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まだ柔らかい北西の風

いつまでも暖かい鹿児島に、ようやくひとつ目の北西の風が吹いた。

喜ぶのは荒ぶる波を心待ちにするヒラ師だけ?いや、人の気配がぽつりぽつりと消えゆく河川に浸かる鱸釣師も、これから迎える厳冬期に心が躍る。

一年で一番寒い季節は、実は一年で一番熱い季節。生命感が微塵もない透明な流れに、文字通りゼロからのスタートを与えられる気分。

気付くか、気付かないか。
知ってるか、知らないか。


沢山のボラの波紋の中、引っ掛けないようにフロートモデルを選びスローリトリーブしてもなおかすめるボラの感触と、プルプルと継続する感触。

ずり上げた影は、思ってたボラのサイズより少しだけ大きい。すぐに水に返そうとライトも照らさず近付き差し出した手が、思わず止まる。

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ボラと間違えてごめん。
暴れ回るもんだから砂まみれにしてごめん。

すぐに水に返して、次のボラの群れの波紋を追う。反応を見ながら、敢えて波紋も何もないところのアップクロスを選ぶ。水面に何もなくとも、水中に何かあるのを知っている。

ホームで釣りをするということは、そういうもの。

ピクピクきても、ロッドで合わせなんか入れない。正真正銘の右利きが操る右巻きベイトタックルは、ノブを握る指で釣りをするもんだと勝手に思ってる。

スプールから放出されるラインを抑えるのも、ルアーを泳がすのも、合わせを入れるのも全部指。だから指はとても大切。

リールを包む左手が、7年経ってもまるで棒だからってもの忘れちゃあならない。


バーブレスフックだと釣り上げた魚は大抵、2・3回のビッタンビッタンでルアーから外れる。カンヌキに刺さればバーブレスでも保持されることは多いが、掛かり所はほとんど分からない方が多い。

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実は最初、これもボラかと思った。ずり上げると魚がふたつに割れた。そんなことってあるんだねぇ。

ボラとまた間違えてごめん。
暴れちゃうからまた砂まみれにしてごめん。


久方ぶりに訪れたホームの釣りで、僕は一度もウェーダーを濡らすことなく釣りを終えた。

そもそも釣るために浸かるウェーダーじゃあない。釣れた魚の為のウェーダー。

気になる捕食を捉えるのは、もう少し先になる気はしている。グローブを付け忘れても釣りが成立する程、北西の風はまだ柔らかさを纏っている。



【タックル&ウェア】
[ロッド]Fishman Beams RIPLOUT 7.8ML
[リール]DAIWA ZILLON SVTW 1016SV-SH
[メインライン]YAMATOYO PE RESIN SHELLER 2号(AVE 27lb.) 150m
[リーダー]VARIVAS VEP SHOCK READER 25lb.
[ルアー]1989Lures Cork-コルク-
[ゲームベスト]SUBROC V-one VEST A-TACS LE X
[ウェーダー]Pazdesign BS BOOTS FOOT WADER V
[アイウェア]Zeque JAZ × 伊藤光学 ナイトオレンジ

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