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中流域の夏ゲーム −後編−

中流域の夏ゲーム −中編− のつづき



ここからは流芯と浅瀬の駆け上がり、水深と流れの変化に狙いを絞る。
フルキャストしてもガボッツ90では対岸には届かない少しオープンなエリアに変わるので、深場にいるであろう魚に着水と同時に巻き始めアピールして、捕食しやすくなるであろう浅瀬でバイトしてくれれば、というイメージ。


着水後はノーマル〜ミディアムリトリーブ。
後は勝手にガボッツ90がボディを真横に大きく倒すロールアクションで泡を纏いながら水面を掻き乱してくれる。
最初に足元で泳がしてこのアクション見た時からこの3日間、ポッピングもせず僕はただ巻いてるだけ。


流芯から浅瀬へとやってきた時、ガボッツ90に横から引っ手繰るようなバイトが1発!
身体は反射的にフッキング体勢に入るが、まだティップは入っていないことからフックアップはしていないとみた。
案の定ガボッツ90は浮き上がってくるが、すぐに2回目のバイト!
…まだ乗らない!
そして、3回目のバイト!
間髪入れず4回目のバイト!
…って、怒涛のバイトラッシュである!笑


あと10メートルも巻けばピックアップしなければならなくなる距離まで来ても何度も何度も追っかけてくる。
僕は自分の存在が気付かれないように近付くにつれて必死にしゃがみ込み、腰まで水中に付けロッドは水面ギリギリの高さまで寝かす。
息は潜めなければならないが、心臓の鼓動はドクドクと徐々に大きくなっていく。


あと5メートルあるかという至近距離でのバイトでようやくフックアップした。
フッキングを入れた後はこのまま強引に寄せても暴れて口切れやフックが曲がりバラす可能性もあるし、そもそもランディング出来ない為すぐにドラグを緩め好きに走らせる。


久しぶりに魚の引きを味わう。
最後までとても元気なファイトに少し苦戦しつつ、何度目かのトライでようやくそのシーバスより小さい下顎にフィッシュグリップをうった。



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キャッチしたのはキビレ。
何度も何度も果敢にアタックしてくれ、本当に楽しませてくれた最高の1匹!



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晴天の青空広がる真夏の河川中流域で味わう至福のひと時。
まぁでもこんな炎天下の中なので、長く引き止めておくわけにはいかない。
帰るべき場所に確実に返してあげなきゃいけない。


気温が高いから蘇生に少し不安要素もあったのだが、ウェーディングしながらの水中ランディングだったし、写真を撮る時に水面からあげる時以外はずっと水の中だったのが良かったのか、すぐにフィッシュグリップを嫌がる素振りを見せてくれた。
名残惜しいけれどフィッシュグリップを離す。
ヒラリと身を翻して、流芯の方へと帰っていった。


その後もなかなかの高活性状態が続き、3投に1投の割合でバイトがある。
バイトがあれば乗らなくてもしつこく連続して何度もアタックしてくれるのだが、これまた全然フッキングしない。
考えてみればこの3日間ミスキャストで何度も対岸に当てたりしたし、ずっと同じガボッツを使い続けていたのにフックはそのままだった。
おまけにバイトしてくるキビレは30センチくらいの小さな個体もいて、フックアップし辛い条件が揃ってしまっていた。


気付けばエントリーしたポイントから、だいぶ下流側に来ていた。
日もすっかり昇ってジリジリと照りつける日差しが体力をあっという間に奪っていく。
昨晩から釣りを開始したこともあって、身体が疲れきっているのはあきらかだった。
取り返しの付かなくなる前に帰ろう、そう思えるかどうかが夏の釣行の重要ポイント。
引き上げることにした。


思えば6月に入ってから怒涛の日々を送っていて、仕事だったり家庭のやらなければいけないことだったりで手一杯で、釣りに行こうとも思えない状況だった。
でもそれは逆に言えばそれだけ充実しているということでもあった。
仕事は相変わらず忙しく子供達が起きている時間に帰ってこれるのは、週に2、3日あるかないか。
その分休みの日には家族と過ごす時間を設けた。


仕事が休みとわかればパパ一緒にあれやろう、これやろうと引っ切り無しに遊びのお誘いをしてくる子供達。
仕事漬けの日々から抜け出す休日に子供達と過ごす時間は、もちろん充実したひと時なのだが…


心の奥底で何かやっぱり疼いている自分がいる。
これだけ充実していても、やっぱり何かあと一つ足りてないと感じてしまう自分がいる。


釣りに行きたい


ただそれだけが、思考回路を支配する時がある。


例えどんなに忙しくて釣りに行けなくても、釣りの事を考えない日なんて1日もない。


今年の夏のテーマとして掲げた河川中流域のリバーゲーム。
3日間でシーバスを手にする事は出来ずに終わったが、充実した釣りだった。


この休日が終わればまた怒涛の仕事が始まる。
今まで通りの忙しい毎日がやってくる。
でもこの3日間で気持ちはしっかりと充電出来たように思う。


それでもまた釣りに行きたい気持ちを抑えられなくなる時がきっと来るはずだ。
その時は仕事を放り出し、家族をほんのひと時の間置き去りにして、また釣りに行ってしまうのだろう。


今年に入って僕の夏の河川中流域でのリバーゲームは始まったばかり。
来年、再来年と、こうやって一夏ごとにテーマを決めて釣りを続けていけたらと思う。


その先に、両腕に抱きかかえれないくらいの夢魚が待っていると信じて。



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Tackle Data
Fishman Beams RIPLOUT 7.8ML
DAIWA ZILLION SVTW 1016SV-SH
YAMATOYO FAMELL PE RESIN SHELLER 29lb.
YAMATOYO FAMELL FLUORO SHOCK LEADER 25lb.
BlueBlue Gaboz!!!90…etc


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