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2020年のスタートは初めての肝属川で

 元日恒例の家族での初詣。「今年こそは恵比寿様」と挑んだおみくじも、出たのは銭亀。
 
せっかく頂いたお守りにケチつけようものなら…けれど釣り人ならば何よりも望むであろう恵比寿様を、自分は未だ一度たりとも引いたことはない。
 
運勢小吉。文字は"気"。今の自分の心の内をはっきり写し出す言葉を頂く。
自分の物差しを信じ堂々と歩んでみようと思う。
 
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■ 鹿児島県内といえど、決して近くはない肝属川
 
 全国的に有名な鹿児島の川といえば、肝属川らしい。
薩摩半島に住む自分としては川内川だと思っていたのだけれど、他県のシーバスアングラーと話をすると肝属の名が初めに出てくることが多い。
 
川内川は"川ヒラ"。肝属川は"モンスターシーバス"といったところだろうか。
肝属はここに"アカメ"が加わるから、より全国的に知られているのかもしれない。
 
そんな肝属川だが、鹿児島市内在住の自分からするとあまり馴染みのない川になる。
地図上での直線距離はそんなにないが、大隅半島へはまず錦江湾を渡る必要がある。
 
今回試しに、すべて陸路の下道で鹿児島市内から肝属川まで走ってみたのだが…距離にして130キロ。
交通量の少ない早朝の時間にも関わらず、所要時間は3時間も掛かってしまった(笑)
 
肝属川での釣りは、僕にとってはもはや遠征なのである。
(フェリーや高速といった交通手段があるので、そこはまた別の機会に紹介しようと思う)


■ 川霧包む肝属川
 
 初めて訪れる川を見る瞬間は、簡単に言葉で言い表せない気持ちが湧きめぐる。
大きいかな?小さいかな?周りはどんな風景だろう?どんな水の色をしているだろう?
 
少し道に迷いながらたどり着いた肝属川は、まだ権現山から完全には顔を見せていない朝日の陰で静かに川霧に包まれていた。
 
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"憧れ続けた肝属川"
 
ずっと憧れのままでも良かったのかもしれない。けれど僕は、憧れた理由を掴むという選択をした。
その川の表情を知った今この瞬間から、この川での釣りがスタートする。
 
 恥ずかしながら正直に言って、過ちを犯した気がしてならないことがひとつある。
それは第二有明橋を渡る際に、初めて肝属川の河口を見た時に抱いた印象だった。
 
"思ってたより小さい川だな…いけるかも"
 
小潮の干潮時だからそこまで水位も下がっているわけではないのだが、今まで憧れ続けて想像が膨らみすぎていたせいか思っていたより河口域の川幅は狭く感じた。
その理由もあって、「差してくるルートを早い内に掴めるかもしれない」なんて思ってしまったのだ。
 
初めて見る川に対して簡単に知ったかのような印象を持つことなんて、今まで一度たりともなかった。
それなのになんでよりによって一番憧れている川に対して…
 
まぁでも、思ってしまったものは仕方がない。
この時抱いた印象を後悔し苦労する自分の姿が、この先浮かんでくるようだった。


■ 自転車歩行者専用道路に苦戦
 
 実釣はひとまず置いておいて、自分なりのポイント開拓で大事にしている"踏破での調査"から開始した。
本命が河口だろうか上流だろうが、ひとまずその川を上から下まで見ておきたいのが、自分の性分だ。
 
だが、開始早々さっそく壁にぶち当たってしまう。いや、壁ではなく道にぶち当たった。
 
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完全に想定外だったのだが、肝属川の川沿いはそのほとんどをサイクリングロードに囲われていたのである。
もちろん車の乗り入れは禁止だ。かといって、サイクリングロードと並行に舗装された自動車道なんてものはない。
 
「じ、自転車が欲しい…」早くも、無いものを欲しがる始末(笑)
 
そんなことを言っていても仕方ないので、歩いた。もうとにかく歩いた。
 
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【はるか先まで伸びる自転車道を、テクテク歩く】
 
 振り返るとそこには米粒ほどの車が。それでも気にせず、ひたすら歩いた。
気になる地形や流れを見つけたら、Googleマップの航空写真と合わせてコンデジでも写真におさめていく。
 
やっと戻ってきた車でひとたび移動すれば、自転車道に阻まれあっという間に川から遠ざけられ、迷子になる。
 
「簡単じゃないなぁ…」そう呟いて思うのは、やっぱり自転車欲しい…なのである(笑)
 

■ スタートを知らせるピストルの音
 
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 肝属川で最初に泳がすルアーは決めていた。ハンドメイドのシンペンCorkだ。
 
カワヌベを狙いにきているんだけど、最初の実釣は魚を釣るんでなくて川を知るための実釣というイメージ。
歩いてみて回る中で、なんとなくベイトの気配が濃厚と感じたエリアでStaccato78MHSSを振ることにした。
 
そのベイトだが、護岸の石の隙間にはカニがひょっこり顔を出し、歩くこちらに気づいて逃げていくチヌの姿がちらほら。

そして驚いたのが、川のど真ん中をジャンプするボラのサイズ。
どれだけ少なく見積もっても70センチはあるサイズのボラたちが、バッシャンバッシャン水柱を立てている。
 
自分が小学校とかの頃見たサイズのボラたちが、この川では当たり前のように泳いでいる。
なるほどなぁ…この先の展望に期待できる何かが、しっかりそこにあると感じた。
 
 午後から車が揺れるほどの強風が吹き、水辺に立つのを少し躊躇わせる。
けれど、ストローガイドセッティングのStaccato78MHSSのキャストフィールは、こんな時こそ力を最大限に発揮する。
目ぼしいポイントを回って、最後は河口域に少しだけ浸かった。
 
最初に抱いた"いけるかも"という印象は、この時既に心の中にはなかった。
 
左を見れば、満潮時にも関わらず打ち砕ける波が少し沖に見える。

肝属独特の地形、流れをどう読むか。

自分の視点で進む、自分だけの道を。
 
やっと、スタートを知らせるピストルの音を響かすことが出来たと思う。
 

【タックル&ウェア】
[ロッド]TULALA Staccato78MHSS-HX
[リール]SHIMANO 18 STELLA 3000MHG(C3000スプール)
[メインライン]SUNLINE CAREER HIGH6 1.7号(30lb.class)
[リーダー]SUNLINE CUT IN SHOCK LEADER FLUOROCARBON 30lb.(#7)
[キャップ]1989Luresフラットキャップ(OTTO)
[ゲームベスト]SHIMANO XEFO ショートゲームベスト VF-274L
[ウェーダー]Pazdesign BS BOOTS FOOT WADER V
[小物]Columbiaポーチ,CHUMSエッグ型コインケース

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