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離岸流より釣れるカスプという地形。

  • ジャンル:ニュース

前回の記事にも書きましたが、今回はいい地形とは何かという話とその理屈、形成の仕方について話します。



以前、「波がベイトを運び、ベイトを運ぶようないい波とは海底勾配と波形勾配で決まっている」という話をしました。

https://www.fimosw.com/u/bluetrain/mdpseodptsp5zb



繰り返すようですが、自分の考えではサーフヒラメというのは「イワシが全て」。

波が無い所でもイワシさえ要れば、足首の水深でも小座布団クラスが釣れます。

そういう映像が自分の上げたyoutube動画にありますので是非ご覧ください。8分53秒くらいのところです。




さりとてサーフヒラメの面白さのウチの一つに、「地形を見る」というものがあるのも確か。

何も生命の力を感じない場所でも地形を見る目を信じてそこに魚が見えなくても粘り切る所にカッコよさがあるように思うものです。

そこで、自分の考えるいい地形の話をします。



崩れ波が起きる場所とは海底勾配が緩やかな場所、という事でした。

広い破砕帯を持つ崩れ波の起きやすい地形。

一方、ベイトが入りずらい、と思われる場所は巻波が起きやすい急な段差のある地形、という事になります。





という事は沖まで一定の角度で海底が続いているような場所がベイトが入りやすい、とも言えます。

ここが水深が浅すぎても波形が維持できないのである程度深くないとダメです。

でないと結局巻波になってしまってベイトは入りずらいです。


こういう巻波が起きやすい地形とは「沿岸洲トラフ型」という地形で起きやすいです。

なんじゃ沿岸洲トラフ型っちゃ!とお怒りの方もいらっしゃるでしょう。

大丈夫です。解説してあります。

fimoの記事で前に書いたやつ。
https://www.fimosw.com/u/bluetrain/mdpseod6g6m9js




ここで、一つ新しい概念を持ち出さないといけないのですが、それが「カスプ」です。

カスプは尖点と訳されたりしています。

サーフアングラーの中では「馬瀬(うまのせ)」と呼ばれる地形です。





前回の釣行記時には実際の写真を載せて書いてあります。


この地形は大潮などよりも潮の動きが少ない小潮で形成されやすいです。

なぜかというと、簡単な話ですが、あまり大きく潮位が動きすぎると形成された地形が水没したり、干上がったりして崩れるからです。

このカスプ、砂を削って沖まで堆積している、という点で先ほどの話と結びつきます。

即ち、「カスプのある地帯は海底勾配がゆるやかになる」という事です。


なのでワンドの隣はいい地形である海底勾配の緩やかな崩れ波の来やすい場所が出来やすいです。

ただ、波形というのは維持するのにある程度の水深がないといけないのです。

これはレイノルズ応力と呼ばれる抗力の一種が波の自重を支えているわけで、それが水深と比例するためです。

自重を支えきれなければ波は破砕しますので、波形や海底勾配に対しての水深もまた重要な要素です。

ある程度の水深というのは潮位差によって変化しますので、波の種類、崩れ波や巻波といった波の種類の変化がサーフヒラメの時合にも影響すると自分の仮説を信じるならそう言えます。


今回は波の種類についての関連で説明しておりますが、勿論前回の記事に書いた通り、波の連続性から回折して尖点に集まるからベイトが寄りやすい、という理屈もあります。

これはまた波の種類とは別の理屈でベイトが集まりやすいので、今回は説明していませんが、とにかく「出っ張った地形」が良い地形、という事です。



カスプのうちには、「メガカスプ」という非常に大きな数百メートルあるような地形もあります。

沖まで張り出して広い破砕帯を持つ波が来やすい、という事でイワシが入ってきやすいかもしれません。

メガカスプが出来るのが、「離岸流の隣」であることが多いので離岸流が良く釣れる、とされているのではないかと思います。

自分は入射波、即ち波の質量輸送がベイトを運ぶと考えているので

地形に関しては、

馬瀬(カスプ)さえあれば離岸流はいらない

と思ってます。

ここが既存の理論と違う所で、自分だけのオリジナルの考えです。



そうは言っても、結局打ち寄せられてきたベイトは離岸流に入って戻っていくのでそのタイミングでは離岸流もポイントです。

それに離岸流の隣がポイントなら離岸流がポイントだろ!とごり押されるともうそれでいいよ、となる自分の性格ですのでそれでいいです。

自分の理論は「イワシがヒラメのベイトだ」という以外に強い主張はないです。

繰り返しますが、あくまでいい地形とは何か?という定義で話をしていますので、イワシの群れさえあれば波打ち際までヒラメは食いに来ますから、地形の概念は必要ありません。


今回は汀線やエッジ波、前浜、という話もしようと思いました。


前浜というのは干潮の水位と満潮の水位の間の範囲の砂浜の地帯で、エッジ波というのはワンドを削る波です。

また汀線というのは波打ち際の線引きの事です。

これらの話と先ほどの潮位差の話から良い地形がどのように出来るのか時系列順に話をしようかと思っていたのですが、1記事分の内容が重くなりすぎるので今回は見送ります。



内容は非常に難しいので理解するのは大変かもしれませんが、最後にまとめると一言で済みます。

「出っ張ったところ投げとけ、一番釣れっから」という事になります。

御精読ありがとうございました。

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