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中禅寺湖とパックロッド

  • ジャンル:style-攻略法

皆さんこんばんは
テスターの登石です。


今回は栃木県の日本を代表するトラウトレイクである中禅寺湖での釣りについて触れてみようと思います。


(注:5/10現在、中禅寺湖はコロナウィルスの影響により遊漁禁止となっており、5/16より遊漁券販売を再開する予定です。)




中禅寺湖とパックロッド

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中禅寺湖は栃木県日光市にある湖であり、日本を代表するトラウトレイクです。


この湖の一番の特徴は、何よりも釣れる魚の質の高さ。


標高が高く、水深が深い中禅寺湖は、夏場でも水温が上がりにくく、トラウト生息場所として適しています。
ですので、中禅寺湖ではホンマス、ヒメマス、ブラウントラウト、レインボートラウト、レイクトラウトなど様々なトラウトが生息しており、全ての魚種が漁協による成魚放流のみに頼る事なく、この湖で成長、自然繁殖しています。
そのため、釣れるトラウトの全ての個体が美しく、見事な魚体、模様をしています。


またこの中禅寺湖に生息する様々なトラウトの中でも特に人気があるのがレイクトラウトです。このトラウトは国内では中禅寺湖のみに生息しており、1966年に一度放流されたのち、その後一度も放流することなく日本の中禅寺湖という生態系の中で、自然繁殖のみで現在まで脈々と子孫を繋いでおり、国内のトラウトファン憧れの魚となっています。

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去年、テスターの木村と中禅寺湖で釣りをした時に木村が釣ったレイクトラウト。
このサイズのトラウトが本種で狙える…しかも自然繁殖の美しい魚体……
中禅寺湖が聖地と呼ばれるのも分かりますよね。


ここからはこの中禅寺湖におけるパックロッドの有効性について書いていきます。




◯中禅寺湖は良く歩く

中禅寺湖では、車の駐車場所からポイントまで歩く距離が長い場所が多くあります。
特に山側のポイントでは、私の好きな大日崎までは片道2.5時間から3時間、山の中を歩くことになります。
山側の一番人気ポイントである八丁出島周辺のポイントでも片道40分くらいは歩きますね。


整備された林道とはいえ、ちと辛いのがこの山歩き。


この時、パックロッドで有れば、ロッドをリュックにしまって手に持つことなく歩けるので、疲れを大きく減らすことができます。


また木の間を抜ける際や、滑りやすい崖を降りる時に、両手が空いているのは安全性の確保に役に立ちます。
この点でパックロッドが有利であると感じています。

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私の中禅寺湖釣行の際のリュック。
ロッドとリール2セットにルアーやランディングツールなど釣り道具が1式入っています。
(ランディングネットが何故かめっちゃ小さいのは触れないで下さいww)



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山歩きの途中で出会った鹿の親子の写真。
両手に空きがあるので、写真もすぐに撮れるし、気持ち的に余裕がある山歩きは、自然を優雅に感じることができて個人的に大きな中禅寺湖の魅力の一つと感じています。



◯中禅寺湖はめちゃ寒い

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冒頭で書いた通り、標高が低く、気温が低い中禅寺湖。


特に解禁直後の4月は、朝方の気温が0°C以下である日は珍しくありません。
ちなみに、上の写真を撮った日は、夜中の遊漁券販売所で並んでいた時の気温で、何とマイナス6°C。
朝マズメはさらに気温が下がっていたと思います。


この凍てつく気温の中、山を歩き、ポイントへの歩く訳です。
そしてここで非常に重要なのが防寒。
特に、移動中は体は暖かいのですが、指先がとにかく冷えます。


この時にもしロッドを持って移動していると、ロッドを掴むことができるグリップ力のある手袋をしなけれはいけません。
しかし手に何も持たないパックロッドであれば、スキー用のグローブや、低温作業用の厚いゴム手袋を使用する事ができます。


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私が使用している低温作業用のゴム手袋。
これを付けていると全く指先は冷えませんが、ゴムが厚いのでロッドをしっかりと持つことができません。


あまり注目される部分ではありませんか、個人的にはかなり重視している部分です。


次は中禅寺湖で私が使用するロッドの機種について書いていきます。



遠浅かブレイクが近いポイントではボティア62S


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一般的に湖や本流におけるトラウトロッドは中弾性で、張りが弱いロッドが使われます。


その理由としては、主な釣り方であるスプーンやミノーの釣りは巻きの釣りであり、ボトムを取ったり、ロッドワークスを多用する釣りではなく、またフッキングもロッドが曲がったルアーを引き続けている状態で行うため、瞬間的なロッドの反発力を必要としない為です。
(バス釣りでも巻き物はグラス素材のロッドが使われるのと同じ理由ですね。)


しかし中禅寺湖でのレイクトラウト狙いにおけるスライドスプーンを使用した釣りは、かなり特殊な釣りです。
この釣りはボトム周辺でスプーンをアクションさせてフォールでアタリを取り、鋭く合わせを入れる釣りです。
つまり、ロッドの感度と反発力がものをいう世界なのです。


この釣りにピッタリなのが、ボティア62Sです。
(中禅寺湖の釣りでは7.3ftモードで使用)


ボティア62Sは、自重が軽くロッド径も細いため、軽快なロッド操作が可能で、より繊細にスプーンを水中で踊らせることができます。
また高弾性素材を使用しているため、スプーンの着底も従来のロッドより軽い重さのスプーンでも感じることができ、周囲の人よりも1ランク軽いスプーンでスローにボトムをネチネチと探ることができます。
またこのスライドスプーンの釣りは、水中でフッキングには至らなくてもレイクトラウトがスプーンに触れていることが多く、その繊細な触りすらも捉えることができるので、その点が大きなアドバンテージがあります。
(初めて使用した時は、今までのロッドで気付いていなかったフッキングには至らないアタリの多さに本当に驚きました!)



一方でこのロッドを使用する上で注意しなければいけないのは、高弾性素材を使用しているため、強い負荷をかける使い方は破損の可能性がありオススメできない点です。


つまり、中禅寺湖でのスライドスプーンの釣りに良くある、ブレイクの下で魚をかけて、ラインがブレイク擦れる中、強い負荷を掛けたままロッドを立てて無理矢理寄せてくるような釣りはできないという事です。


なので、私はブレイクが遠くブレイクの下までスプーンを落とさない遠浅の地形か、反対に足元からドン深な地形で、ファイト中にラインが擦れる心配の無い条件のポイントで使用しています。


このような条件を満たすポイントであれば、上記の通り、スライドスプーンの釣りでボティア62Sを使うメリットは凄まじく、一度使って貰うとそのロッドから伝わる情報の多さから、もう従来のトラウトロッドには戻れない!となると思います。笑


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これはボティア62Sで釣ったワカサギパターンのブラウンラウト。
風が吹き寄せると、弱って水面に浮いているワカサギが寄せられることも多い中禅寺湖。
そういった釣りでは、軽いフローティングミノーの水面放置が有効ですが、状況によってこういった釣りもできます。



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これは中禅寺湖名物春蝉パターンでのブラウン。
ボティアでのスライドスプーンの釣りは、上記の通り、ラインが擦る心配の無いポイントのみで行うので、PEは0.6号と細めのものを使用しています。
このような細いラインを使えば、スライドスプーンの釣りをしつつ、春セミが落ちてくれば瞬時にルアーだけセミ系に切り替えて釣りをすることも可能です。




ブレイク越しの釣りではカレンテス82S


先ほど、ボティアではオススメ出来ないと書いた、ブレイクの下にスプーンを落とし、掛けたらラインが擦れるポイントではカレンテス82Sを使用しています。


ラインが擦れることによるラインブレイクの可能性を下げるのに必要なロッドの特性としては、ロッドに長さがありロッドの長さでラインをたててブレイクにラインが当たることを防げることと、瞬間的なブレイクへの突っ込みを防ぐ、魚を急に走らせないしなやかな調子です。

この2点を、ロングロッドでありしなやかなに曲がるブランクスのカレンテス82Sは満たしており、使い易いロッドとなっています。



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ロッドは長ければ長ければほど、ラインがブレイクに擦れることによるラインブレイクは防ぐことはできます。
しかし中禅寺湖では上の写真のように後ろに気が張り出していて、ロングロッドが振れないポイントが非常に多いです。



そんな時でもカレンテス82Sであれば、8.2ftと9.8ftに可変するのでポイントの状況に合わせて振り切れる長さに変更することが可能です。



ブレイクの下の大物を釣るために、ロングロッドを持ってきたは良いものの、振り切れる場所が空いてなくて釣りができない…

なんて中禅寺湖あるあるが起こらないのも、このカレンテス82Sを使用するメリットです。
(特に岬周りの人気ポイントはなかなか思い通りのポイントに入れるのは限らないですしね

以上がロッドの機種紹介でした。

ここまで書いたメリット、デメリットを理解しコロナウィルスが落ち着いて中禅寺湖での釣りができるようになった時には、皆さんも是非トラセンロッドでいいトラウトが釣れることを願っています!(^.^)


ではでは〜

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