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村岡昌憲

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Area2-3 ~シーバス 荒川河口 その1~

Area2 - Stage3 ~ 風吹き抜ける川面の上で ~

2001年9月27日 荒川シーバス








まるで羽ばたく鳥を眺めるように、僕は川面を眺めていた。

僕の首筋に一閃の鳥肌模様が駆け上がる。


来た!




経験と感性、その決して相容れぬ両者が共に魚の襲来、秋の始まりを全身に告げていた

心なしか右膝が笑い、ロッドを持つ右手が震えた。




ポイントは「Bow」

はるか遠くの源流から集まってきた一滴のしずくは多くの栄養分、生物との出会いを経て、大きな流れとなる。

その大きなストリームが東京湾に注ぐ前に位置する最終コーナー。それがBowだ。

※オヌマンが雑誌に出しちゃったんで今回は大ヒントだ。



そこに広がる広大なシャローに沈む一つの木造船。

既に大部分は朽ち果て、大半は泥に没し、わずかに船首が上を向いた角度で水面を向いている。

そしてその周囲に点在する小さなストラクチャー。
 
ここも今年の春に見つけた場所だ。見つけた瞬間は身震いしたっけ。
 
 
 
 
 
船首の場所をおおよそで見据えて立ち込んでいく。
 
途中、手を水面に付けて水温を感じる。気温が冷たいせいもあってなま暖かく感じる。その気温差から考えて21度?そんな辺りだ。
 
今度はその手をペロッと舐めてみる。その味覚、香り。この荒川の流れと風向きが一致する条件でない限り見ることができない一つの流れの形態。その形態がここにある。どんな味がするのかは自分でやってみりゃすぐ判る。
 
昨年のArea3で見いだした一つの考え方。その形態を待つのは僕だけでない、そう、スズキもそれを待っている。
 
じっと前方の川面を見つめる。
 
船首が作り出す流れのヨレ、それがまだ見えない。
 
まだ潮位が高い。
 
そう思って少し待つことにした。
 
川面の中に浸かり、風に吹かれる。
 
空気が澄み渡り、星がよく見える。高速道路を走るトレーラーの音が良く聞こえる。
 
世界一の大都会、東京。その大都会の海で脈々と息づく食物連鎖。その海の頂を支配するスズキと言う魚。
 
僕が愛したこの釣りを、この魚をこれからも楽しんでいくために。
 
そんなことを考えながら自分のプロとしての進退を考えていた。
 
やめた方がいい、やめない方がいい。やめちまえ、やめんなよ。色々な助言をしてくれる人たちの顔を思いながら川面にただ立つ。
 
 
 
上流側にも下流側からもキャスト音が聞こえる。雑誌の情報のみで動き回る釣り人たちだろうか。
 
このポイントが雑誌に出て以来、人が多いとは聞いていたが、ここまでとは思わなかった。可哀想なビジョン無き釣り人たち。自分の足で踏み出さない限り何も始まらないのに。
 
彼らにも魚は釣れるかもしれない。僕にも釣れるかもしれない。でも、そこにある魚の価値は全く違う。春の大潮から自分の足で探し続けた、このArea2「Bow」。この瞬間だけはそこに自分の11年間の経験を全て注ぎ込む。
 
 
 
そういや、葛西橋。むちゃくちゃだ。
 
相変わらず橋の上からシーバスを狙う釣り人がひしめきあっている。それで釣れて楽しいのかな。掛かったらなんとか流3段抜きで引っこ抜くのか。CD-MAGは僕らにとって伝説のルアーだった。決して橋の上から使うルアーでは無かったと思うのだが。ラパラのルアーたちが泣いているよ。
 
もしこれ読んだらちょっと考え直してみてくれ。
 
リリースをするって時点で僕らは漁師でもなく釣り人でもないアングラーにならなくちゃいけないんだ。
 
 
 
だからこそ、アングラーを育てたい。その気持ちからこのAreaは始まった。ゲームフィッシングってのは結果じゃないんだ。あくまで自分の気持ち、それを満足させられればそれでいいんだ。
 
そこに確固たるStyleと心の中にAreaがあればこの釣りはきっと楽しくなる。
 
しゅうちゃんのHPでAreaZEROが始まった。最初に使用許諾の電話もらった時は他にも言葉があるんじゃないのって思ったんだけど、しゅうちゃんの「どう考えてもその言葉しか見つからないんだ。」って一言で快くOKを出した。
 
釣り人によって進んでいく道も違うし、他の人のArea0はどこにあるかも解らない。
 
でも、きっとしゅうちゃんは自分のArea0にたどり着くよ。
 
 
 
 
 
 
 
おっと、能書きが過ぎた(笑)
 
今は川の中にいるんだった。そんな諸々のことを考えてぼけっとしてたら後ろで捕食音がした。
 
振り返ってその音がした辺りにキャストしてみる。が、反応無し。
 
船首のヨレを改めて探した。
 
見えた。流れが作り出す渦。その渦を加速させる風。
 
絶対の確信が全身を駆けめぐった。
 
 
 
 
 
魚のいる位置はただ一点、そこからずれると小さいのに食われてしまう。V字形に並ぶスズキの群、その先頭にいるのが一番大きな魚。
 
その一点に流し込む為の流れの上流側、たった1点。
 
細心の注意でそこをめがけてハンマー13をキャスト。
 
しかし、多少、風に流されて下流側に入ってしまった。
 
まずい、見せる時間が足りない。着水直前にベイルを戻して着水直後から派手にジャークを入れる。
 
その直後のハンマーの流れ方があまりにも早い。川の一番表層の流れが想像以上に早いのだ。風が流れをガンガンに押してる。
 
一気に狙うべきポイントへハンマーが入ってしまった。あわわわ。弱めにジャークを入れる。
 
そして抜きを入れる。
 
ガボーーン!
 
うわわ。いやがった。
 
爆音と共に水柱が立つ。首筋に鳥肌が立った。
 
ガッツン!
 
重さがロッドに十分乗るのを待ってアワせを入れる、その瞬間、
 
ガラガラガラ・・・
 
と共にステラがまたハンドルを逆回転させた。
 
慌ててハンドルを抑える、しかしロッドはまっすぐに戻ってしまった。


またやっちまった。
 
前回と同じ失敗を繰り返す。仕事でも人生でも一番やってはいけないことをやってしまった。
 
メンテは確かに一番うっとおしいんだけど・・・。大物を狙えば狙うほど大事なのにね。
 
今日帰ったら必ずこのステラはOHに出そう。







魚のサイズは全然わかんなかったけど、こういう時は
 
とにかくでかかった。
 
とでも言っておく。誰か両手を縛ってくれ(笑)
 
 
 
 
 
で、気を取り直してキャストし始める。
 
場所を休めるため岸に向けてハンマーをキャスト。
 
もう立ち込んで20分以上が立っている、おそらく岸際にもかなり魚が入っているに違いない。
 
 
 
キャストするが反応がない。先ほどの捕食音から想像するにそれなりの魚が入っていた感じだった。
 
川筋の内側に広がる水深30㌢ほどのシャロー。
 
水はまったりとして動かないから表層が澄んでて魚もルアーを見切ってしまうかも。
 
そこでMAPS!、マサッチモデルにチェンジ。これはこんな場所で使うためにカスタムオーダーで作ってもらった。値段は張ったが、ここだけは既存のルアーでどうしようもないと感じた世界だったので一発奮起して3本も頼んでしまった。
 
何よりもレンジとアクション。デッドスロージャーキングで川のシャローに群がるイナっ子をイメージした。
 
そして、おそらくシーバスがルアーを見た時に役に立つかもしれないリアルなフォルム。
 
 
 
川筋の波打ち際に落としてデッドースロージャーキングをやる。キスの投げ釣りでさびくあんな感じのちょっと早めの感じ。
 
水面にかすかにヨレを出しながらフラフラッと泳ぐ。
 
2投目に早くも水面が炸裂。



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50センチくらいだけど、狙って獲ると気持ちいい。
 
 
 
魚をリリースして一息つくと、またシャローでガボッと捕食音が聞こえた。
 
「ごきげんだ。」
 
珍しく独り言を言ってMAPS!をキャスト。
 
3投目、水面をモコモコと背中を出して泳ぐMAPS!にシーバスが襲いかかった。
 
ブワッシャーン!
 
ロッドに重さが伝わるなり、即座にアワせを叩き入れる。グングンと首を振る感触がした後にエラ洗い。
 
バッドパワーでテンションを更に掛けてエラ洗いを押さえ込む。
 
そこからシャローの中を上へ下へのパノラマファイト。
 
5分後、シャローに引きずり上げたのは77センチ。




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初期としてはゃ満足なサイズでしょ。魚もいよいよ秋の体型になってきたし。
 
 
 
 
 
リリースした後にシャローはやめて、再度船首のヨレへと挑む。
 
まずはハンマー13から行く。このハンマーからのローテーション、最近は疑問を感じるようになったんだけど、やはり昨年の爆発力が未だに頭から離れないのでどうしてもそうなってしまう。
 
最近になってこの釣りを知れば知るほど、ジャンキースティックが必要だと言うことを思い知る。この重さのプラグを正確にコントロールするにはサーフスターでもCPSでも無理なのだ。今月発売のシーマガに増田氏がそのことについて丁寧に解説しているので、興味ある人は見てくれ。
 
この間のC.R.でミラクルワークス増田氏に「1本やるから使ってみろって」とありがたいお言葉を頂いた。
 
でも僕は感謝しつつも断ってしまった。増田氏から見たら僕の試行錯誤は実にじれったいものに違いない。
 
でも、それは増田氏が既にこのリバーシーバスフィッシングの答えを知っている人からだ。
 
僕はまだ全くたどり着けない。
 
でも、だからこそ、断ったのだ。
 
ゲームフィッシングで最も面白いのは答えを導き出していく課程である。
 
横にエスカレーターがあるよって言われても、ハイそうですか。と、それに乗ってしまったらつまんないのだ。
 
自分の頭と腕と足で答えにたどり着くから、自分の言葉になり、血肉となる。こうやって情報発信する僕にとってはここが生命線なのだ。
 
雑誌のポイント紹介に振り回されている釣り人もその辺を一度考えた方が良かろう。
 
 
 
で、ダルなブランクスを必死にコントロールして水面のヨレにハンマーを送り込む。
 
が、反応無し。3投したが反応がない。
 
ここでメケメケ11センチにチェンジ。
 
この釣りをやるとロッドだけでなくルアーもミラクルワークスしか使わなくなるのが、何となく残念と言えば残念だ。
ミラクルワークスが持つビジョンがすごいと言えばすごいのだが。
 
 
 
上流のただ一点にメケメケを落とす。そこから流れに水をつかませてドリフトさせる。
 
高弾性カーボン+PEライン、高感度なこのタックルがヨレの中にルアーが入りつつある瞬間を伝えてくれる。水に掛かるテンションが一瞬抜けたその瞬間にジャーク!抜いて再度ジャーク。
 
食え!
 
直後にガッツンとバイト、ハンドルを抑えながらやや弱めにアワせを入れる。
 
今度はハンドルが逆回転することはなかった。
 
うっはは。1投で出た。
 
ファイト開始。
 
魚が川の流れに乗って走り出す。ロッドが全体に力を貯めこむとバッドパワーがうねるように出てきた。ロッドが満月のままから魚の向きをあっさりと変えるパワー。M社ブランクはまだまだ改良が必要だが、この新しい技術を練り込んでいけばきっとものになると確信を持つ。
 
2分ほどのファイトであっさりと寄ってきたのは70センチぐらい。岸まで歩いて行って計るのも面倒くさいので写真だけでリリース。



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70センチ級を計測しないでリリースするのは初めての経験。港湾部なら計ってるだろうけどね。
 
 
 
しかし、自分の中で一番のゾーンにルアーを通してこのサイズって事は今日はサイズには期待できず?
 
というか、ここからは僕の中でももうゲームを組み立てることはできない。
 
ここから先に自分がランカーを狙って獲るための引き出しはもう無いのだ。
 
後はとにかく投げてあらゆる反応を取っていくしかないのだ。
 
 

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