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人間灯台

灯光は辺りを照らす。
そこに在り続ける限りずっと照らす。
航行する者の道標として、あるいはその光源を憧れる者の拠り所として。
薄暮を迎えた河岸におれ以外は誰もいない。
やや強い風が顔に吹きつける。
水面の音を聞き逃したくないから嫌いな防寒着のフードを、惜しむことなく早々に被る。
やがて遠くの空が明るく光…

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落葉

色付く役目を終えた葉が車道脇を埋めていた。
その光景を見て、数週間前から「イチョウの紅葉を見に行きたい」と言っていた妻の言葉が蘇る。
人生でまだ一度もキャンプをしたことがないという妻が「キャンプをしてみたい」と言うものだから、幼少の頃から家族で使っていた懐かしのテントを実家かや預かってきたものの、ま…

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フクロウみたいに犬が鳴く

目的地への道中、畑道の傍で西に向かって一斉に咲くコスモスを見つけ車を停める。
運転席のドアを開けると、コスモスの匂いが風に乗り一斉に吹いてきた。
間近で見る花びらは一寸の曇りさえなく鮮やかに発色していて、ピンクや赤、それに黄色のアクセントを付け風に揺れている。
陽光を浴びた花びらをまじまじと見る。おれ…

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シングルフックバーブレスに鱗

思い描いていた原因に対し真実はまったく違うかも知れない…と、再び静寂に包まれた川辺で、シングルフックバーブレスに刺さった鱗を見て思う。
8月に入ってからスズキの口を掴むまでが地味に長い道のりを歩んでいて、その原因としては新しいタックルを導入したことにある。
オリジナルロッドのMellow Noise89は3月に手元に…

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微睡み

初めてバルサを削ってから7年が経った。
ただ作ることが楽しかった頃と比べると今は少し違う。
作っても作っても次から次へと湧き出す課題に終わりが見えず、焦燥感すら覚えるようになった。
その原因はハンドメイドルアーでメーターオーバーのスズキを狙って獲るという夢に、1095日という期間を定めたことに他ならない。

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雨降りの十三夜月

「もうすぐ携帯のアラームが鳴る頃か…」
 
浅い眠りの中でおぼろげに浮かんだ予感は、車の天井を叩きつける激しい雨音にかき消された。
 
 
自然で遊ばせてもらう釣りだから、思い通りにいかないことなんて山ほどある。どれだけ予定を組んだって、どれだけ予測を立てたって、それらは簡単に無になることも当たり前のよ…

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実釣をせずフィールドを駆け回った日々が実釣開始の一匹に繋がる

ろくにロッドも出さず93水系136河川を駆け回った日々…実に213日間。ロッドを出さなかった最たる理由は「とてもじゃないが実釣をしていたら365日かけてもフィールド全てを把握できそうにないから」でした。
 
1095日のスズキは第二ステージへ。メーターシーバスを狙うフィールドの分母を17水系18河川1エリアに絞り、実釣ベ…

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花散れり、青のはじまりの季節に

 目的のエリアまで下道だと4時間半。焦る理由もないから高速を使うつもりはない。
 
土曜日の仕事を終え支度を済ませたら、途中でジェットボイルで晩飯を作り、てきとうな場所で車中泊すればいいと思った。
 
 道半ばで、LINEにメッセージが入る。同じ会社のSさんの釣行プランを聞いて、合流する為に目的地を少しだけ…

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まだ柔らかい北西の風

いつまでも暖かい鹿児島に、ようやくひとつ目の北西の風が吹いた。
喜ぶのは荒ぶる波を心待ちにするヒラ師だけ?いや、人の気配がぽつりぽつりと消えゆく河川に浸かる鱸釣師も、これから迎える厳冬期に心が躍る。
一年で一番寒い季節は、実は一年で一番熱い季節。生命感が微塵もない透明な流れに、文字通りゼロからのスタ…

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ベイトの溜まりどころ

「まぁ別に誰か居てもいい」
 
そんな気持ちで向かったホーム河川の水際には、案の定先行者の姿があった。
 
ココと決めたポイントにひたすら張り付く釣りをする自分だけど、こういう何かを変える必要を強制的に選ばざるを得ないような要素は、今後は逆に好都合。ここから上流へ行こうか下流へ行こうか考えながら準備をし…

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