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これからの感度の話をしよう‐プルクラ62とフロロラインと樹脂製フレーム‐

こんばんは。ビックリマン高田です。
さて、今回は感度の話。

年末年始にかけて、琵琶湖に2週間強籠っていた間に、開発しているプロトロッド、プルクラ62のリールシートについてツイッターで呟いた内容。

プルクラ62+のリールシートにはACSを採用しています。パーミングの良さでミノーとかが動かしやすいのは言うまでもないですが、同時に巻きでも効果を発揮します。リールはスコーピオンなどの樹脂製を使ってますがこれがミソ。ACSと樹脂製リール+フロロで出せる感度があるんです。
リールの素材、レベルワインドの形、それにプルクラのガイドセッティング。これが相まってスロー巻きノーテンションの感度の良さは下手なワンピースを超えます。設計次第で感度は出せるんです。そのためのリールシートACS。感度をどこでとってるか意識したことがあればお分かりいただけると思います


この内容について質問が沢山来たので今日は詳しく解説することにする。

プルクラ62+とは今年の4~5月に発売予定のトランスセンデンスの新作ロッド。現状ではプロトタイプ。5ピースで6ft2inから7ft3inに自由に長さを変えられるスーパーバーサタイルベイト。
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海外の怪魚から国内のバス、シーバスまで繊細かつ、デカい魚に対応するために設計した。バスのノーテンション巻きで使うのは全てのピースを継いだ7ft3inVer。


さて、まず抑えておいてほしい事が、今回説明するのはノーテンションで巻くという条件での感度の話。
冬の琵琶湖で流行しつつある岸からのデッドスロー巻きがそれにあたる。もちろんノーテンション巻きはスピードを上げることもできるのでそこは自身の釣りに当てはめて考えてほしい。

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2019年1月1日0時50分のあけおめフィッシュ。
これはACミノーでのノーテンション巻き

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2019年1月3日。今年初のロクマルもタイニークラッシュのノーテンション巻き

ノーテンションで巻くというのは感覚的な表現で、正しくは糸を弛ませながら引いてくるという状態。
ティップの先から糸が"たらーん"と垂れ下がった状態を保ちながら(45度以上の角度)巻きを入れてレンジキープする。
決してボトムに付けるわけではなくて、ボトムから10cmほど浮いたレンジや表層直下のレンジをふわーっとさせることが重要。ふわーっとした動きの中から、着水後のフォールとピックアップの軌道変化、障害物へのコンタクト、風による自然なアクション。こういったものでスイッチを入れていく。

デッドスローにおいてのハンドルを巻くスピードは速いと6秒一回転。状況によっては30秒一回転という人もいる。俺は遅くても20秒までしか落とさない。

ともかく浮いたり沈んだり潜ったりするルアーたちをそのスピードで底に付けずに巻いてくるためには当然のことながらタックルバランスをきっちりととることが求められる。
ラインの重さ、ルアーの比重、ロッドの弾性、ガイドセッティング、リールのチョイスなどトータルでそのセッティングに持っていくのだ。

まずライン。俺は冬のこの釣りには100パーセントフロロを使う。
理由は何点もあるが、フロロの比重が高いという点と、硬く芯がある点がこの釣りにおけるメリット。
まず比重については容易に想像できると思う。45度以上の角度をつけてラインを弛ませる時に素早く沈むフロロラインはスムーズにその軌道をとることが出来るからだ。イメージは泳いでいるルアーより深い位置にフロロラインがあること。ルアーは当然ラインの軌道をなぞるので、自分が食わせる位置を明確に把握することが出来るし、ルアーのトレースラインより先に障害物などに触れるため、食わせのアクションを入れることや障害物回避が可能にもなる。硬く芯がある点については後に説明するガイドセッティングやリールのチョイスなどに関係してくる。
ちなみに俺は14ポンド~16ポンドを使っている。20ポンドを使っている人もいるのでそこは感覚だからやりやすい太さを各々見つけてほしい。


次にルアー。
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高田が実際に年末年始使ったハードプラグたち



これは大きくわけて3つの考え方がある。1つ目は極スローフローティング設定のプラグ。比較的浅い場所や魚が浮いている時に使う設定。これはフロロラインの重さで浮力を消し、巻きではサスペンド、糸を抜くと浮上するというセッティングである。これに該当するルアーは例えばクランクやモラモラである。
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2018年12月24日クリスマスイブのモラモラで55cm

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2018年12月28日。強風の中でのモラモラ50cm

メリットとしてはきちっと水を噛むルアーがこの釣りに向いているので強風時においてもラインコースを設定するまでの作業が楽という点がある。あまりにノーカンジなルアーだと風でライン操作もままならないときがあるからだ。

2つ目は完全なサスペンド設定のプラグ。勘違いしてほしくないのはこれは水を入れた時に完全にサスペンドするわけではないということ。フロロラインの重さと実際の巻きのスピードの中でサスペンドになる設定に持ってくる。板オモリを貼って微調整していくのだ。当然バランスは変わっていくので貼る位置の使うルアーによって考えよう。俺の場合は沈んでるか沈んでいないかのスピードに設定することが多い。表層20cmからボトム10~25cmくらいのレンジを広く探れることがメリット。また巻きスピードを最も落とせるのはこのセッティングである。

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冒頭の2019年初のロクマル。タイニークラッシュのショートリップ+Vテール、気持ち後方ボディにウェイトバランスを移したバージョンで表層直下デッドスロー巻きで釣れた。

3つ目は沈んでいくルアーを糸でもつ方法。浮力を持たないソフトベイトやスイムジグ、チャターなどがそれにあたる。
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高田が実際に年末年始使ってたソフトベイトたち。

水深や風によってネイルシンカーやラバージグヘッドの重量を0.1g単位で調整していく。ノーシンカーから7gのヘッドまでを使い分けることが多いだろうか。
沈下するルアーを竿の角度と巻きスピードで任意のレンジに調整する。足元が深い場所でも自由自在にレンジコントロールが出来るので活躍する場面は最も広いと思う。
冬のデッドスローにはじめて挑戦する人はこの方法からはいるとよい。ブルフラット3.8インチに0.3g~0.8gのネイルシンカーをぶっ刺してボトムの変化を感じながら6秒~15秒一回転で底に付けずに巻くことを意識してほしい。魚も一番釣れやすいし、なにより練習になると思う。
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2018年12月25日の60.5cm。ソフトベイトブレードのトランキル+イサナをブルブルさせないスピードで引いてきた1匹。
ここにその時のレポートが載っているのでぜひ読んでほしい。
http://kaesublog.com/2018/12/26/kaesu-tranquil-20/
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この記事と照らし合わせて読めばトランキルをこの3つめの使い方で使用してることがおわかりいただけるかと。

次にロッドの弾性。この釣りには高弾性カーボンがよいと言い切る。そして次に説明するラインの振動を拾うためにはシャキっとしてなければならない。ただし高弾性とはいえ、曲がらない棒のようなロッドは足元で起こるピックアップ時のバイトをとれないので良いとは言えない。
つまりシャキっとしているのに負荷がかかったらきちっと曲がるロッドが必要だ。プルクラ62+のロングバージョン(7ft3in)は当然それを意識しているのだけれども、バスロッドにもそういった作りの竿が当然沢山ある。練習していけば必要な竿の弾性やパワーが弾きだされてくると思うので、各々が自分にあう竿を見つけてほしい。プルクラ62についてはその点を満たしているので迷っているのであればぜひ候補に検討していただければ嬉しい。


高弾性で曲がる。この真価がわかる動画がこれ。
時間がない方は5分の位置から再生してほしい。ラインがノーテンションになったトップをバラマンディが吸い込み、アワセを入れてないのに掛かる。これがプルクラ62のティップからベリーに持たせた仕事。当然水中でも同じことが起こっているので、ピックアップアップバイトに強い理由が観て感じで頂けると思う。


そしてガイドセッティング。
ノーテンションの巻きの釣りをすると気が付くと思う。この釣りではクランクやスピナベの巻きのようなロッドのカーボンロッドブランクスから伝わる情報よりも、ラインの振動がガイドを通じて伝わってくることを。つまり障害物にしても魚のチェイスにしてもアタリにしても、フロロラインが振動しガイドに触れることで、ロッドに出る前に先に変化を感じることが出来るのだ。
ここでフロロの特徴である、硬く芯があるという点が生きてくる。硬いのでラインがガイドを叩いたときの情報量が段違いなのだ。しなやかなナイロンラインや、張りがほとんどないPEラインではガイドまで当たらないような微かな振動もフロロラインなら張りがあるのでガイドを叩いてくれる。そこで重要なのはガイドが糸を当てるガイドのリングサイズが大きすぎず小さすぎないこと。糸が振動できる余裕の幅は持たせつつも、微かな振動すらガイドに触れるようなバランスでなくてはいけない。
大口径ガイドは当然ダメだし、マイクロガイドでも適切ではない。適正サイズと配置を見つけなければならない。プルクラ62では本来の用途であるPE3号+60ポンドリーダーが抜ける設定を保ちつつも、この点に非常にこだわってガイドを配置した。もちろんプルクラ62以外にもそれに気が付いているデザイナーが設計したロッドは、ノーテンション巻きに最適なガイドセッティングがされている。ぜひ自分にあったガイドセッティングを探してほしい。

さぁここからが今回の本題だ。
ノーテンション巻きの感度の解説に入る。
これまで説明した感覚を全部理解した上で読んでほしい。


プルクラ62+のリールシートにはACSを採用しています。パーミングの良さでミノーとかが動かしやすいのは言うまでもないですが、同時に巻きでも効果を発揮します。リールはスコーピオンなどの樹脂製を使ってますがこれがミソ。ACSと樹脂製リール+フロロで出せる感度があるんです。
リールの素材、レベルワインドの形、それにプルクラのガイドセッティング。これが相まってスロー巻きノーテンションの感度の良さは下手なワンピースを超えます。設計次第で感度は出せるんです。そのためのリールシートACS。感度をどこでとってるか意識したことがあればお分かりいただけると思います


冒頭で紹介したこのツイッターの一文。プルクラのガイドセッティングがフロロラインの振動を拾うためという点は説明済。
そこに最後の要素、リールシートとリールが入ってくる。

そもそも感度ってなんだろうか。
釣りにおいての感度は人間が変化を感じることが出来る度合い。
と俺は表現する。
つまり物理的にこちらの素材のほうが振動を伝えるだとか、そういったことよりも人間が快適にその情報が拾えるかどうかが大事なのだ。

ノーテンションの巻き中の感度をどこで感じているかを意識したことがあるだろうか。
結論から言ってしまうとリールのサイドプレートだ。


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ご存知だと思うがリールのサイドプレートはブレーキシステムが入っており、空洞である。サイドプレートは掌に触れる部分が広いのにも関わらず空洞で振動が共鳴する。わかりやすく言えばギターの音が鳴るようなもの。金属より樹脂がいいのは乾いた音でその振動を感じ取れるから。物理的な法則より人間感度と表現した理由はここにある。金属のほうが物理的には音をよく伝えるんだけどそれは直接的な音の話で今回の釣りとは別物。
(余談だがクランクなど直接ブランクスに伝わる振動をリールで撮るときは金属フレームのほうが感度が伝わると思ってる。その時はギアから伝わる感度のほうが大きくなるため、カーボンハンドルノブに変えた金属リールが最も情報を感じ取れるように思った)

人間の触れる面積の広さ×情報量の多さという意味でノーテンション巻きにおいて、アングラーはここで感度をとっていると思っている。少なくとも俺の場合はそうだ。
ACSシートを採用したのは最もパーミングがしやすいシートであるからで、掌がサイドプレートに降れる面積を増やすことが出来る。
もちろんパーミングのしやすいACSシートに合わせるのなら、同じくパーミングしやすいロープロリールをお勧めするとなるわけだ。

そしてレベルワインドの形。これの重要性はいたって単純。レベルワインドは最もリールに近いガイドだからである。レベルワインドが最終的にフロロラインの振動をサイドプレートに伝える。
ガイドセッティングが重要なのだから最も手に近い位置にあるガイドと言えるレベルワインドの形が感度に関係ないはずがない。

結論からいうと小口径の丸型のレベルワインドが最も適している。これも同じだ。ラインの振動をガイドの表面に当てて拾うからである。

2種類のリールの写真を用意した。ほんとはフロロを巻きたかったがカルカッタコンクエストのほうがPEラインであったため、スコーピオンもPEを巻いているほうに合わせた。
どちらもラインを張った状態である。

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コチラがスコーピオン。ラインがレベルワインドに設置しているのがわかる。

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こちらがカルカッタコンクエスト。ちょっと見にくいが糸が張ってもレベルワインドに触れない。

もちろん糸巻き量やどのくらい投げるかによっても変わってくるがこのノーテンション巻きにおいては前者の形状のレベルワインドのほうが微細な振動を拾ってくれる。

※逆にクランクなどを巻くときはスプールに直接伝わる振動をギアとハンドルでとるほうが感度が増す

このような要素を踏まえて、スコーピオン200を冬のノーテンション巻きのリールに俺は選んでいるのだ。
もちろんスコーピオンDCでもいいし、クラドでもよい。当然ダイワでもその振動を感じ取れるのなら使える。きっともっと向いているリールもあるだろう。
※そのときはこっそり教えてください。買います。


質問がかなり多く注目をいただいていたので特殊な冬の琵琶湖ノーテンションの釣りについて隠さず詳細に書いてみた。
少しでも皆さんのイメージを膨らませることが出来たなら幸い。

俺もまだまだヒヨッコだし、こんな次元ではなくて遥か先を走ってる凄腕アングラーがたくさんいらっしゃる。
あくまでもこの記事はこれからの釣りのための忘備録。

今年もたくさんの魚から色んなことを教えてもらおう。
そして釣りをアップデートしていこう。
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