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山鱸探索巡り旅 〝聖地〟『卯月の章』



春の息吹き 山が笑う卯月


旅の最終確認。
荷物を詰め込んで家を経つ。

片道数時間の道のりだ。


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目指すは宮崎。


走り馴れた深夜の道。
車は少なく、喧騒はない。

思いを張り巡らすには丁度良い。
この時間が堪らなく好きなのだ。

無茶はせずマイペースな往路。


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最高の朝。地元で仮眠。今回は寝坊せず。


途中仮眠をとり、景色を見ながら歯を磨く。
ひと息ついたところで再び車を走らせ、無事に目的地入り。

今シーズンはスタートを4月に設定。
それまでは竿を持たず、ひたすら川の見回りに当てた。


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ソメイヨシノだと遅い。開花が早い山桜に注目。


自身の肌感覚では九州の場合、山桜の開花が稚鮎の遡上を告げる。岸辺に白鷺が待ち構えていれば稚鮎もサイズが上がっている証拠。今のところ遡上は順調な滑り出しを切った。

いざ水辺に。


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植物たちも青々しさが戻ってきた。


待ち焦がれていた空気感が既に懐かしい。
湿った植物の青い匂い。足先から伝わる水の冷たさ。
毎年ながらこの新鮮さを浴びる。

週の後半から雨模様の宮崎。ここ数年との違いはシーズン初期から少量でも纏まった雨に恵まれていること。川の釣りではこれが大事。冬から春にかけて陥る渇水。水量回復と水質の改善は勿論、腐敗して沈殿した落葉や朽ち苔の排出といった役目も担っている


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この時期にしては十分すぎる水量に川も活気づく。


河川の機能修復はシーズンが進むにつれ、ジャブのように効いてくる。これは稚鮎の成長に大きな影響を与える要素にもなっている。



今シーズンのテーマを引っ提げて 


今回のセレクトはメインのトップ、スイミングペンシル、ミノー。サブでシンキングペンシルとイロモノ系を少々。

稚鮎着きを狙っていく。

○○パターンという呼び方はあまり好きではないが、稚鮎着きそのものに特別苦手意識は無い。状況を噛み砕きながら二日間の戦法を練る。


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写真では分からないが稚鮎の群れ。時折銀鱗が光る。白く写るのがそれである。


初日は雨の影響が色濃く、河川は増水し土濁りも入っていた。ダムの放水、これがあまり宜しくない。私が行く時は大抵このような状況が多く、余程日頃の行いが悪いのかもしれない。果たしてどう展開していくだろうか。

デイゲームでは水面をトップで探っていく。ドックウォークはハイピッチ、スローピッチどちらも試す。鱸釣りは、見切られないように「動かし続けること」が定説のよう謳われる。一方でストップ、ステイも実に有効。アクションの中で生まれる〝間〟をうまく使っていきたい。


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今回のメインTKRP90。BMCが川鱸の神器ならリップルポッパーは山鱸の神器だ。


各ポイントを巡るも魚からの反応は乏しいのだが、少なからず仲間たちは反応を得ている様だった。そして夕まずめを迎える。昼間とは打って変わり、夜間の冷え込みが想像以上に堪える。ダムの放流に加えて、外気温の低下は厳しさに拍車を掛けた。


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極端な気温差。昼は半袖、夜は防寒。


ナイトゲームではスイミングペンシルを軸に。試行錯誤の時間が続く中、最後のポイントで仲間に貴重なバイトが出た。目の前の暗闇からエラ洗いが聞こえてきたのも束の間、痛恨のバラシ。良型だっただけに悔やまれる。

それでも、流れの差し方、地形変化、魚のポジショニング、的確なアプローチ。これらの読みが冴え渡るやりとりは流石だ。自身は反応を得られないまま初日を終えたが確かに得るものがあった。


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火を囲んで仲間たちとの談笑。素晴らしい時間は瞬く間、夜は更けていく。


翌朝。ダムの放流が止まり、水かさが減っていた。幾分、濁りも緩和されている様だった。昨日エントリーが厳しかったポイントも今日なら入れそうだ。仲間と別れて各々が感じる場所に入った。あとは自らの直感を信じてキャストを繰り返していく。


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こんな激流に潜む山鱸。アプローチという言葉の重みを感じる。


水は冷たさを保っているが、日が昇るにつれ気温も上昇。水温が少しでも上がってくれれば好転するかもしれない。

点在する対岸の岩場に撃ち込み、流れの緩やかな場所を通してくる。川のメインストリームは激流。直ぐに手前の流芯にラインが掬われるため、アクションできる距離は非常に短い。勝負は着水から1~3アクション。立ち位置を変えながら攻めているとTKRPが岩影をかすめた瞬間に水面が割れた。


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シビアな場所から飛び出した今季初の山鱸。黒々とした個体に魅了された。


喰い上げたのは50cm程の魚。有り難く今年の魚を頂くことができた。毎度ながらサイズや見栄よりも一番大切なことを教えてくれる山鱸。感謝。それからもう1本出るもバラシ。余所見は良くない。

仲間は一足先に良型をキャッチ。その後は反応が途切れ撤収。
なにより、仲間たちとの釣りは終始愉快なものとなった。



多くの人が知らない〝山鱸〟の世界


多くの自然河川が残る宮崎。
その中でも県央エリアは最たる処。


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回れたのはほんの一部。懐が深い宮崎の川。


宮崎特有のロケーションと地形は俗世の〝山鱸〟とは一線も二線も異なる。時に崖を登り降りし、岩に這いつくばり。藪を漕げば遭難未遂、獣道が道しるべ。抜けた先が天国とは限らない。しかし行かねば何も得られない。

それはもう磯に並ぶ立派なロックショアの釣りだ。
前途多難なこの釣りを開拓した先代たち。恐れ多い。


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山中は獣も多い。夜釣りには注意したい。
 

移り行く季節に身を委ね好敵手との遊びに興じよう。

                fimo フィールドモニター ザキミヤ

「山鱸」セッティング
ロッド : BOMBADA Morena53

リール : SHIMANO Scorpion1501

ライン : 山豊テグス レジンシェラー2.5号
リーダー : VARVAS ナイロンVEP30lb.

ルアー : TKRP90、各種スイミングペンシル、マッチボウ120F、etc

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