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追憶のfimoオリカラ vol.2〝地獄の淵から〟




独創性の追求。

立ちはだかる既存色。

鬩ぎ合いの渦中に飲み込まれる。



自分の色…


打診したカラーはすべて

バッサリ。

4色のうち、3色はテーマにすら届いてませんでした。
方向性は異なれど毒々しさは無く、クリア系を過意識。

何より
オリジナリティの面で達してはいなかったんです。


残りの1色。これだけ画像が残ってました。

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シーバス用ルアーとは言い難い腹黒イモムシ。しかし、ヒドイな。

先の3色とは違い、かなり奇妙な色彩パターン。
これをクリア系で打ち出すには違和感が残りましたね。


問題は他にもあって

カラーを考えるがあまりの『懲りすぎ』


最終的にカラーリングを施すのはイマカツさん。

数あるルアーメーカーの中でも
優れたペイント技術を有するイマカツさんですが

私の提示したカラーは一般常識の範疇から逸脱。

実現しようとした場合、あまりにも行程が複雑。
作業面、コスト面で現実的じゃなかったんです。


振り出しに。


『テーマ : 毒』と『クリア系』の両立。

ここから一直線に迷宮入り

その後も生まれては消え。葬ったカラーは6色ほど。


どれも半端。

仕舞いには既存色とカチ合う始末。


「オリカラ」は他にはない色が大前提。

かし、そこらじゅうに地雷だらけ。みたいな。

特にショップさんのオリカラたちが行く手を阻む阻む。


まったく話になりませんでしたね。


fimoとディスカッションした際
途中経過と配色の難しさ、色被り伝えると

注文の一つだった『クリア系』を外してもらいました。
これでハードルが一つ下がったように思ったんです。


すると


最後にfimoから一言。

『ザキミヤ君の色を』と。

s4jwig3yedds5r3eb69s_480_480-2e4f8d8d.jpg
〝自分の色〟ってなんだ? うっ、頭がっ…

スキルもセンスもない私。

飛び道具ないんですよ?

酷ですわ。笑


これが相当悩みました。


いちシロウトである私が

ルアーカラーを考えるその意味。

すべてリセットし、瞑想という逃避行。


その果てに絞り出た答えは

〝ボツになった中の1色を再構築したい〟

どうしても諦めら切れなかったんです、あの色。


ここから「色の引き算作業」が始まりました。



それはコロナ療養下で生まれた


生かすも殺すも自分次第。 

それからも毎日オリカラを考える日々が続きました。

トライ&エラーのループ。何度仕切り直した分かりません。


ただ、少しずつ配色がハマりだした矢先。

いよいよ知恵熱かと思えば、コロナ陽性。


熱に魘され、千切れそうな喉の痛みに気が滅入るも

タバコと色づけ作業は止めませんでした。爆


地獄の淵に立った1色。


除ける部分と譲れない部分が

一進一退を繰り返しながらも引き算調整を続けました


すると、いつしか
次第に塗る側のことを考えるように。

行程に無理がないか、コストは問題ないか。
うまく意志が伝わってっかな。どう仕上がるんかな。

まるで、我が子を想う母親。


いつしか、苦しみは愉しみに変わってました。

自分の独りよがりでは何も生まれません。
fimo、イマカツさんの理解なくして成立はしませんし。

そして、ようやく納得するカラーが完成。

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当初に比べ、主張を落とさずシンプルに仕上がった? 生還した奇妙カラー。

「これで駄目なら謝ろう

腹を括って、fimoに再度提示しました。


既存色との差別化はクリア。

『テーマ : 毒』もクリア。



fimoからイマカツさんへ打診。



回答は


「OK」


ホッとした

というよりも脱力。


モノ作り。

デザインは感性に訴える重要な要素。

カラーは最後に加えられる個性そのもの。

ルアーメーカーの凄さを思い知るコロナ明けでした。



あとはカラーサンプルを待つことに。



つづく


               fimoフィールダモニター ザキミヤ



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