!ナオです!


今回は琵琶湖のこと。
今年は何度も琵琶湖に通っていました。
多くは友人のガイドで琵琶湖に行っていたので、釣りやポイントの事で語れる事は殆どないですが、はやり琵琶湖は日本最大の湖にして、固有種の宝庫。


この湖での生き物探しは、生態系について考える部分や、感じたことが多々あったので、ここに記録として残してみます。




琵琶湖の春は生命感が凄い



春の琵琶湖はとにかく凄い生命感です。


流入河川に登る大量の稚鮎。

そして産卵のために川へ登るニゴイやハスの量は凄まじく、川によっては橋の上から見て、もう魚体によってボトムが見えないほどに大量に押し寄せていました。







ミノーなどに高反応なハス。
ネチネチやるより、早巻きに反応が良くイメージとしてはメッキみたいな感じ。
また魚なのに、魚体にヌメリがなくザラザラとしているのも印象的でした。







そしてニゴイ。
日によって、ボトムをスローに流した日が良かったり、フラッシング重視でリアクション的に釣った方が反応が良い日があったり様々な反応が楽しめました!

ニゴイは外道という扱いを受けることが多いですが、専門で狙うと立派なゲームフィッシュとして素晴らしい魚だと思います。
このニゴイについての詳しい釣り方や時期、釣れる場所の探し方はYouTubeに上げたので、下にリンクを貼っておきますのでもし良かったらご覧下さい。


あと衝撃的だったのは、琵琶湖の稚鮎達は、動物性のコマセを撒いて釣れること。
僕のイメージでは稚鮎は海にいる時はコマセを撒いてサビキなんかでも釣れるけど、淡水に入ったら動物性の餌は食わなくなるイメージでした。

しかし、沢山の人が、シラスなどを潰した動物性の撒き餌で稚鮎を釣る春の琵琶湖の風物詩とも言える光景を初めて見て思ったことは


「あ、そうか琵琶湖は海なのか……」


でしたね。笑








そして、琵琶湖といえば、琵琶湖固有種であるビワコオオナマズとイワトコナマズ。









写真は全てイワトコナマズ。
黄色が強い個体は友人が釣りました。


ビワコオオナマズは釣ることは出来なかったですが、産卵の為に接岸した大規模は群れを見ることができました。

産卵で入ってくるビワコオオナマズは、ルアーに反応しないのですが、水深50センチもない浅瀬で1メートルを越す大量のビワコオオナマズ達が、体を半分水から出し、魚体を擦り合わせて産卵する光景は、それはそれは圧巻の光景で、魚好きなら死ぬまでに見たい光景ベスト10に入るでしょう。
釣れなかったですが、見るだけで大満足でした。


(まぁ嘘ですけど。実際には見るだけで満足できる訳がなく、ルアーを食う個体を探し回っていたので、産卵シーンの写真はありません!!笑)






豊かな生命の育みの影


しかし、琵琶湖に通って感じたのは琵琶湖の豊かな姿だけではありませんでした。


特に影響を感じたのは、琵琶湖には堰があり人為的に水位調整をしている影響です。


ブラックバスやブルーギル、雷魚などの外来種は産んだ卵を孵化するまで守りますが、国内の魚にそのような習性がある魚種はそう多くありません。
(もちろん居るけどね!オヤニラミとか)


じゃあ、産んだらその卵はそのまま他の魚に食われていいのかといえば、そんな訳はないので、そこで魚達が利用するのが、増水によってできる湿地帯です。


水深の極浅い湿地帯は、ニゴイなどのエッグイーターが入ってこれず、また増水によって出来た湿地達は普段の生活圏から離れた場所にできるので、移動能力の低いゴリなどのハゼ科のエッグイーターからも逃れることができます。


このような湿地達を利用して産卵をする代表的な魚種といえばナマズです。
(ナマズが産卵期に田んぼに入ってきて産卵するのはこの習性の名残りでしょうね。)



琵琶湖のイワトコナマズやビワコオオナマズもその例外ではなく、本来はそのような場所で産卵をしてきたのでしょうが、今の琵琶湖は雨によって水位が上がってもすぐに人為的な水位調整により元に戻されてしまい、このような湿地達はできません。


なので、イワトコナマズやビワコオオナマズは水位が上がった時に岸際で産卵はしますが、そこは他の魚も入ってこれるので、日が昇ればニゴイをはじめ、エッグイーター達に産んだ卵はバクバクと食べられてしまいます。


イワトコナマズの産卵に当たった日は、夜明けが近づくと大量のニゴイ達が現れて産んだばかりの卵を食べまくる光景を見たのですが、とても悔しい気持ちになりました。


そして仮に運良くニゴイから逃れても、すぐに水位が落ちてしまうので、余程の大増水でないと孵化する前に卵は陸に上がってしまい、孵化することはできないでしょう。




ビワコオオナマズもイワトコナマズも貴重な日本固有種でありながら、どちらも絶滅が心配される種。

個体数の減少にはブラックバスやブルーギルによる影響ばかりが注目されますが、それよりもむしろ産卵が難しいこの現実のほうが胸を痛めました。



魚を釣ることは魚を傷付けることだけど、その魚が好きで、釣りたくて、フィールドに向き合い、その中で魚を知ることは魚を守る第一歩。


もちろん、水害から人々を守るためにある堰や水位調整システムを壊すことは今更できることではありません。


ただ、現実はこうなんだよ。という部分だけでも知れただけでも何か変わるきっかけになればいいなーと思う今日この頃です。




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少し文内でも触れたニゴイ釣りについては、YouTubeに実釣を絡めてまとめてみました!
釣れる時期や狙うべきポイント、使うルアーなども紹介してみましたので興味がある方は是非ご覧下さい!




以前にブログにも書いた大阪湾と東京湾のバチ抜けの違いについてもYouTubeに載せてみたんで、こちらも良かったらどうぞ!

そしてチャンネル登録宜しくお願いします!笑



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