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響文 -きょうぶん-

  • ジャンル:日記/一般
『響文 -きょうぶん-』

 そんな言葉は、国語辞典に載っていない。“響く”という言葉と“文章”という言葉から二文字を取り、勝手に組み合わせた造語だ。

ちょっとしたきっかけから、思考の荒野をトボトボと進んでいたこの数ヶ月。そこで辿り着いた自分なりのひとつの表現で、“今後の道しるべとしての役割を担って欲しい”という思いを込めた言葉である。


■ 何のためにブログを書いているのか

 何の目的を持ってブログを書いているんだろうと考えてみる。答えはすぐには出ず、ひとたびそのことに意識を奪われると、たちまち思考の荒野にポツンと立ちすくむ。もう数ヶ月も前から、こんなことを繰り返している。

 今まではなんとなくながらも「共感」をテーマを持ち、文字を紡いできたように思う。ブログだけに限らず、ハンドメイドルアーもその類いの感情を抱きながら作ることも多い。

「共感」とは、他者と喜怒哀楽の感情を共有することを指す、とある。どうやら、感情という前提がそこにあるようで、そうとするならば大方は一致しているのだけれど、自分の考えはそれで全てとは言えない。

 もちろん感情の部分で同じ思いを共有することも素晴らしいこととであるが、同じベクトルだけを持った集合体に身を置きたいわけでも、ただの仲良しコミュニティを形成したいわけでもない。

・フィールドに立った時に感じる匂いや、肌で感じる季節の変化
・魚との接点が生まれる刹那の感動
・自身が思い描く理想にたどり着く過程で顎を滴る汗や、悴んでもなおリーリングを止めない手
・なす術なく途方に暮れる朝焼け
・満足の1匹が水中へと返っていった後に残る余韻
・それら全てを構築する自然・人間関係に対する思い

 釣り人ならばそれらの瞬間を一度は経験し、それぞれの胸に刻まれたシーンをすぐに思い起こすことが出来るだろう。その一瞬たちを、共感(響感)したいと考え続けてきた。

 釣りの情景から浮かび始まるメロディーを、思うがままに文字に起こし、鼻歌から始まったイントロはサビを経て、まるでひとつの歌となるようブログを書いてきたつもりだ。

 振り返ればそれは、自分のためにという要素を強く持ったものであり、良くも悪くも“独りよがり”のものであったと思う。


■ ブログを始めたきっかけ

 今から約6年半前の2014年3月にFimoに登録し、初めてログを書いた。


 あっさりとした内容なのだけれど、そこにはハッキリとしたきっかけがちゃんと記されていた。

〜以下抜粋〜

『SEABASSという魚の持つ魅力はもちろんの事、人間関係の構築というそもそもの根底に何か訴えかけてくるものを垣間見た気がする。

SEABASSに関わるメーカーや釣り業界の人達。アマチュアアングラーの楽しく人情豊かで時にストイックな釣行記。

その場に身を置いて僕も過ごしたい、とそれらは僕の感性を刺激してくる。』

〜〜〜〜〜〜

 今の自分が思っていることを、6年前の自分もちゃんと思っていることに感心する(同じ人間なので、当たり前なのだけれど。笑)。


 その約1週間後、今でも色褪せない意思をちゃんと持ったログを書いている。


〜以下抜粋〜

『僕は読書も好きで時間があれば気になる本を探してきてよく読む。その中で、本となった小説やエッセイは、まるで作者の分身のようなものだと僕は日頃から感じている。作者が世に生み出し、何かの縁でその作品を手に取った誰かが作品を通してその作者の“人柄を見る”。

広く世に知れ渡る作品とは、一見その道のプロしか作り出すことが出来ないようにも思えるが、デジタル化やインターネット社会が作り出す現代においてはもっとも簡単に誰でも作品を作る事が出来る。その一つの手段が、ブログだと思う。』

〜〜〜〜〜〜

 ブログは読み物であり、作品であり、作者の分身である。この考え方は今も不変で、書き続けたログは2019年9月時点で481記事にのぼり、その全てがその時の自分の分身として存在していると思っている。



■ 最後に 〜書き手として響文を書けるように〜

 昔から自分は特に何か秀でた才能や能力、特技などがあるわけでなく、熱しやすく冷めやすい性分もあって継続して成し遂げた何かというのはひとつもありませんでした。

 そんな自分がブログを6年半も続けられ、fimoへの登録とほぼ同時に始まったスズキ釣りも、それと同じ経験年数を数えました。

 ご報告となりますが、この度『fimo登録ライター』として選考頂き、活動していくこととなりました。発信することもですが、継続することの大切さというものも身をもって感じているところです。

 これまでの自分の目線と思いが主体であったブログから、今後は読み手目線を大切にしたブログへ。

 読み手目線のブログとは?と聞かれると、今は正直ハッキリとした答えが出ません。冒頭で述べた通り、少し前まで思考の荒野にポツンと立ちすくんでしまう状況だったのです。

 そんな中で一歩を踏み出すために絞り出したきっかけが「響文」というひとつの表現であり、“読んでくださる方に響く文章を書きたい”と思うことに繋がりました。

 読み手にとって、役に立つブログ、釣りに行きたいと思ってもらえるブログ、魚・自然・人間関係を大切にしたいと思うようなブログ、自分もブログを書いてみようかな?って思ってもらえるきっかけとなるブログ。

 様々な特性を持つSNSが普及している今の時代。

「ブログじゃなくて良くない?書く時間ないし、読むのもなんだか面倒だよね」

私自身たまに見かけることもありますし、実際に聞いたりする言葉です。そういった中で選ぶ、ブログというツールとは。

 それらに対し理解できている部分と、まだ明確な答えと行動を掴む事が出来ていない部分が入り混じっています。

 今はまだ何を言っているかわからなくても、振り返った時に“響く文章ってこういうことだったんだ”と誰もがわかるようなブログを書けるように、思考錯誤しながら前に進みたいと思っています。

 情報を発信するということは、受け手がいるから成り立ちます。私ひとりだけでは、どうしても行き詰まる部分も多々あると思います。その時は、どうか皆様のお力を貸して頂けたら幸いです。

何卒よろしくお願いいたします。


2019年10月29日 フェリーとしま2の船上にて

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