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鱸は遥か頭上を泳いでる


聞かれた際には「そこが山なら山鱸ですね」と答える。

ただ、私の中では幾つか定義付けしてあることがある。

その一つが「タイド」の影響だ。



潮の満ち引きは〝呼吸〟と似ている


はじめに、全国の河川事情を存じ上げず、これまた全国津々浦々で両極端な干満が存在する。現実味が感じられない時は話半分で読んで頂けたらと思う。


山鱸とて、元は海から遡上してきた魚。

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鱸は海水魚であり淡水魚でもある。

豊食の海を抜けて川に差し、山間部深くに棲み着く。鱸が川に入るための大きなきっかけに、稚鮎の遡上とは別に「潮の満ち引き」がある。

潮が大きく動く大潮。干満差による水域動態は勿論だが、特に満潮時の潮位と水量の増加により、彼らの行動範囲が拡張。潮流も相まって大移動に繋がる環境が整う。魚自身も自ら遊泳するため当然といえば当然ではあるが。

この「潮の満ち引き」、自身は『呼吸』になぞらえている。

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鱸遡上のトリガー。地域によりその干満差は様々。

例えば、大潮潮止まりからの上げ直前。エリアによってはマイナス干潮から潮位が増していく。この時、海は肺一杯に溜め込んだ空気を今にも放出しようかというタイミング。

吐き出された空気は上げ潮となり、外洋から磯、サーフ、河口を伝って河川に流入してくる。鱸はこの潮流に乗り、河川内に侵入する。その吐き出された空気量が多ければ多いほど、川のタイドエリア最深部まで鱸を送り届けることができるのではないかと。

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ロケーションとタイドは異なるピースと考える。

そのため、そこが山間部であっても『タイドエリア』でさえあれば。鱸が居ても何ら不思議ではないということでもある。


今、このログを読んで深呼吸をした方。

そのニュアンスを感じてもらえたかと思う。

 

タイドから切り離された魚


自身の「山鱸」と呼ぶ定義がもう一つ。

『川の傾斜』だ。

全国には私が知らない川が星の数ほど。終点は潮止めの堰となる河川も多くある。堰のない川であれば、どこまでがタイドエリアなのかは皆さんそれぞれの土地で把握されていることだろう。

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タイドエリアを境に釣り人は激減する。

先程とは逆。再び息を吸い込む下げ潮。吐き出した空気と同等量を深く吸い上げるため、鱸もその引力に呼び戻され、海へ帰っていく。この一連のタイド変動により動く魚は『山鱸の定義』に含んでいない。

川にはタイドが及ばなくなる地点がある。そのエリアの干満差以上に標高が高くなる場所。この領域に侵入した鱸は潮の干満差に依存しないのではないかと自身は考えている。そこは完全なる淡水域。鱒族と鱸が共に同じ水域を泳ぐことも、極々自然なことである。

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傾斜に次ぐ傾斜はタイドエリアを置き去りにする。

鱸も自らの意思で行動し、自発的にタイドエリアに降下、または行き来する個体もいれば、淡水域に留まり、更に上流を目指す個体もいる。本来、淡水適応能力には長けている魚種であるため、鱸の特性上、「淡・海の境界線」がハードルとはならない。

あくまで私の基準でしかないが、このタイドに影響を受けないエリアに居着く魚が『山鱸の条件を満たす』としている。



飽くなき遡上の意


ここからは多少のロマン話も含む。

山鱸の話をすると驚かれることもあるが、それは「鱸は海の魚」という認識が強いからだ。一般的にはそれが当たり前であり、山鱸自体は一桁にも届かない『コンマ何%の存在』だとも思うからだ。

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鱸釣りにしては異空間が広がる渓谷の風景。

実際に山鱸の世界に足を踏み込むと人間の常識では到底追いつけない場所にまで鱸は遡上していることを思い知らされる。

先日、ある河川上流域。ここは数年通ってはいるのだが未だ鱸に辿り着けていない場所だ。

水量はほどほど。岸際で小魚の波紋が見え、中には稚鮎のハネも見られた。ベイト事情は問題ないとみる。あとはこのエリアまで鱸が遡上できているか。今シーズン初期から定期的に降る雨。都度、増水し鱸が上流を目指すに好条件揃いだと踏んでいた。

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魚が居るのか。希望は捨てない。

ただ、理詰めができないタイプの私はタイミングや運といったその時々の〝たまたま〟に賭けるという能天気なスタンスでもある。

ルアーはトップからスイミングペンシルまでをローテーション。そんな中、K2Rに変え、頭を出した岩々を躱わしつつ、舐めるように瀬の中をダウンで探っていると強烈なストライクが出た。

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こんなところまで追ってくる人間は厄介でしかない。

念願のエリアで鱸に届いた嬉しさと鱸という魚は凄いなと。ありきたりな表記しかできないのだが、正にそういうことだった。


国土地理院が運用するウェブ地図「地理院地図」というものがある。( https://maps.gsi.go.jp/ ) これは、スマートフォン等で現在地の標高が確認できるもの。

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『+』が魚がヒットした場所。標高すら問答無用な鱸。

これを用いて魚がヒットした川面の高さを調べてみると『標高75m』と表示された。ビルでいうと何階に相当するだろうか。

流石に目を疑ったが、周囲近辺も計測すると強ち間違ってはいない。この場所はその土地柄、谷のような地形をしている。すぐの岸辺は数m高く、崖の上は更に数十m高い。


鱸は将来、空を飛んでいるのかもしれない。



                fimo フィールドモニター ザキミヤ

「山鱸」セッティング
ロッド : BOMBADA Morena53

リール : SHIMANO Scorpion1501

ライン : 山豊テグス レジンシェラー2.5号
リーダー : VARVAS ナイロンVEP30
lb.

ルアー : K2R、各種スイミングペンシル、ミノー etc

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