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【離島出張釣行旅】海は鉄サビ色!鬼界カルデラ硫黄島 -前編-

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 "フェリーみしま"へのタラップを上る前に、移動販売の500円の手作りおべんとうを買う。僕にとってこれがいつもの、三島村への船旅ルーティン。


写真を見返していたら、三島村の硫黄島へ行ったのはもう4月8日のことだった。


2019年1発目の離島出張釣行旅の中身を忘れてしまう前に、"異色の海を持つ島"の旅記録を残そうと思う。




■ "鉄サビ色"の海を持つ火山島


 硫黄島といえば、映画「硫黄島からの手紙」を思い浮かべる人もいると思うが、それは東京都の小笠原諸島に属する硫黄島(いおうとう)のことだ。


今回、僕が訪れたのは、鹿児島県本土と屋久島のちょうど中間地点に位置する三島村のうちのひとつである硫黄島(いおうじま)になる。


参考:硫黄島(鹿児島県) -Wikipedia-


鹿児島本港を9時30分に出航し、硫黄島までの所要時間は約3時間30分。


段々と近付くその島の姿を初めて見る人は、その"異色の島の姿"に、自然の雄大さを感じることが出来るだろう。



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【フェリーみしま船上からの硫黄岳】


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【海面近くの山肌は、火山活動による温泉成分で変色する】


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【フェリーみしま船上からの稲村岳(手前)と硫黄島(奥)】



 島の南をぐるっと回り込み、汽笛とともに港へと入港すると、さらに驚きの光景を目にすることになる。


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上の写真の通り、"鉄サビ色"の海が広がっているのだ!


最初見たときは心底驚いたものだが(今回で3回目)、何度見てもやはり異色の光景であることに変わりない。


ちなみになぜこんな色なのかというと、火山活動により海底から湧き出る温泉中の鉄分と海水が反応し、鉄サビ色の浮遊物が海面に漂うことでこんな海の色になるのだそう。


この浮遊物が広がっているのはあくまで海面だけなので、船が通った後は海水が巻き上げられ通常の海の色が現れる。


それでもまたすぐに元の鉄サビ色の海に戻るから、海底から湧き出る温泉は相当量なのだろう。



「まるで硫黄の温泉みたいだなぁ」


 そんな呑気なことを思い浮かべたこの島は、紛れも無い"火山島"。


鬼界カルデラと呼ばれる東西約21キロ、南北約18キロのカルデラの北西に位置する外輪山の一角が硫黄島となる。


参考:鬼界カルデラ -Wikipedia-



 春の陽気を通り越し、夏の片鱗すら垣間見る気温の中、フェリーみしまのタラップを降りる。


思わずキャストを躊躇ってしまうような、そんな"異色の海"を持つ硫黄島での2日間の釣行旅が、"奏でるジャンベの音色"と共に幕を開けた。




■ 鉄サビ色の海を避け、初日は島の北西部へ


 薩摩硫黄島飛行場の案内看板を横目に、島の北西へと車を走らせる。


豊かな自然の中で放牧されているからか、まるで"馬のような"体格を持つ牛たちと、時折羽ばたく"野生化した孔雀"を見ながら辿り着いたのは、大浦港と呼ばれる小さな湾状の地形を持つ港。


「あの鉄サビ色の海のど真ん中へとルアーをキャストするのは、さすがに気が引ける」


新調したステラとゼナックプレジールアンサーの10万を超えるタックルが一瞬で錆びてしまった日には、もう釣りを辞めてしまいたくなるかもしれない。笑


そんな理由から、事前にグーグルマップで釣りが出来そうなポイントを隈なくチェックし、釣りの始まりはこの港からにしようと決めていた。



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【地層が浮かび上がる大浦港の崖】


 期待通り、島の北西側の海は青い。ただそれだけで、安心してくる。


ひとつ想定外だったのが、駐車スペースから海面までなかなかの高さがあるということだった。


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【眼下に広がるブルーの海】


グーグルマップではわからない高低差に驚きつつも、整備された階段をテクテクと降りていざ実釣!と気持ちの良いファーストキャストをするはずだったのだが…なんせ、流れ藻が多い。


ただでさえ足場が狭く限られた範囲しかキャスト出来ないのに、藻が完璧にコースを塞いでいる。


やれるだけのことはやったが、苦し紛れに突入したマルジン/UKシャッドワームにて、おそらくダツと思われるバイトが数回あったのみ。


「そうそう、こうこなくっちゃ」


離島にだからと言って、簡単に魚には出会えない。ましてや、潮やタイミングなど選べない仕事メインの"離島出張"釣行旅。


早々に、次に候補に挙げていたポイントへの移動を決断した。




■ 希望の鐘と、恋人岬


 次の候補地であるフェリーみしま発着港の長浜湾へと向かう前に、地形を一望できるであろう恋人岬へと寄り道した。


グーグルマップに頼るのではなく、実際の地形を自分の目で見ることが、やはり大切だと実感したからだ。


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【希望の鐘から見る、稲村岳(手前)と硫黄岳(奥)】


この鐘、3回鳴らすと"希望が叶う"というジンクスがあるらしい。


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ならば…「どうか硫黄島で魚が釣れますように!」と希望を胸に抱き、心してロープを手に取ったのだが、慣れない可動部の動きに苦戦し、力任せに揺さぶったら勢い余って"4回"鳴らしてしまった。


しかも最後の1回は情けないほどに小さな「カァン…」みたいな音で、悲しくなる。



だが、"鐘が思うように鳴らなかったくらいじゃ旅は終わらない"のだ。


気を取り直して、次に向かった恋人岬の先端にある展望所で、なんとまたしても鐘を見つけた。


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【しあわせのかね】


さっきのリベンジと言わんばかりに鐘を鳴らすも、「ところで何回鳴らすのが良いんだ?」と思い、隣に立つ説明書きを読んでみる。


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「寄り添うような…心響き渡る…幸せになれますように…」


"邪念の塊みたいな今の自分が鳴らすべき鐘じゃない"、とロープからそっと手を離し、今この瞬間(とき)の孤独を謳歌することに決めた。



 眼下に広がる長浜湾と、目の前にどしっと腰を据える硫黄岳、稲村岳、矢筈岳の景色は見事の一言。


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おそらく、ここから見る景色が硫黄島のハイライトとなることは間違いない。


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【恋人岬先端から望む長浜湾の景色】


鉄サビ色の海を上から見るのも、実に面白い。どのエリアで温泉が湧き出るのか?どこまでそれが続くのか?どこなら気にせず釣りが可能か?



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 やや左の堤防の右側に鉄サビ色じゃないエリアがあるが、"とある条件"がこういう現象を生むとのこと。


「なるほどなぁ、色が付いてるから分かりやすいなぁ」と、普段の釣りにおいても応用が効くかもしれない釣り人ならば知っておいて損はないその条件。


ここはあえて、答えはひみつにしておこうか。


硫黄島に足を運ぶ機会があれば、恋人岬にある展望所へと足を運ぶといいだろう。




【離島出張釣行旅】海は鉄サビ色!鬼界カルデラ硫黄島 -後編- へと続く





【TACKLE DATA】

ZENAQ/PLAISIR ANSWER PA89 Technical Surfer

SHIMANO/18 STELLA 3000MHG

SUNLINE/CAREER HIGH6 1号(16lb.class)

SUNLINE/STATE CLUTCH SHOCK LEADER NYLON 16lb.


【WEAR & TOOL DATA】

Cap/1989Luresオリジナル(OTTO)

Life jacket/DAIWA 膨張式ライフジャケット(腰巻きタイプ)

Bag/LAMSESヒップバッグ

Lurecase/MAGBITE MAGTANK Free XL


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