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村岡昌憲

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長崎遠征2019

長崎シーバス遠征2019年



16年前、俺はとても大きな仕事で長崎に滞在していた。

11月から長崎に入り、物心ついてからこんなに釣りをしない期間は無かったと思うくらい、仕事に燃えていた。

そして、2月の頭にフィッシングショーで一度帰京する。

釣りの話をたくさんして、釣り熱が入り、長崎に戻るときにロッドを持っていった。

そして、夜に少しだけ長崎市内の川を徘徊してシーバスを狙い始めた。

なんと、3日目に103cmをキャッチ!

人生初のメーターオーバーを釣り上げた。

それがきっかけで長崎にたくさん友人ができ、その後も毎年のように長崎を訪れた。場所は市内から島原に移り変わったが、釣れるスズキは変わらず大きく、可能性が極めて高いフィールドとして、毎年行くのを楽しみにしている。

ちなみに俺のホームの東京湾で過去に釣り上げたシーバスは2万6000尾くらいだと思う。そのうち、メーターオーバーは0本。90upは11本だ。

90upは2360本釣ってやっと1本。

もちろん東京湾でもそうでない人もいるだろう。湾奥か千葉か神奈川で全く数字も変わる。が、俺のスタイルだとこんなもん。

長崎になると、自分が過去に釣ったスズキは70本くらいしか無い。だけど、90upは3本。うちメーターオーバーは1本。23本のうち1本は90upなのである。

これも、俺の釣りでの話なので長崎でそうでない人もいるだろう。

ただ、俺にとってはそれだけの可能性がある場所。

それが長崎シーバス。


で、16年前のメーターオーバーを釣った時と同じ潮回りが巡ってきたので、今年は遠征を組んでみた。

飛行機から見る長崎。遠くに普賢岳。
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長崎


空港でレンタカーを借りて、最初は崎戸方面へ向かった。ここんとこ、非常にベイトの寄りがいいという話を長崎のテスター陣から聞いていた。

まずは腹ごしらえ。

冬といえば牡蠣小屋。
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今回の同行者はR-magicのタケさん。それに高橋優介の3人!
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もうほんと美味いよねー。
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3人で8kgをぺろり。



腹一杯になって、釣りへと向かう。

途中、すごい鳥のいるワンドがあったので、ドローンを飛ばして確認するととてつもないベイトの量。
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シャロー側にびっしり。
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岸際に行ってみるとカタクチイワシが打ち上げられている。
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こりゃもらったでしょ!

という事で、撮影開始。

俺はロッド持たずにカメラ持ち。 
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高橋優介のシャルダス35を使ったメソッドで撮影は難なく終了。
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タケさんもDear baitで6本ほどをサクサクっと!




夜は長崎市内に泊まる予定。

飯を食いに街へ出る。

ちょうどランタンフェスティバルをやっていたので、ステキな灯りを見上げながら街を奥深く進んでいく。

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16年前、この灯りの下を手を繋いで歩いた女の子がいてさ。

今元気してるのかなー?と懐かしく思った。

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お目当てのお店は馬次郎。

馬刺しの美味い店。

刺身をぺろりと平らげ、桜丼を頼む。これが本当に美味い!
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女将とも16年の付き合い。

若大将が昨年病死したことを知らされ、遺影に手を合わせた。

って事は女将が倒れた時がこのお店が終わる時。この店は失いたくない。強く思った。そして本当に色々とお世話になった女将さん。長く元気で。心から思った。

お酒は飲まなかった。
この後、長崎市内シーバスに出るからだ。

街を後にし、車に乗って市内河川の一つへ。

16年前の自分が最も気に入ったポイントだ。地形変化、明暗、ベイトの量、どれも一級ポイントだった。

まずはウェーディングゲーム。

今日は大潮。がっつり引く日。

その下げ潮に合わせて下げ3分あたりからスタート。


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が、魚の反応はない。

潮が引いていくうちに、川の様子が昔と変わっていることに気がついた。

昔深かった場所が浅くなっており、ブレイクも高低差がほとんどない。

川が埋まってしまってる感じ。

だから、流れもメリハリがなく、ただ単調に流れていく。

ここではなくなったか。

そう考えて、川の中をウロウロと歩く。

上に下に歩いて出した結論。

ここには魚はあまりいない。

そこで一気に下流部へ。

魚がつきそうなポイントを探す。

潮時は下げ7分。

かなり潮も引いて川の中の様子はほぼわかる感じ。

下流部を歩き回って思ったのは、魚がつきそうな場所は3か所ほどしかなく、、しかもそれは今の潮位だともう終わりという感じ。

参った。

考える。

目に入ったのは最下流の橋の明暗部。

そこには魚がいなかったが、河口方面に漏れた光を追う。

水の流れを追ってくと、沖から来るうねりを受けて波が立っている場所。その先は波がそれほどない。

あそこ深そうだな。

少しの可能性を感じて、ポジションを取る。

軽く投げて流れの向きを合わせる。

ほぼどダウン。5度くらいの角度でスカーナッシュ120Fを撃ち込んでいく。

着水してウェイトを戻してデッドスロー。

水面下30cmくらいを流れを受けながら泳がせる感じ。あまり潜らせたくない。

スカーナッシュは非常に強い波動を出すリップレスミノー。1m動かすとして、他のルアーに比べてこれだけロールし、ウォブリングするルアーは無いように開発した。波動もでかいしピッチも細かい。

バイトはなく、二投目はその20mほど流心側にフルキャスト。追い風に乗って80m近く飛んでいる。

巻き始めて5mほど。

ダン!

すごい衝撃とともにバイトを感じる。

反射的に入れたアワセが入って、はるか先で豪快なエラ洗い。

デカイぞ!

魚が遠いので、何度も追い合わせを入れる。


raf72ot9p9ia6w6awnpo_480_361-7a6cb3b3.jpgポイントはフラットな砂地なのでそんなに神経質になる必要が無い。

慎重に。掛かり所がフック一つだったので、水中でランディングするよりズリ上げランディングを選んだ。

最後、100mほどお散歩。

その間のエラ洗いも怖い。

そしてランディング!

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スカーナッシュ、本当に強いルアーに育った。
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貫禄の一本!
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エラを傷つけないようにそっとフックを外す。

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93cm!!!!

嬉しい!

川は死んでなかった。

16年前の俺ならこの魚は見つけられなかったと思う。
非常に特殊なブレイクと明暗が絡んだゾーンから魚は出た。

シーバスやり始めて29年目。まだまだ成長し続けたい!

翌日から島原へ。

部屋に戻ってぐっすりと寝たのであった。




タックルセッティング
ロッド : APIA 風神AD ハイローラー104ML
リール : ダイワ イグジストLT4000-C
ライン : 東レ シーバスPEパワーゲーム 0.8号
リーダー : 東レ シーバスパワーリーダー20lb
ルアー : BlueBlue スカーナッシュ120F







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