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キングサーモン パタゴニア釣行記 part2

TRANSCENDENCEの片山です。

今日は前回のパタゴニアのキングサーモン続編です。

パタゴニアストリームフィッシング(渓流)

パタゴニアは氷河からの雪解け水が小川になり、その小川が山上湖を形成。そこから下流に流れが出来て川になりその次の湖に流れ込む。
 

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その湖と湖を繋ぐ川でキングサーモンは長旅の終焉を迎える。
 

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フェリーで渡ってきた上流から2番めの湖には聞き間違いでなければ50kgのレイクトラウトが生息する。
 

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狙っては釣れないらしいが、一度お目にかかりたいターゲットではある。

 

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渓相はいかにも大型が潜んでいそうな雰囲気が漂う河川だ。大きなえぐれやカレントに大型の20kgオーバーのキングサーモンが潜んでいる。

 

このパタゴニア渓流フィッシングの攻め方は、今まではスプーンが王道だった。ただ、渓流でもスプーン以外を使ってターゲットとやりとりをしたいため、今回は色んなルアーを持ち込んで試していった。

 

当然といえば当然だが、流れが速いところと緩いところ、深いところ、浅いところの組み合わせで攻め方やルアーが変わってくる。スプーンだけだと釣り方の幅が狭くなってきてしまう。

 

今回はキングサーモンがヒットしやすいケース毎に攻め方を簡単に説明していきたいと思います。

 

パタゴニアのキングサーモンがいる川は当然色んなシチュエーションがある。そこを効率よく釣りをするためにはいくつかの攻め方がある。単純にスプーンだけでは効率が悪いというのが認識で、そのためにいくつかのルアーを持ち込んだ。

 

特にキャスト方向の奥側が浅く、そこからいきなりドン深になっているエリアで、さらに流れが強い場合などはスプーンだけでは効率が悪くなってくる。理由は

 

・キャストして少しフォールしている間にPEが流される

・少しリトリーブしてフォールさせても流れに負けて流されながらフォールする

・スプーン特有のひらひらフォールでフォールが遅い

・フォール後もリトリーブで浮き上がりやすい

・ヒットポイントである最後の駆け上がりを効率よくリトリーブ出来ない

 

など挙げればキリがありません。

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渓流キングサーモンのキーワードは流れと水深です。上の図のY方面への強い流れでZone1を物凄い勢いで流されていってしまいます。これを考え、どのようにコントロールするべきなのか。

キングサーモンのルアーへのバイトが威嚇である以上、どれだけキングサーモンを威嚇出来るかが重要になってきます。すごい勢いで逃げていく(流されていく)ルアーにはを威嚇するタイミングや必要性が下がります。そのため、Zone2でどれだけ威嚇(アピール)出来るか、テリトリーを荒らせるかになってきます。

そうなるとキングサーモンが身を潜めている流芯の深場Zone2でルアーがどの深さにいるかが重要な要素となってきます。

また、Zone3のチェイスゾーンもZ方向が重要になってきます。一見同じくらいのチャンスに見えますが、全く違ってきます。

結局はこのXYZ方向全てにおいて使いやすいルアーがいくつかあります。


パターン毎に説明すると


1.バイブレーション
1つ目はバイブレーション。このルアーのメリットは浮き上がりを簡単に調整することができ、カレントを舐めるようにリトリーブすることが出来るところ。これが出来るだけで圧倒的にチェイスが違ってきます。


 

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基本的には長旅でゆっくりしているキングサーモンに口を使わせるには射程圏内にしっかりとルアーを通す必要があるということ。捕食ではなく、威嚇であるということが一番のポイントです。

 

バイブレーションの様に、上方向への力が加わるものに関してはトレースコースをコントロールしやすく、ステイしているエリアに侵入し、威嚇対象になりすいためヒット率が高かったと言えます。


Zone1では自重による下方向への力でフォールしながらリトリーブ。Zone2でもミノーやスプーンだと浮き上がり方向への力を遮るものがなく大切なフィーディングゾーンで浮き上がり過ぎてしまいます。そして大切なのは流れが少しゆるくなるZone3で駆け上がりを舐めるようにトレース出来るかです。


 

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使用ルアー:BlueBlueナレージ65、常吉ドロップショット
 

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これがBlueBlueのナレージ65でのヒットシーンです。次の動画は最後の駆け上がりでキングサーモンがヒットするシーン。



基本的にはこれの1.5倍くらいのサイズを狙っているので少しパワーファイトになっています。実際は急深な駆け上がりの下からチェイスしてきたものと思われます。

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2.ミノー
次はミノー。今回は流れと威嚇射程圏内を考えると少し潜るディープダイバーを選択しました。あまり潜らないミノーはキングサーモンには使いづらいと言えます。
 

選択した理由は、

・シャローには大型キングサーモンがいない

・流れがある深みにおおい

・シンキングではないので立ち上がりが重要

・流れから飛び出さない安定性能が必要

 

などです。そして使ったのはBASSDAYのシュガーディープ90。
 

 

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これも攻め方はバイブレーションと同じで、舐めるようにトレースしやすいためです。

 

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狙ったポイントの上流部にキャストして流れを計算しながらリトリーブスピードを調整します。ヒットポイントは流芯ど真ん中と最後の駆け上がりになります。

キングサーモンのテリトリー上部を乱し、荒らすわけです。

 

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これはLateBloomings510+を使ってシュガーディープでキャッチした1匹です。憧れの川を追いかけながらキャッチしたキングサーモン。

これは流芯で魚体を反転しながら中層でヒットした一匹です。

3.スプーン
次は王道のスプーンで攻める場合。それも1ozクラス以上のものを使っていくパターンです。キャストして可能な限り一気にフォールさせないとヒットに持ち込めません。


 

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底にタッチするまでの秒数をカウントし、覚えておきます。あまり時間をかけすぎて着底に気付かないと、すぐにスプーンが流されてY方向へかなり流れてしまいます。

これを避けるためにある程度のフォールでリトリーブを開始してしまうのがいいです。これをやらないと実際にはラインが流れに乗ってラインが出なくなった頃には既に着底してしまっているパターンがよくあるわけです。

 

スプーンの場合、リーリングを開始し、流芯付近で反転時にバイトするか、浮き上がり始めでバイトしてきます。

浮き上がりタイミングをコントロールしてゆっくりトレースすれば、バイトポイントが調整できます。ただ、スプーンの形状、ライン角度から浮き上がりやすいのが難点です。これを理解した上で使うと独特のイレギュラーアクションでフラッシングでキングサーモンがバイトしてきます。

 

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結論としてはキングサーモンも鱒族なので通常のトラウト類と同じ攻め方でいいと言うことです。普段あまり使わないバイブレーションなどを織り交ぜることで効率的な釣りが成立します。

渓流でのパターンはこのような感じです。

 

--
ここで渓流で使ったロッドの解説です。

1.Currentes(カレンテス)
ロッドは8ftと9.8ftに可変するスピニングロッドであるCurrentes98のプロトモデルでのファイトです。

 

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このCurrentesはキングサーモン用としてではなく、国内のショアゲームを中心に開発を進めています。

8ftから9.8ftに可変するカレンテスは港湾部でのシーバスゲームから磯、サーフでのキャスティングゲームやショアジギングにも対応したモデルです。

Currentesはパックロッドの携行性能ではなく、可変性能を最大限に発揮させたロッドです。

「あ、この場所でもう少し長かったら。。」
「あ、この場所でもう少し短かったら。。」
「2本持っていくのは面倒だし。。」

なんてことにも即座に対応することが出来ます。当然8ftと9.8ftではガラッと雰囲気が変わってきます。特に拘っているのは感度とキャストフィールと、飛距離です。

レングスによってカレンテスは雰囲気がガラッと変わります。これは長さが変わることで力点の移動が起こるため全く別のロッドになるためです。

パックロッド(マルチピースロッド)は各ブランクスを別々に焼き上げていくため、ゾーニング設計が可能です。これは各セクションごとに求める特徴や素材、目的を個別に設計して組み合わせることが出来るのです。

そのため組み合わせは多岐に渡りますが、通常のロッドではないような設計が可能になるわけです。

このロッドはプロトの段階で2ピースロッドと全く遜色ないしあがりになりました。昔はよくパックロッドは折れましたが、今はマグロまでキャッチ出来る時代です。

一度是非触って見て下さい。
キングサーモンには8ft verで挑みました。


2.LateLateBloomings510+
これはすでに発売を開始している5ピースのベイトパックロッドです。

キングサーモンの場合は5.10ftで挑みました。このロッドは日本から世界まで1本で釣りをするために開発されたロッドです。

 

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ピラルク

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ベッコウゾイ

 

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マーレーコッド
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チャドー(タイ)
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パプアンバス
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ハクレン
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シーバス
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ヒラメ
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フラワートーマン
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トーマン(インドネシア)
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アカハタ
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ピーコックバス
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バラマンディ
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カショーロ
 

ピラルクからピーコックバス、バラマンディ、アロワナ、パプアンバスなどの海外の魚から、シーバス、バス、ロックフィッシュなどにも使っています。

日本の魚には少し強めと感じる方もいるかも知れませんが、MHくらいの強さです。

ただ、ティップは飛距離と小さいルアーなどをキャストするために少しだけ柔らかく設計されています。

これも可変ロッドで、5.10ftのショートディスタンス(レギュラーファースト/RF)、6.2ftのボートゲームでのジギング、7.3ftと7.7ftのロングディスタンス(ファースト/F)に対応します。

海外での釣行や家族旅行、国内旅行や出張で対象魚を選ばずに1本持って行くにはカバーレンジが広く、レングスが変えられるLateBloomings510+はオススメです。


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パタゴニアでの釣りはこの渓流パターンと湖の2パターンがあるので次回の湖パターンは少し時間が経った年末付近にお届けします!

次回は台湾のGT釣行をご報告致します。

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