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▼ 自分の大会モードの前日の釣行準備の話。
- ジャンル:ニュース
- (実釣解説)
自分は大会になると真面目(?)に釣りをするのでそこそこ結果を残しています。
期間が設定されている凄腕形式の大会の実績だと
19年 1位(参加人数 約20人)
20年 参考6位 (エキシビジョン参加のため 約100人)
21年 夏 枚数賞 6位 (約350人)
21年 秋 準優勝 (約400人)
6位でもこの人数の大会だと結構大変。
本当は、自分はこれだけやった、みたいな事を書くのは好きじゃないのですが、今から語ることに正当性があるよ、と言いたいために恥ずかしながら成績を最初に語りました。
でもこの形式の大会、参加された方ご経験あるかもしれませんが、普段釣ってる人でも急に釣れなくなったりします。
特に自分は釣り方なんて語っちゃっているので、何も釣れないなんて言えるわけもない立場。
そんなハイプレッシャーの中で自分が恥ずかしながらも成績を残している理由が、
「釣れないのを前提にしているから」です。
自分の大会の秘策は準備。
ボーイスカウトの標語でもある「そなえよつねに」です。
いくつか前日に候補を用意をしておきます。
1か所目に入ってダメなら2か所目、そこでダメなら3か所目です。
これが釣れないのを前提にしている、という意味です。
一か所目でいきなり出ればそれでいいですが、大抵はうまくいきません。
1か所目がダメな理由は何か、その理由を前日に用意してから釣りをしています。
1か所目は地形がダメかもしれないし、イワシが寄った形跡がないほど魚気がないかもしれない、その場合はなんでそこに居ないのか、居るとしたらどんな場所ならいるはずなのか、という所を考慮に入れながら前日に計画を立てます。
2手先、3手先まで考えておく、という事です。
実例を挙げながら紹介していきたいと思います。
鹿島灘の海岸のイメージ図。
状況は朝 6~9時 波 0.4m 風 北西 7m
9~16時 波 1.5~2m 風 8~9m
満潮は朝6時120cm 干潮は午後1時90cm 小潮
例えば鹿島灘のプランクトンが北方面に集まっているとします。
オレンジが濃度のプランクトンの濃度の濃い場所。
他の場所は並みの濃度、として緑にしました。
前日の準備段階で自分が一番大事にするのがカタクチイワシ。
もうこれだけ居ればその次の日の朝まずめに行けば座布団釣れちゃう可能性はある、と言っても過言ではありません。
他のベイトではこうはなりません。
ボラやコノシロなどの大型ヒラメのエサとなると言われているベイトでは読みの対象になりません。
前日に予想するなら絶対カタクチ、これだけは譲れません。
カタクチはプランクトンでの予想が一番精度が高いので北方面でポイントを考えます。
次に釣りをするための、風、波、潮位等の環境を考慮します。
北風の強さと満潮である事でH市でも釣りになりそう。
H市は最干潮で入ってしまうと、水が無くて釣りにならない事があります。
そうなると、図のポイントAとBが候補に挙がります。
どっちも土日は人が多いし、地形がなかったりするので入ってダメならどっちかに移動します。
AとBの間はテトラ帯になっており、満潮時はサーフが消失するため釣りが出来ない事に注意します。
次に朝9時になると大分荒れてきます。
鹿島灘は北風が強くても、北側の岬になっている麓は風がかわせる場所があるので釣りになります。
ここら辺なら陽が上がっても大丈夫。
しかもプランクトンが多いので、ここを候補に挙げておきます。
ここでも釣れない場合、北風でプランクトンが移動してしまっているかもしれません。
その場合は、風と波があっても釣りになる南側、という考えでDのポイントを候補に挙げておきます。
まぁここは海水浴場なので、ここまで投げなきゃならなかったらかなり厳しいでしょう。
荒れている場合でもカタクチイワシさえ居れば爆釣できますので、移動中も鳥山には注意します。
そんな風に3か所くらいは前日にマップにピンを立てておきます。
一か所目に入るのが朝の6時だとして一回目の移動は7時少しのランガンも考慮すると9時に2か所目の最北ポイントに到達し、そこで時間を使いながらある程度見ていくと、かなりのランガンになります。
初心者の人を見ていると、歩きずらいウェーダーでメジャーサーフの人だらけのところで固定砲台のように何時間も同じ場所、同じ方向に打ち続けている気がします。
それでも運によっては釣れることもあるのでしょうけど、期間ありの大会の場合、期待値の高い行動に軍配が上がることが多いと思います。
ここまで用意しておいても期待値はそんなに高くありません。
この上で地形は着いた場所のアドリブで選び、ルアーの使い方などはその場で考えずに、ある程度練習しておいたりしていました。
自分は大体こんな感じで大会に挑んでいます。
でも自分以上に研究されていらっしゃる方もいるのが大会の面白い所。
本当はこんなの書かずにこっそり読みを深めて研究していればもっと楽に勝てそうなのですが、やっぱりそこは釣りは楽しく、という事で共有してしまって更に発展させた考えの人が現れるのを楽しみにしたいところ。
是非そういう方が現れた際にはお酒でも飲みながら釣りの話をしてみたいです。
- 2021年12月25日
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