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本とヌメ革

  • ジャンル:日記/一般


秋の夜長にふと思い立ち、ヌメ革を使ったブックカバーを作ってみた。
物作りは好きな性分だから木を材料に用いた工作はよくやるが、材料に革を用いた工作をするのは初めてのことだった。

晩御飯を食べ終えるとスッと部屋に篭るほどすこぶる夢中になったが、菱目のラインなんてよんごひんごしており圧倒的技術不足が否めない。
そのせいで危うく本が入らなくなるなるところであったが、よく言えばシンデレラフィットであり、作り直しという最悪の事態はなんとか免れた。




ちなみに裏表紙の止め方は様々な厚みの文庫本に対応出来る様に、革を折り込むタイプにした。
ヌメ革の厚みは0.8ミリで、左の手のひらで包み込まれる折り返しの部分が、しっとりと心地良い馴染みを生む代物になった。




ブックカバーは革を四角く切って貼り付け縫うだけのシンプルな構造だから、多少下手くそな部分があっても然程目立たないというところもいい。

今では毎日欠かさずカバンやポケットに突っ込んで持ち歩き、仕事の休憩や現場への移動時なんかに心地よい手触りと共に読書を楽しんでいる。


おれが読書をするようになったのは中学時代だ。
ただ自ら本を手に取ったのではなく朝の読書タイムというものがあり、仕方なくという具合だった。

皆が静かに読書をする中、やることもないので適当な紙にシャーペンで塗りつぶした黒い丸を作り虫眼鏡で光を集めていたのだが、それを見兼ねた友人が「もう読み終わったから」と本を貸してくれた。
黒くて分厚いボロボロな本はバトルロワイヤルと書いてあり、ひとたび読み始めると授業以外の時間は本を読んで過ごすようになった。

ただ、本当はもっと早くに本と出会うチャンスはあったと思う。

小学2年の休憩時間、「遊ぼう」という誘いを断り教室の棚にあった本を手にして読み始めようと思ったところ、いきなり後ろ向きのまま一本背負を食らって反抗する間もなく地面に叩きつけられ、左腕にひびが入ったことがある。

その晩、加害者であるそいつは両親と共に謝りにきたが、あれだけ威勢が良かったくせに泣いていたそいつを見ながら「訳わからんやつがいるもんだ」と思ったっきり、教室の棚の本を手にすることはもうなかった。


中学時代に本が楽しいものだと知って以降は、読み入る時期や他の趣味に没頭し全く読まない時期を繰り返しながらの高校時代を過ごした。

学問としての本への接し方をしていたわけではないから、今でも文章を書くとはどういうことなのかという基礎を知らないが、作文を好きになったのはこの頃だった。


9月にスマホを床に叩きつけ破壊したことで手持ち無沙汰になり、良い機会だと思って再び始めた読書。

一言で読書が好きだと言っても釣りに様々なジャンルがあるように、本の楽しみ方もまた十人十色だ。

そこで今回は、映画の原作とかミステリーとか推理小説とか青春物語とかでなく、文学と呼ばれるものに触れてみようと思って歴史に名が残る作家の読み物に目を通しているのだが、ようやくその面白さに気付ける年齢になったように自分でも思う。

もうこんな寒い中わざわざ川のど真ん中に浸かってひとり釣りなどせず、本とヌメ革をじっくり嗜みコーヒーでも飲みながら、秋の夜長を過ごしたいくらいである。

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