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村岡昌憲
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▼ スイス出張2013冬
- ジャンル:日記/一般
- (elegy-つぶやき-)
フィッシングショーが終わり、慌ただしく準備をしてスイスへと向かった。
今回のでおそらく11回目のスイス出張である。
仕事の内容については書くことができないけど、今回は初めて冬のスイスに行ったのでログを書いてみようかと思った。
取引先の社長の故郷はスイス中部のシュヴィーツという人口2万人の街である。
湖を見渡す丘陵地に囲まれたのどかな田舎だ。
このシュヴィーツはスイスの歴史を語る上で非常に重要な役割を果たしている。スイス連邦の最初の根幹となる原初同盟(3州)の一つがシュヴィーツなのだ。
後にこの同盟に23州が加わり、今のスイス連邦を作り上げている。
スイスという国は地方自治がとても強い。
というより、未だにそれぞれの独立した考えの州が同盟を組んでスイスという国を作っているという考えた方がいい。
だから、国家は軍隊や憲法や通商をやるくらいで、あとは州がそれぞれを行うのである。
だから、州が悪い政治を行うとその州の人民は、他の州へと移動することができる。
この国民は所属する州を選ぶことができる、という状況が政治や行政に緊張感をもたらしている。
とはいっても、スイス人はとても地域への帰属意識が強い。
スイス人と付き合うとすぐに感じるのが、コミュニティの基本にまず家庭があり、村があり、そして州があり、そして国があるという考え方があらゆるところに徹底されていることである。
また、個人個人の自立心も強く、学校や村や町や州のそれぞれも独自の個性を存分に発揮している。
それはどこの国だって同じである原則のはずなのだけど、それをこれほどまで見事に実践している国はスイス以外知らない。(僕の経験上だ)
一方の我が国は北海道から沖縄まで、どの街に行っても国道の両側に大きなショッピングモールが建ち並ぶ同じような景色。
日本人は故郷を失いつつある。
と、ここに来る度にいつも思う。
小さいがとても強い国。
本当に学ぶべき事は多い。
そんな国のシュヴィーツという街。
2月に国中でカーニバルが開かれるのだけど、当然のようにどの街も全く違うカーニバルを演出する。
そして、シュヴィーツが誇るのが、Japanesenというお祭りである。
そう、なんと日本がテーマのお祭りなのだ。
そして、なんと150年もの歴史を持っているという。
そこへの招待もかねて、僕は向かったというわけだ。
日本は極東地域と言われるように、スイス人に限らずヨーロッパ人にとって日本は本当に端っこの国である。
ヨーロッパで使う世界地図はヨーロッパが真ん中にある。左端にアメリカ、右側がアジア。
そして日本という国は地図の右端にある本当に小さな国。
だから、街の人は日本という国がどんな国なのかを知らない。
というより、ほとんどの老人が今の東京でも全員が着物を着ているものだと本気で信じていたのには驚いた。
日本なぜテーマになったかというと、詳しくはこのサイトに書いてあるので興味ある人は読んで欲しい。
謝肉祭の時に日本人の格好や文化をテーマにしたら、大変な評判となり、多くの人が見に来るようになった事で今もその伝統を続けているという。
だから、そこに日本人が見に来たことは多くの人に歓迎された。
ただ、150年前の村人達の想像から創り上げられた日本人であり、日本文化である。
日本人が見たら、全然日本ではない(笑)
だけど、今の日本という国を愛してくれているシュヴィーツという街と街人と文化に心から賛辞と感謝を持ちつつ、ここはあえてツッコミでいきたい。というかいかせてくれ。
ポスターに日本がしっかりと意識されていて嬉しい。
が、これは中華?
ホテルの受付には謎のおばあさん達が。
レストランで食事をしていると、天皇が現れた。
おねえさんたちと記念写真。
村人達で創り上げられる舞台は、言葉が分からなくても楽しい。
美しい景色の中で育まれる美意識。
それは美しさという概念。
いい仕事、いい写真、いい魚、いい釣り、いい釣り人、
美しいのか、美しくないのか。
全てはその2つに大別される。
わずか3日の滞在。
最終日は朝5時にホテルを出る。
ブラスバンドがまだ夜の街を練り歩いていた。
乗り継ぎのフランクフルトで乾杯。
今回の3泊5日、深夜に到着して早朝に出発するという過酷なスケジュールであったが、ミーティングの成果もさることながら、本当に学ぶことが多かった。
最初に書いたとおり、スイス人はとても一人一人が自分のブランドをしっかりと高める努力を怠らない。
だから、取引先の社員も一人一人が、魅力的であり、責任をしっかりと持ち、誰に対しても恥ずかしくない対応をする。
自立をするということが、一方で他人をとても尊重する考えに繋がっていくのだろう。
お互いを尊敬し、組織ではなくて、チームとして運営されている。
僕はこの考え方がとても好きだ。
海外留学なんかしたことないのに、若い頃から、なぜか日本人的な発想ではなく、こういう考えを持って生きてきた。
中高生時代の膨大な読書量がそれを創り出したのかもしれない。
個々は自立すべきである。
自分の人生は自分で責任を持つ。
その心意気で自分を律したものだけができる仕事の仕方がある。
自立した人間同士が、それぞれの責任を果たす。
その仕事をお互いが信頼し合える関係。
そこにのみ存在する、和が好きだ。
その和は、慣れ合いの和ではなく、厳しい和である。
だけど、その関係の中にある和はとても居心地がいい。
そう思える社員が集まって欲しいし、そういう社員が集まる会社がこれからの21世紀型の会社になっていくのだと思うのである。
うちの会社もそうなって欲しいと願いながら、まだ試行錯誤中である。
だけど、今回同行した社員含め、かなりいい土台ができてきている実感も得た出張だった。
- 2013年2月12日
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