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▼ 【style】スズキ(シーバス)という魚を知る
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【style】スズキ(シーバス)という魚を知る
魚の王様といえば、一般的にはマダイを指すが、僕は決してそうは思いません。
スズキであると考えています。
スズキという魚は日本近海のありとあらゆる場所に生息しています。
夏になると、スズキの一部は川を上り、150kmも上流に遡ることもある。
関東地方だと、海の無い埼玉県や群馬県、栃木県でも釣れるのです。
こんな魚はなかなかいません。(ボラもそうですが)
そういう点で、魚の王様はスズキであると僕は思うのです。
スズキの種類
スズキには大きく分けて4種類の魚がいることが確認されています。
1.スズキ(マルスズキ)
スズキが正式名称。釣り人や漁師の間では、他のスズキと区別するためにマルスズキと呼ぶ時が多いです。「マル」と略される場合はこのスズキを指します。40cm位までは背中に星があるものがありますが、タイリクスズキではありません。
2.ヒラスズキ
主に磯のヒラスズキゲームが有名ですが、港湾でも河川でも釣れます。マルに比べて魚の格好がいいことと、強烈な引き、食べて美味、ということもあり、専門に狙う、ヒラ師と呼ばれる人たちがいます。
3.タイリクスズキ
背中に黒点があるので、ホシスズキとも呼ばれます。主に西日本に生息していますが、関東でも最近は良く釣れたという話を聞きます。外来魚のため、日本のマルスズキ、ヒラスズキを駆逐しないか個人的には心配しています。
4.有明スズキ
見た目はタイリクそっくりですが、遺伝子解析の結果、有明スズキという独特な個体がいることが分かっています。
写真で見ても、なかなか分かりづらい感じですが、これはマル。
少し細い感じが特徴です。
マルスズキは、秋から冬にかけてもっとも太ります。春先が一番痩せています。太さだけでは見分けることはできません。6月だともうこれくらい太い。
ヒラスズキ
ヒラスズキの特徴は、釣った直後の鋼のような銀色、目が大きい、背中が張り出していて体高があるといったところです。
タイリクスズキ
タイリクスズキの特徴は、背中の斑点です。60cm以上のスズキで黒点があれば間違いなくタイリクと考えていいでしょう。
しかし、黒点が無い個体も結構います。
他の特徴として、やたら太いのと顔が前の方に寄っている、つまり小顔な感じがあるということから見分けます。
こちらは有明スズキ。見た目はタイリクそっくりで、DNA鑑定しないとわからないみたいです。
詳しくはwikipediaが詳しいのでこちらをご覧下さい。
生息域
スズキは本当にあらゆるフィールドにいます。港湾、河川、上流域、汽水湖、磯、サーフ、などなど様々な場所に生息しています。
スズキは沖合の深場で産卵すると言われており、卵は表層を漂いながら浅瀬で孵化します。個人的な推測ですが、スズキはその時の卵が生まれた場所で適応しながら育っていくという宿命を背負っているような気がします。
港湾で育ったスズキは、とても目が大きくなり、どん詰まりの顔になります。メバルの顔に似てくるのです。これは短期間でそうなるのでは無いと思うため、港湾で育つ魚はどこに行っても港湾を選んで回遊していると考えた方が良さそうです。
となると同じように、サーフの魚はサーフ、磯の魚は磯、河川の魚は河川といった具合にある程度の嗜好性を持って生息しているような気がします。
とはいえ、スズキはベイトに依存する魚ですので、ベイトフィッシュがサーフから磯に入れば、普通にスズキもサーフから磯に入ります。
あくまで傾向という点で参考にしてください。
港湾のフッコ。
↑これはメバル。
港湾部の魚は、壁際やストラクチャー際に付き、貝の間に澄んでいるエビやカニ、虫などを食べている。
それを何年続けたら、メバルみたいな顔になるのだろう。
サーフの魚
白っぽい銀色が光る。
磯のマルスズキ(磯マル)
磯マルは、ほんのり背中が黒いのが特徴。但し、これはデーゲームの時。夜に釣った磯マルは銀色です。
河川のスズキ
個人的に一番好きなのは、川のマルスズキです。背中の筋肉が発達し、背びれや尾ひれもとても大きいのが特徴です。
とても美しい形をしてます。
スズキ界の皆藤愛子と言っていいでしょう。
スズキの一部は夏になると川を上ります。
どこまで行くのか、という質問は全国どこに行っても聞かれますが、答えは一つです。
「行ける限り、上に上がる。」
写真は利根川で釣った魚です。河口からの距離は150km以上。
秋田県河川で30km上流くらいで掛けた魚。
上流部のスズキ釣りは僕がもっとも好きなスズキ釣りの一つです。
スズキの一生
スズキは毎年1月~2月に、沖合の深場で産卵するらしいです。
東京湾の場合は、観音崎沖、勝山沖などの水深何十mといった場所で一斉に卵を産むとされています。
らしい、と書くのは確定したわけでは無いのと、釣りをしていてそうではないと思うケースも多々あるからです。
おそらくですが、全てのスズキがそのような行動をするわけでは無く、色々なパターンがあるのかもしれません。
上に書いた行動をとるスズキはあくまで沖を回遊するスズキであり、川に生息するスズキは関係なく河口に集まって産卵するのかもしれません。
生み出された卵は海面を漂い、浅瀬にたどり着きます。
春先には孵化し、体長わずか数mmの稚魚となります。
これも、そう文献等には書かれていますが、春になってもっともセイゴをたくさん見るのは、東京湾の北部、つまり湾奥です。
北風が多いこの季節に、卵が表層を漂いながら東京湾の南から北に流れるものかと思います。
もしかしたらウナギの稚魚みたいにどんどんと汽水域を目指して泳いでいくのかもしれません。
4月になると、下の写真くらいの大きさになります。
東京湾の場合、各河川の河口や潮だまりの常夜灯の下にごっそりといます。
この頃は、アミと呼ばれる小さな甲殻類(エビに似ている)やカニの幼生(ゾエア)を食べて育っています。
6月になると体長も10cmに近くなり、ルアーを引っ張っているとバイトこそしないものの、ルアーの後ろを元気に付いてくる姿を見かけます。
このサイズになると、東京湾奥では天敵はあまりいなくなります。
一番驚異なのが、スズキです。
スズキを釣った時、セイゴを吐きだしたことを何回か目撃したことがありますので、セイゴの最大の天敵は同種のスズキなのでは無いかと考えます。
当歳魚は冬になると15~20cmくらいまで育ちます。
1年間でずいぶんと個体差が付きます。
これはエサの量によります。
同じ年に生まれたライバルが多いと、エサの奪い合いが激しくなり、成長が遅くなります。
よって、以降の解説は、平均的な数字としてとらえてください。
2歳魚は30~40cmとなります。ルアーにもアタックしてくるのでたまに釣れますね。
3歳魚は40cm級、4~5歳魚は一番パワーのある時期で50~60cm級。
この頃から産卵活動に参加するようです。
6歳魚以降はスズキの貫禄が出てきます。
9歳で80cm、10歳で80cmです。
これは三番瀬で釣った95cm。顔のあちこちにイボがあり、実に老けている顔だった。
但し、これはあくまで平均値としてのお話です。
全国でスズキを釣っていて思うのは、豊かなフィールドだとエサも多く、成長が早いということ。
上に書いたのはあくまで東京湾のしかも湾奥の場合です。
地方だと、6~7年ほどで80cmに達する魚を多く見ます。
鱗や若々しさが断然違います。
これも個体数が少ないことで、エサの奪い合いになる事が少なく、毎日満腹になれる可能性が高いことがその差を作るのだと思います。
ちなみにルアーの反応性はこれに反比例します。
エサの奪い合いになっているエリアのスズキはルアーにもとても良く反応します。
個体数が多い東京湾は成長が他のエリアに比べて遅いけど、ルアーへの反応性は抜群に良いスズキがたくさんいるということです。
多くのスズキ釣り師が憧れるメーターオーバー。
全国どこでも10歳以上の魚です。それはもうおじいさんです。
保護色
スズキという魚は、銀色という統一したイメージがありますが、実際は生息域に合わせて刻一刻と体表の色を変える力があります。特に背中と目の周りがはっきりと色を変えるのがわかりやすいです。。
よく見てみると、鱗は透明で、その下の魚体の色を変えていることに気付きます。
元々の魚体の色は白っぽい銀色をしているのではないかと思います。
魚が死ぬと、必ずその色になるからです。
↑死んだ魚。
ちなみにお腹の色はほとんど変わりません。
だから、お腹の色で居着きか回遊かを見分けることができます。
見て欲しいのは腹びれの付け根の白さ(透明感)
そこが美しい魚はきれいな水のエリアにいる魚です。
そしてそこが黒ずんでいる魚は、間違いなくクサいです。
並べてみると全然色が違いますね。
お腹周りの色と、あとそのあたりを指で触ってニオイをかぐとわかります。
純粋な魚臭プラスアルファがあるかどうか・・・。
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魚の王様といえば、一般的にはマダイを指すが、僕は決してそうは思いません。
スズキであると考えています。
スズキという魚は日本近海のありとあらゆる場所に生息しています。
夏になると、スズキの一部は川を上り、150kmも上流に遡ることもある。
関東地方だと、海の無い埼玉県や群馬県、栃木県でも釣れるのです。
こんな魚はなかなかいません。(ボラもそうですが)
そういう点で、魚の王様はスズキであると僕は思うのです。
スズキの種類
スズキには大きく分けて4種類の魚がいることが確認されています。
1.スズキ(マルスズキ)
スズキが正式名称。釣り人や漁師の間では、他のスズキと区別するためにマルスズキと呼ぶ時が多いです。「マル」と略される場合はこのスズキを指します。40cm位までは背中に星があるものがありますが、タイリクスズキではありません。
2.ヒラスズキ
主に磯のヒラスズキゲームが有名ですが、港湾でも河川でも釣れます。マルに比べて魚の格好がいいことと、強烈な引き、食べて美味、ということもあり、専門に狙う、ヒラ師と呼ばれる人たちがいます。
3.タイリクスズキ
背中に黒点があるので、ホシスズキとも呼ばれます。主に西日本に生息していますが、関東でも最近は良く釣れたという話を聞きます。外来魚のため、日本のマルスズキ、ヒラスズキを駆逐しないか個人的には心配しています。
4.有明スズキ
見た目はタイリクそっくりですが、遺伝子解析の結果、有明スズキという独特な個体がいることが分かっています。
写真で見ても、なかなか分かりづらい感じですが、これはマル。
少し細い感じが特徴です。
マルスズキは、秋から冬にかけてもっとも太ります。春先が一番痩せています。太さだけでは見分けることはできません。6月だともうこれくらい太い。
ヒラスズキ
ヒラスズキの特徴は、釣った直後の鋼のような銀色、目が大きい、背中が張り出していて体高があるといったところです。
タイリクスズキ
タイリクスズキの特徴は、背中の斑点です。60cm以上のスズキで黒点があれば間違いなくタイリクと考えていいでしょう。
しかし、黒点が無い個体も結構います。
他の特徴として、やたら太いのと顔が前の方に寄っている、つまり小顔な感じがあるということから見分けます。
こちらは有明スズキ。見た目はタイリクそっくりで、DNA鑑定しないとわからないみたいです。
詳しくはwikipediaが詳しいのでこちらをご覧下さい。
生息域
スズキは本当にあらゆるフィールドにいます。港湾、河川、上流域、汽水湖、磯、サーフ、などなど様々な場所に生息しています。
スズキは沖合の深場で産卵すると言われており、卵は表層を漂いながら浅瀬で孵化します。個人的な推測ですが、スズキはその時の卵が生まれた場所で適応しながら育っていくという宿命を背負っているような気がします。
港湾で育ったスズキは、とても目が大きくなり、どん詰まりの顔になります。メバルの顔に似てくるのです。これは短期間でそうなるのでは無いと思うため、港湾で育つ魚はどこに行っても港湾を選んで回遊していると考えた方が良さそうです。
となると同じように、サーフの魚はサーフ、磯の魚は磯、河川の魚は河川といった具合にある程度の嗜好性を持って生息しているような気がします。
とはいえ、スズキはベイトに依存する魚ですので、ベイトフィッシュがサーフから磯に入れば、普通にスズキもサーフから磯に入ります。
あくまで傾向という点で参考にしてください。
港湾のフッコ。
↑これはメバル。
港湾部の魚は、壁際やストラクチャー際に付き、貝の間に澄んでいるエビやカニ、虫などを食べている。
それを何年続けたら、メバルみたいな顔になるのだろう。
サーフの魚
白っぽい銀色が光る。
磯のマルスズキ(磯マル)
磯マルは、ほんのり背中が黒いのが特徴。但し、これはデーゲームの時。夜に釣った磯マルは銀色です。
河川のスズキ
個人的に一番好きなのは、川のマルスズキです。背中の筋肉が発達し、背びれや尾ひれもとても大きいのが特徴です。
とても美しい形をしてます。
スズキ界の皆藤愛子と言っていいでしょう。
スズキの一部は夏になると川を上ります。
どこまで行くのか、という質問は全国どこに行っても聞かれますが、答えは一つです。
「行ける限り、上に上がる。」
写真は利根川で釣った魚です。河口からの距離は150km以上。
秋田県河川で30km上流くらいで掛けた魚。
上流部のスズキ釣りは僕がもっとも好きなスズキ釣りの一つです。
スズキの一生
スズキは毎年1月~2月に、沖合の深場で産卵するらしいです。
東京湾の場合は、観音崎沖、勝山沖などの水深何十mといった場所で一斉に卵を産むとされています。
らしい、と書くのは確定したわけでは無いのと、釣りをしていてそうではないと思うケースも多々あるからです。
おそらくですが、全てのスズキがそのような行動をするわけでは無く、色々なパターンがあるのかもしれません。
上に書いた行動をとるスズキはあくまで沖を回遊するスズキであり、川に生息するスズキは関係なく河口に集まって産卵するのかもしれません。
生み出された卵は海面を漂い、浅瀬にたどり着きます。
春先には孵化し、体長わずか数mmの稚魚となります。
これも、そう文献等には書かれていますが、春になってもっともセイゴをたくさん見るのは、東京湾の北部、つまり湾奥です。
北風が多いこの季節に、卵が表層を漂いながら東京湾の南から北に流れるものかと思います。
もしかしたらウナギの稚魚みたいにどんどんと汽水域を目指して泳いでいくのかもしれません。
4月になると、下の写真くらいの大きさになります。
東京湾の場合、各河川の河口や潮だまりの常夜灯の下にごっそりといます。
この頃は、アミと呼ばれる小さな甲殻類(エビに似ている)やカニの幼生(ゾエア)を食べて育っています。
6月になると体長も10cmに近くなり、ルアーを引っ張っているとバイトこそしないものの、ルアーの後ろを元気に付いてくる姿を見かけます。
このサイズになると、東京湾奥では天敵はあまりいなくなります。
一番驚異なのが、スズキです。
スズキを釣った時、セイゴを吐きだしたことを何回か目撃したことがありますので、セイゴの最大の天敵は同種のスズキなのでは無いかと考えます。
当歳魚は冬になると15~20cmくらいまで育ちます。
1年間でずいぶんと個体差が付きます。
これはエサの量によります。
同じ年に生まれたライバルが多いと、エサの奪い合いが激しくなり、成長が遅くなります。
よって、以降の解説は、平均的な数字としてとらえてください。
2歳魚は30~40cmとなります。ルアーにもアタックしてくるのでたまに釣れますね。
3歳魚は40cm級、4~5歳魚は一番パワーのある時期で50~60cm級。
この頃から産卵活動に参加するようです。
6歳魚以降はスズキの貫禄が出てきます。
9歳で80cm、10歳で80cmです。
これは三番瀬で釣った95cm。顔のあちこちにイボがあり、実に老けている顔だった。
但し、これはあくまで平均値としてのお話です。
全国でスズキを釣っていて思うのは、豊かなフィールドだとエサも多く、成長が早いということ。
上に書いたのはあくまで東京湾のしかも湾奥の場合です。
地方だと、6~7年ほどで80cmに達する魚を多く見ます。
鱗や若々しさが断然違います。
これも個体数が少ないことで、エサの奪い合いになる事が少なく、毎日満腹になれる可能性が高いことがその差を作るのだと思います。
ちなみにルアーの反応性はこれに反比例します。
エサの奪い合いになっているエリアのスズキはルアーにもとても良く反応します。
個体数が多い東京湾は成長が他のエリアに比べて遅いけど、ルアーへの反応性は抜群に良いスズキがたくさんいるということです。
多くのスズキ釣り師が憧れるメーターオーバー。
全国どこでも10歳以上の魚です。それはもうおじいさんです。
保護色
スズキという魚は、銀色という統一したイメージがありますが、実際は生息域に合わせて刻一刻と体表の色を変える力があります。特に背中と目の周りがはっきりと色を変えるのがわかりやすいです。。
よく見てみると、鱗は透明で、その下の魚体の色を変えていることに気付きます。
元々の魚体の色は白っぽい銀色をしているのではないかと思います。
魚が死ぬと、必ずその色になるからです。
↑死んだ魚。
ちなみにお腹の色はほとんど変わりません。
だから、お腹の色で居着きか回遊かを見分けることができます。
見て欲しいのは腹びれの付け根の白さ(透明感)
そこが美しい魚はきれいな水のエリアにいる魚です。
そしてそこが黒ずんでいる魚は、間違いなくクサいです。
並べてみると全然色が違いますね。
お腹周りの色と、あとそのあたりを指で触ってニオイをかぐとわかります。
純粋な魚臭プラスアルファがあるかどうか・・・。
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- 2013年6月22日
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