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▼ 【離島出張釣行旅】海は鉄サビ色!鬼界カルデラ硫黄島 -後編-
- ジャンル:釣行記
- (ROCK SHORE -磯-, PLAISIR ANSWER PA89 -Technical Surfer-, DAY -デイゲーム-, 離島出張釣行旅, SHIMANO -シマノ-, SUNLINE -サンライン-, 18 STELLA 3000MHG, ZENAQ -ゼナック-, POZIDRIVE garage -ポジドライブガレージ-, HARBOR -港湾-)
前編はコチラ → 【離島出張釣行旅】海は鉄サビ色!鬼界カルデラ硫黄島 -前編-
Googleマップで見た空からの地形と、恋人岬から実際の目で見た地形を照らし合わせていく。
残された時間は、これから迎える夕マズメと、翌朝の朝マズメのみ。
「これから動き回っても、ロッドを出す時間がなくなるだけだろう」
大浦港で満足にロッドが振れなかったこともあり、島の主要部である長浜湾に少しでも多く時間を費やすことに決めた。
■ 人生初、温泉に向かってキャストする
ここまでくると、もはやただの温泉である。湯の花と思えるものまで、ちゃんと浮かんでいる。
港の奥に行けば行くほど鉄サビ色は濃くなるので、"いくら表面だけとはいえ、この温泉じゃ魚は生きていけないはず"と少しでも外洋に面した方へ向かう。
それでも、足元のテトラはしっかり色付いていた。
「えぇい、こうなりゃとことん温泉に向かってキャストしてやろうじゃないか!」
青い海の色と鉄サビ色の境目の周辺を、表層が色付いているエリアは中層〜ボトムのイメージでルアーを引いてくる。
だがそこにあったのは、至って無の境地。反応もなければ、ベイトの姿も確認できない。
少し前にひとりの釣り人が帰っていき、日が沈んでから気温もグッと下がってきた。
少し周辺の地形変化を確認し、明日の朝入るポイントを見極めてから、初日の硫黄島での釣りを終えた。
結果は、ダツと思われるバイトのみだった。
■ 望む屋久島、足速ナブラ
翌朝、夜明けと共に長浜湾の地磯に立った。連日の夜勤の疲れからか、昨夜は20時には寝落ちしたので体力は万全だ。
【ロッドの先に見えるは、九州最高峰の宮之浦岳(1936m)を懐に持つ屋久島】
期待した朝マズメの時間に魚の反応はなく、刻一刻と時間は過ぎていく。
ただ、昨日と違うのはマイクロベイトの存在を確認出来たこと。多くはないが、新規ポイントにおけるベイトの存在を確認出来たことは大きい。
細かい移動を繰り返しながら地磯の先端部にいくと、霞みつつも朝日が顔を出した。
主として投げているルアーは、飛距離が出て広範囲を探れるシンペン(主にポジドライブガレージ/フラットフラッター95S)と、フォローで入れるワーム(マルジン/UKシャッドワーム)。
後は、状況を見ながら様々なタイプのルアーで広く反応を探っていくも、うんともすんとも言わない海。
すっかり日が昇り、感覚的にこのままニュートラルなのんびりモードに入るかな…という時だった。
「バシャバシャ!」
ルアーの届く範囲で出た小規模なナブラ。ルアーチェンジしている最中だったこともあり、キャストの準備が整った時にはすでにナブラは姿を消した。
気を取り直し、ナブラの動きに注視しながらキャストしていると、またしてもナブラが発生する。
今度はもらった!と、すかさずナブラ付近にルアーを通すも、期待のバイトは出ない。
どうもナブラの足が速く、範囲も広域に渡るため、発見してすかさず投げたところで、それでも時すでに遅しと言った感じ。
飛び跳ねるベイトもフィッシュイーターの姿も見えないので、捕食対象はマイクロベイトなのかもしれない。
そんな攻防が数回続き、最終的にチョイスしたのはポジドライブガレージ/スウィングウォブラー85S。
その期待も虚しく、"ルアーをドンピシャで通すことさえ出来ない足の速いボイル"に翻弄され、風がかなり強くなってきたところで、硫黄島離島出張釣行旅に幕を閉じることとなった。
■ 船上の薩摩富士
昔から、船の上から見る薩摩富士こと開聞岳が好きだ。
記憶すら定かでない幼少の頃から両親の故郷"喜界島"に帰省していたから、この船上からの薩摩富士を初めて見たのはもはやいつかはわからない。
けれど、毎回見るたびにその佇まいに惹きつけられるは、その頃から植え付けられた感性だろうし、これから先も何度も何度も記憶のシャッターを切り続けるだろう。
錦江湾の玄関口を見守る開聞岳に、初めて見る人は「ようこそ鹿児島へ」と迎え入れてもらい、戻ってきた人には「おかえり」と声をかけてもらっているような気さえしてくる。
今回も魚には出会えなかったけど(釣り旅と謳っておきながら、僕のログには大抵魚が登場しない。笑)、鬼界カルデラに属する硫黄島の"鉄サビ色の海"は、また新しい視野を広げてくれた。
次こそはこの鉄サビ色の海を攻略しに、また訪れたいと思う。
海面を覆う鉄サビ色の浮遊物の下は、光の届かない暗い海。
もしかすると、水深はそう深くないのに深海魚がいるって話。
どうだろう?本当にいるかな?ショアから深海魚と出逢えるかもしれないなんて、楽しいと思わない?
その好奇心と冒険心を胸に、まだまだ続く離島出張釣行旅は、足の速いナブラのように加速していく。
【TACKLE DATA】
ZENAQ/PLAISIR ANSWER PA89 Technical Surfer
SHIMANO/18 STELLA 3000MHG
SUNLINE/CAREER HIGH6 1号(16lb.class)
SUNLINE/STATE CLUTCH SHOCK LEADER NYLON 16lb.
【WEAR & TOOL DATA】
Cap/1989Luresオリジナル(OTTO)
Life jacket/DAIWA 膨張式ライフジャケット(腰巻きタイプ)
Bag/LAMSESヒップバッグ
Lurecase/MAGBITE MAGTANK Free XL
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- 2019年4月28日
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